シミュレーションの設定
モデル コンフィギュレーション パラメーターを使用して、Simulink® でグローバルなソルバーやモデル単位のソルバーを選択します。システムの一部にローカルの Simscape™ ソルバーを使用し、Solver Configuration ブロックで他のオプションを調整することもできます。推奨される選択内容については、物理シミュレーションに使用するソルバーの最適な選択を参照してください。
アプリ
| Simscape 変数スケーリング アナライザー | Resolve variable scaling issues and improve simulation speed of Simscape models (R2021b 以降) |
モデル設定
| 陽的ソルバーが物理ネットワーク ブロックを含むモデルで使用されている | Option to issue warning or error if model uses explicit solver for simulation |
| ゼロクロッシング コントロールが Simulink 全体で無効化されている | Option to issue warning or error if zero-crossing control is globally disabled during simulation |
| ノミナル値を使用して正規化 | Option to specify whether to scale the system based on nominal values |
| ノミナル値を指定 | Option to view, add, and edit value-unit pairs of model nominal values |
トピック
- 物理モデル用のソルバーの設定
物理シミュレーションのために、グローバルまたはモデル単位の Simulink ソルバーとローカル Simscape ソルバーを連携させる方法を説明します。
- 物理シミュレーションでの重要な概念と選択肢
ソルバーの選択や他のシミュレーション設定の構成を行う際に考慮すべき高度な概念やトレードオフについて、背景情報を提供します。
- 物理シミュレーションに使用するソルバーの最適な選択
物理シミュレーション用ソルバーの選択方法に関する詳細情報。
- daessc ソルバーを使用するシミュレーションのベストプラクティス
物理シミュレーション用の
daesscソルバー使用の方法とベスト プラクティスに関する詳細情報。 - 分割ソルバーの仕組みについて
分割ソルバーが方程式を定式化する方法と、それが他のソルバーよりずっと高速である理由についての詳細な説明。
- 入力信号のフィルター処理と時間微分の提供
選択したソルバーで求められる入力信号の時間微分の提供方法、および入力フィルター処理の利点。
- ノミナル値によるシステムのスケーリング
ソルバーに変数のスケールを与えることでシミュレーションのロバスト性を向上させる。
- ノミナル値によるスケーリングを使用したパフォーマンスの改善
シミュレーションのロバスト性を改善するためにノミナル値によるスケーリングを適用する例。
- 変数スケーリング アナライザーを使用したノミナル値の選択
問題のある変数スケーリングを解析することで、Simscape モデルの収束を改善する。
- 周波数と時間シミュレーション モード
単一の基本周波数をもつシステムのシミュレーション速度を上げる。
- Simscape のスティッフネス影響分析
Simscape ネットワークの全体的なシステムのスティッフネスに対する特定のブロック変数の効果を解析する。
注目の例
分割ソルバーをもつ非線形電気機械回路
この例では、ランプ入力で制御される DC モーターをモデル化します。結果の連立方程式には、線形スイッチド システム要素と非線形要素があり、それぞれ Diode ブロックと Rotational Friction ブロックで発生しています。しかし、分割ソルバーはこの系を、非線形関数により接続された、線形時不変方程式および線形スイッチド システム方程式の複数の小さなセットに変換することができます。これは計算コストの削減に役立ち、翻ってシミュレーションの高速化につながります。
