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周期的波形の RMS 値
この例では、rms
を使用して、正弦波、方形波および矩形パルス列の平方根平均二乗 (RMS) 値を求める方法を説明します。この例の波形は、上記波形の連続時間相当の離散時間バージョンです。
ラジアン/サンプルの周波数を持つ正弦波を作成します。信号の長さは 16 サンプルとし、これは正弦波の 2 周期に相当します。
n = 0:15; x = cos(pi/4*n);
正弦波の RMS 値を計算します。
rmsval = rms(x)
rmsval = 0.7071
RMS 値は、予想どおり に等しくなります。
0.1 秒の周期をもつ方形波を作成します。方形波の値は と の間で振動します。
t = 0:0.01:1;
x = 2*square(2*pi*10*t);
stem(t,x,'filled')
axis([0 1 -2.5 2.5])
RMS 値を求めます。
rmsval = rms(x)
rmsval = 2
RMS 値は、理論値の 2 に一致します。
各 0.1 秒区間におけるパルスを 0.025 秒間はオン (値 1)、0.075 秒間はオフ (値 0) とするパラメーター設定で、1 kHz でサンプリングされた矩形パルス列を作成します。このことは、パルス周期は 0.1 秒、パルスがオンになるのはその区間の 1/4 であることを意味します。これは、"デューティ比" と呼ばれます。pulstran
を使用して矩形パルス列を作成します。
t = 0:0.001:(10*0.1); pulsewidth = 0.025; pulseperiods = [0:10]*0.1; x = pulstran(t,pulseperiods,@rectpuls,pulsewidth); plot(t,x) axis([0 1 -0.5 1.5])
RMS 値を求め、それをデューティ比 1/4、ピーク振幅 1 の連続時間矩形パルス波形の RMS 値と比較します。
rmsval = rms(x)
rmsval = 0.5007
thrms = sqrt(1/4)
thrms = 0.5000
観測された RMS 値と連続時間矩形パルス波形の RMS 値はよく一致しています。