sigwin.gausswin クラス

名前空間: sigwin

ガウスウィンドウ オブジェクトの構築

説明

メモ

sigwin.gausswin の使用は推奨されていません。代わりに gausswin を使用してください。

sigwin.gausswin では、ウィンドウ法でのスペクトル解析や FIR フィルター処理に使用する、ガウス ウィンドウ オブジェクトのハンドルが作成されます。オブジェクト メソッドにより、ウィンドウの値をワークスペースにインポートし、ASCII ファイルにエクスポートできます。

次の方程式は、長さ N のガウス ウィンドウを定義します。

$$w(x)=e^{-\frac{1}{2}({\alpha }^2{x}^2/M^2)},-M\le x\le M$$

ここで、M=(N-1)/2 であり、x は長さ N の線形に配置されたベクトルです。

$$\alpha$$ をガウス値 $$\sigma$$ の通常の標準偏差と等号で結ぶと、次のようになります。

$$\alpha =\frac{(N-1)}{2\sigma }$$

構築

H = sigwin.gausswin では、長さが 64 で、分散パラメーター alpha が 2.5 のガウス ウィンドウ オブジェクト H が返されます。

H = sigwin.gausswin(Length) では、長さが Length で、分散パラメーター alpha が 2.5 のガウス ウィンドウ オブジェクト H が返されます。Length は正の整数でなければなりません。Length に整数以外の正の値を入力すると、長さは最も近い整数に丸められます。Length に 1 を入力すると、1 という単一の値をもつウィンドウとなります。

H = sigwin.gausswin(Length,Alpha) では、分散パラメーター alpha をもつガウス ウィンドウ オブジェクトが返されます。alpha は非負の実数をとり、ガウス値の標準偏差に反比例します。

プロパティ

Length	ガウス ウィンドウの長さ。ウィンドウの長さは正の整数でなければなりません。Length に整数以外の正の値を入力すると、長さは最も近い整数に丸められます。Length に 1 を入力すると、1 という単一の値をもつウィンドウとなります。
Alpha	ガウス ウィンドウの幅。Alpha は、ガウスの標準偏差に反比例します。Alpha の値が大きいと、変曲点がピーク値に近い、幅の狭いガウス ウィンドウが作成されます。周波数領域では、Alpha の値が大きいと、ガウス ウィンドウの周波数のメインローブが広がり、サイドローブのエネルギーが減少します。

メソッド

generate	ガウス ウィンドウの生成
info	ガウス ウィンドウ オブジェクトについての情報の表示
winwrite	ガウス ウィンドウの ASCII ファイルへの保存

コピーのセマンティクス

ハンドル。コピーのセマンティクスがクラスの使用に及ぼす影響は、MATLAB^® の『プログラミングの基礎』にあるオブジェクトのコピーを参照してください。

例

ガウス ウィンドウ

長さ N = 64 の 2 つのガウス ウィンドウを生成します。α 値を 4 と 2 に指定します。ウィンドウ オブジェクトに関する情報を表示します。ウィンドウを表示します。

H4 = sigwin.gausswin(64,4);
H2 = sigwin.gausswin(64,2);

wvt = wvtool(H4,H2);
legend(wvt.CurrentAxes,'\alpha=4','\alpha=2')

α = 4 のウィンドウはメインローブの幅が広く、サイドローブのエネルギーが小さくなっています。

長さ N = 16、α = 3 のガウス ウィンドウを生成します。ウィンドウの値を列ベクトルとして返します。ウィンドウ オブジェクトに関する情報が表示されます。ウィンドウを表示します。

H = sigwin.gausswin(16,3);

win = generate(H)

win = 16×1

    0.0111
    0.0340
    0.0889
    0.1979
    0.3753
    0.6065
    0.8353
    0.9802
    0.9802
    0.8353
    0.6065
    0.3753
    0.1979
    0.0889
    0.0340
      ⋮

wininfo = info(H)

wininfo = 4×15 char array
    'Gaussian Window'
    '---------------'
    'Length  : 16   '
    'Alpha   : 3    '

wvtool(H)

参考文献

harris, fredric j. “On the Use of Windows for Harmonic Analysis with the Discrete Fourier Transform.” Proceedings of the IEEE^®.Vol. 66, January 1978, pp. 51–83.

参考

gausswin | window | WVTool

トピック

• クラスの属性
• プロパティの属性