icceps

逆複素ケプストラム

構文

x = icceps(xhat,nd)

説明

x = icceps(xhat,nd) では、遅延の nd サンプルが除去され、実データ シーケンス xhat の逆複素ケプストラムが返されます。

例

エコーの逆複素ケプストラム

100 Hz でサンプリングされる、周波数 45 Hz の正弦を生成します。0.2 秒後に半分の振幅をもつエコーを追加します。信号の複素ケプストラムを計算します。

Fs = 100;
t = 0:1/Fs:1.27;

s1 = sin(2*pi*45*t);		
s2 = s1 + 0.5*[zeros(1,20) s1(1:108)];

c = cceps(s2);

逆複素ケプストラムを計算します。エコー データとその逆複素ケプストラムをプロットします。

x = icceps(c);
plot(t,s2,t,x,'r--')
xlabel('Time (s)')
legend('Echo signal','Inverse complex cepstrum')

入力引数

xhat — データ シーケンス

実数ベクトル

データ シーケンス。実数ベクトルとして指定します。xhat が cceps を使用して得られたものの場合、x に付加されている遅延の量は、π ラジアンに対応する round(unwrap(angle(fft(x)))/pi) の要素です。

nd — 遅延のサンプル数

実数の正のスカラー

遅延のサンプル数。実数の正のスカラーとして指定します。

出力引数

x — 逆複素ケプストラム

ベクトル

逆複素ケプストラム。ベクトルとして返されます。

参照

[1] Oppenheim, A.V., and R.W. Schafer, Discrete-Time Signal Processing, Prentice-Hall, 1989.

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

cceps | hilbert | rceps | unwrap