コードインターフェイスのパッケージ化

生成されたコードのインターフェイスを再利用可能な関数または再利用できない関数または C++ クラスとしてパッケージ化する

モデルコンフィギュレーションペイン: [コード生成] / [インターフェイス]

説明

[コードインターフェイスのパッケージ化] パラメーターは、生成された C または C++ インターフェイスコードをコードジェネレーターでパッケージ化する方法を指定します。

設定

再利用できない関数 (既定値) | 再利用可能な関数 | C++ class

再利用できない関数

再利用できないコードを生成します。コードジェネレーターは、モデルデータ構造体を静的に割り当てます。生成されたエントリポイント関数はデータ構造体に直接アクセスします。

[言語] が [C] に設定されている場合は、これが既定の設定です。

この値を選択すると、[クラシックコールインターフェイス] パラメーターが有効になります。

再利用可能な関数

再呼び出し可能で再利用可能なマルチインスタンスコードを生成します。

生成された model.c ソースファイルに、モデルのそれぞれのインスタンスに対してモデルのデータを動的に割り当てる割り当て関数が格納されています。
生成コードでは、リアルタイムモデルのデータ構造体をエントリポイント関数の引数として参照渡しします。
コードジェネレーターは、リアルタイムモデルデータ構造体を model.h ヘッダーファイルにエクスポートします。

[再利用可能な関数] を選択すると、以下のようになります。

[マルチインスタンスコードのエラーの診断] パラメーターが有効になります。
Function-Call Subsystem のために生成されたコードは変更されません。

[システムターゲットファイル] パラメーターが ERT ベースのシステムターゲットファイルに設定されている場合は、以下のようになります。

モデルがサービスコードインターフェイスで構成されている場合、この [再利用可能な関数] 設定はサポートされません。
[再利用可能な関数] を選択すると、[モデルの初期化に動的メモリ割り当てを使用] パラメーターおよび [ルートレベル I/O を以下として渡す] パラメーターが有効になります。
- [モデルの初期化に動的メモリ割り当てを使用] を使用して、割り当て関数を生成するかどうかを制御します。
- [ルートレベル I/O を以下として渡す] を使用して、ルートレベルの入力および出力引数を再利用可能なモデルのエントリポイント関数に渡す方法を制御します。関数に渡されるリアルタイムモデルのデータ構造体に引数を含めるか、個別に引数を渡すか、入力構造体と出力構造体への参照として引数を渡すことができます。
以下を行う場合、静的 ert_main.c モジュールを生成する際に [再利用可能な関数] を選択できます。
- [モデルの初期化に動的メモリ割り当てを使用] パラメーターを選択する。
- [ルートレベル I/O を以下として渡す] パラメーターを [モデルデータ構造体の一部] に設定する。
以下を行う場合、[再利用可能な関数] を選択できません。
- 関数 model_step のプロトタイプをカスタマイズする。
- サブシステムの [別々のデータをもつ関数] ブロックパラメーターを選択する。
- 次のようなサブシステムを使用する:
  - ソースを共有する複数の端子をもつ。
  - サブシステムの複数のインスタンスが使用する 1 つの端子があり、また、サンプル時間、データ型、実数/複素数、フレームステータス、次元がインスタンス全体で異なっている。
  - グローバル信号としてマークされた出力をもつ。
  - 各インスタンスに対し、名前またはパラメーター設定が異なる同じブロックを含んでいる。

C++ class

モデルの C++ クラスインターフェイスを生成します。生成されたインターフェイスは必要なモデルデータを C++ クラスの属性にカプセル化し、モデルエントリポイント関数を C++ クラスのメソッドにカプセル化します。

この値を有効にするには、[言語] パラメーターを C++ に設定します。[言語] が [C++] に設定されている場合、この値が既定の設定です。

サービスコードインターフェイスで構成されたモデルに対しては、このパラメーター設定は意味をもたないためサポートされません。

[C++ クラス] を選択すると、以下のようになります。

[マルチインスタンスコードのエラーの診断] パラメーターが有効になります。
[クラシックコールインターフェイス] パラメーターが無効になります。

ヒント

コードジェネレーターは、エントリポイント関数を model.h にエクスポートします。エントリポイント関数をユーザーが記述したコードから呼び出すには、#include model.h 命令をコードに追加します。
[再利用可能な関数] を選択すると、コードジェネレーターは以下を行います。
[再利用可能な関数] を選択すると、コードジェネレーターは以下を行います。
- リアルタイムモデルオブジェクト (model_M) へのポインターを生成します。
- コンパイルするが再呼び出し可能でないコードを生成できます。たとえば、信号、DWork 構造体またはパラメーターデータが Auto 以外のストレージクラスをもつ場合、コードジェネレーターはグローバルデータ構造体を生成します。