メインコンテンツ

slwebview

Web ビューへの Simulink モデルのエクスポート

説明

slwebview はレポート エクスプローラーの [Web ビュー] ダイアログ ボックスを開きます。

filename = slwebview(sysname) は、サブシステム system_name およびその子システムをファイル filename にエクスポートします。サブシステムを含むモデルが開いている必要があります。

filename = slwebview(folder) はフォルダー内のすべてのモデルをエクスポートします。サブフォルダー内のモデルを含めるには、RecurseFolderを参照してください。

filename = slwebview(sysname,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数で指定された追加オプションを提供します。

すべて折りたたむ

sldemo_fuelsys モデルを開きます。

openExample("sldemo_fuelsys")

Engine Gas Dynamics サブシステムと、それを含むシステムを Web ビューにエクスポートします。このサブシステムに含まれるサブシステムはエクスポートしません。

fuelsys_web_view = slwebview("sldemo_fuelsys/Engine Gas Dynamics", ...
    SearchScope="CurrentAndAbove")

Engine_Gas_Dynamics フォルダーに移動して、webview.html を開きます。

Web view showing the Engine Gas Dynamics subsystem.

詳細については、Web ビューの表示とナビゲーションを参照してください。

sldemo_fuelsys モデルを開きます。

openExample("sldemo_fuelsys")

モデルを Web ビューにエクスポートし、それが参照するモデルへのアクセスを許可します。

fuelsys_web_view = slwebview("sldemo_fuelsys", ...
    "FollowModelReference","on")

sldemo_fuelsys フォルダーに移動して、webview.html を開きます。詳細については、Web ビューの表示とナビゲーションを参照してください。

fuel_rate_control ブロックをクリックしてブロック プロパティを表示します。ブロックをダブルクリックして参照モデルを表示します。

Web view showing the sldemo_fuelsys model.

入力引数

すべて折りたたむ

Web ビュー ファイルにエクスポートするシステム。システムへのパス、またはサブシステム、ブロック線図、チャート、サブチャートへのハンドルを含む文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。既定では、この関数は sysname システムの子システムもエクスポートします。他のシステムをエクスポートするには、sysname を基準とする名前と値の引数 SearchScope を使用します。

例: "sysname"

Web ビュー ファイルにエクスポートする 1 つ以上のモデルを格納するファイル フォルダーへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。この関数は、フォルダー内のすべてのモデルをエクスポートします。

名前と値の引数

すべて折りたたむ

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: htmlFileName = slwebview(gcs,"LookUnderMasks","all",... "FollowLinks","on") ライブラリ リンクやマスクを操作する機能も含め、現在のシステムが属するモデルの階層構造のすべてのレイヤーを Web ビューにエクスポートします。

sysname システムを基準としたエクスポートするシステム。次の値のいずれかとして指定します。

  • "CurrentAndBelow"sysname で指定された Simulink® システムまたは Stateflow® チャート、およびそれに含まれるすべてのシステムまたはチャートをエクスポートします。

  • "Current"sysname で指定された Simulink システムまたは Stateflow チャートのみをエクスポートします。

  • "CurrentAndAbove"sysname で指定された Simulink システムまたは Stateflow チャート、およびそれを含むすべてのシステムまたはチャートをエクスポートします。

  • "All"sysname で指定されたシステムまたはチャートを含んでいるモデル内にある、すべての Simulink システムまたは Stateflow チャートをエクスポートします。

データ型: char | string

マスクされたブロックをエクスポートするかどうか。次のいずれかの値として指定します。

  • "none" — マスクされたブロックを Web ビューにエクスポートしません。マスクされたブロックはエクスポートしたシステムに含まれていますが、マスクされたブロックのコンテンツにアクセスすることはできません。

  • "all" — マスクされたブロックをすべてエクスポートします。

データ型: char | string

アーキテクチャ モデルで定義されている動作コンポーネントを含めるかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — Web ビューに動作コンポーネントを含めます。

  • "off" — Web ビューに動作コンポーネントを含めません。

ユーザー メモを含めるかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — Web ビューにユーザー メモを含めます。

  • "off" — Web ビューにユーザー メモを含めません。

MATLAB Function ブロックで使用される MATLAB サポート関数または Stateflow チャートをエクスポートするかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — サポート関数またはチャートを Web ビューにエクスポートします。

  • "off" — サポート関数またはチャートを Web ビューにエクスポートしません。

参照モデルにアクセスするかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — Web ビューに参照モデルを含めます。

  • "off" — Web ビューに参照モデルを含めません。

R2024b 以降

参照サブシステムをエクスポートするかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — 参照サブシステムを Web ビューにエクスポートします。

  • "off" — 参照サブシステムを Web ビューにエクスポートしません。

サブフォルダー内のモデルをエクスポートするかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — Web ビューには最上位フォルダー内のモデルとサブフォルダー内のモデルが含まれます。

  • "off" — Web ビューには最上位フォルダー内のモデルのみが含まれ、サブフォルダー内のモデルは含まれません。

このプロパティは、folder を入力引数として指定した場合にのみ適用されます。

Web ビューの出力パッケージの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。Web ビューの出力は、ZIP ファイル、解凍された Web ビュー ファイルのフォルダー、またはそれら両方の出力タイプです。PackageName の既定値はモデル名です。

データ型: char | string

パッケージ化された Web ビューを配置するパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。パッケージ化された Web ビューをモデルと同じフォルダーに保存するには、$modelPackageFolder として使用します。PackageFolder の既定値は現在の作業ディレクトリです。

データ型: char | string

Web ビューの出力パッケージのタイプ。次のいずれかの値として指定します。

  • "both" — 圧縮および解凍された出力の両方を作成

  • "zipped".htmx 拡張子をもつ ZIP ファイルを作成

  • "unzipped" — ファイルのフォルダーを作成

データ型: char | string

含めるオプションのビュー。以下の値のいずれかまたは両方を含む cell 配列として指定します。

  • "requirements"

  • "coverage"

モデル要件とカバレッジ データを Web ビューに含めるを参照してください。

データ型: cell

Web ビューのエクスポート後に Web ブラウザーで Web ビューを表示するかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — Web ビューのエクスポート時に Web ブラウザーで Web ビューが表示されます。

  • "off" — Web ビューのエクスポート時に Web ブラウザーで Web ビューは表示されません。

Web ビューのエクスポート時にステータス バーを表示するかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on" — Web ビューのエクスポート時にステータス バーが表示されます。

  • "off" — Web ビューのエクスポート時にステータス バーが表示されません。

モデルをインクリメンタルにエクスポートするかどうか。"on" または "off" として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。"on" の値は true と等価であり、"off" の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。

  • "on"slwebview はキャッシュされた Web ビューを再利用します。

    • slwebview は、slwebview の最後の使用から変更されていない最上位モデルのキャッシュされた Web ビューを再利用します。

    • FollowModelReference または FollowSubsystemReference"on" に設定されている場合、slwebview は、slwebview の最後の使用から変更されていない参照モデルまたはサブシステムのキャッシュされた Web ビューも再利用します。

  • "off"slwebview は、以前にエクスポートされたすべての Web ビューを再生成します。

slwebview は、モデルを変更未保存 (ダーティ) にする変更がある場合にのみ、Web ビューを再生成します。モデルが変更未保存 (ダーティ) にならないモデルの動作またはモデルの外観の変更では、Web ビューの再生成がトリガーされません。たとえば、調整可能なパラメーターの名前を変更するとモデルが変更未保存 (ダーティ) になりますが、調整可能なパラメーターの値を変更してもモデルは変更未保存 (ダーティ) になりません。Web ビューを強制的に再生成するには、現在のシミュレーション キャッシュ フォルダーにあるモデルのシミュレーション キャッシュ ファイルを削除します。

ヒント

slwebview は、現在のシミュレーション キャッシュ フォルダーに Web ビューをキャッシュします。既存の Web ビューを再利用するには、Web ビューのエクスポートに共通のシミュレーション キャッシュ フォルダーを使用します。

データ型: logical

出力引数

すべて折りたたむ

Web ビューを表示する HTML ファイルの名前。文字ベクトルとして返されます。Web ビューをエクスポートすると、フォルダーにサポート ファイルが作成されます。

ヒント

  • Web ビューとはモデルの対話型表現の 1 つで Web ブラウザーで表示できます。Web ビューを階層に従ってナビゲートし、特定のサブシステムを調べてブロックや信号のプロパティを確認することができます。

    Web ビューを使用して、Simulink をインストールしていないユーザーとモデルを共有することが可能です。

    メモ

    サンプル時間を識別するために色を使用すると、Web ビューには参照モデルの色のみが表示されます。参照サブシステムに適用した色はサポートされません。

  • Linux® マシンで -batch スタートアップ オプションを使用して MATLAB を実行しているときに Web ビューを生成するには、次のようにします。

    1. Linux シェル ファイルを作成します。

    2. シェル ファイルで、モデルを開いて Web ビューを生成するコマンドを変数に保存します。複数のコマンドをセミコロンで区切って入力できます。

    3. シェル ファイルで、xvfb-run を使用して、-batch 起動オプションで MATLAB を実行し、コマンドを実行します。xfvb-run の詳細については、Ubuntu Web サイトの xvfb-run を参照してください。

    4. シェル ファイルを MATLAB パス上のディレクトリに保存します。

    5. Linux ターミナルで、シェル ファイルが含まれるディレクトリに移動します。

    6. シェル ファイルを実行します。

    この例のコードでは、モデル myModel に対して slwebview を実行する Linux Bash シェルを定義します。

    #!/bin/bash
    
    MATLAB_COMMANDS="open_system("myModel.slx"); 
    slwebview("myModel.slx");"
    xvfb-run matlab -batch "$MATLAB_COMMANDS exit;"

バージョン履歴

R2006a で導入

すべて展開する