PDF テンプレートでのスタイルの変更
PDF テンプレートの書式スタイルをカスタマイズまたは追加できます。PDF スタイルシートで使用可能なプロパティの詳細については、PDF スタイル シートを参照してください。
解凍したテンプレートの
TEMPLATEROOT/Stylesheetに移動します。テキスト エディターまたは HTML エディターで、作成または変更するスタイルのカスケード スタイル シート CSS ファイルを編集します。
カスケード スタイル シートの編集については、W3 Schools Web サイトの CSS tutorial を参照してください。
スタイル シートを保存します。
スタイル シートを使用して、テンプレート要素の外観であるグローバル スタイルを定義します。PDF スタイルは、"カスケード スタイル シート" (CSS) 書式のサブセットを主に使用して定義します。既定の書式にスタイル シートを使用すると、プログラムが単純化されます。また、書式設定を変更する際の更新も少なくなります。インスタンスの既定の書式をオーバーライドする場合、DOM プログラム内の要素を書式設定します。たとえば、ドキュメントのテキストのフォント サイズを 12pt に設定し、最初の段落のテキストを 16pt に設定する場合、スタイルシートを使用してドキュメント全体の font-size を設定し、最初の段落の Style プロパティを使用してその既定のサイズをオーバーライドします。
メモ
XSL "書式設定オブジェクト" (FO) を使用して、PDF テンプレート内の要素を書式設定することもできます。ただし、コードを簡略化および合理化するため、CSS で定義できないプロパティにのみ FO を使用するようにします。FO の詳細については、https://www.w3.org/TR/xsl11/#fo-section を参照してください。
サポートされる CSS 書式
以下の CSS 書式がサポートされます。
| サポートされる CSS 書式 | サポートされるカスタム CSS 書式 |
|---|---|
|
|
セレクターとセレクター連結子
CSS シートでは、次のセレクターとセレクター連結子を使用できます。
ユニバーサル セレクター (
*)型セレクター (
pまたはspanなど)クラス セレクター (
p.MyParaなど)子孫連結子 (スペース)
子連結子 (
>)隣接兄弟連結子 (
+)兄弟全般連結子 (~)
メモ
兄弟全般セレクター (~) と 隣接兄弟セレクター (+) は、メモリ内でレポートを作成する場合にのみ使用できます。ストリーミング モードを使用している場合は、これらのセレクターを使用しないでください。
セレクター疑似クラス
R2025a 以降
PDF レポート内の階層的な位置に基づいてドキュメント要素のスタイルを動的に設定するには、次のセレクター疑似クラスを使用できます。
:empty— 要素は子をもたない:first-child— 要素は親の最初の子:first-of-type— 要素は親内でその型の最初の要素:last-child— 要素は親の最後の子:last-of-type— 要素は親内でその型の最後の子:nth-child(an+b)— 要素は親の N 番目の子:nth-last-child(an+b)— 要素は親の N 番目 (最後の子から数えたインデックス) の子:nth-last-of-type(an+b)— 要素は親内でその型の N 番目 (最後の子から数えたインデックス) の子:nth-of-type(an+b)— 要素は親内でその型の N 番目の子:only-of-type— 要素は親内で唯一の型:only-child— 要素は親の唯一の子
(an+b) インデックスを使用する疑似クラスの場合:
a— 要素が選択される間隔を指定n— ゼロから始まるカウンター (N が正の場合に 1 ずつ増加し、N が負の場合に 1 ずつ減少)b— カウントの開始点を指定メモ
:nth-last-child(an+b)と:nth-last-of-type(an+b)は、最初の要素ではなく最後の要素からカウントします。
たとえば、テーブルの偶数行にスタイルを設定するには、次のように入力します。
tr:nth-child(even) {
background-color: #f2f2f2;
}
p:nth-last-of-type(3n+1) {
background-color: lightblue;
}PDF テンプレートのハイフネーション スタイル
段落とテーブル セルに定義するスタイルのハイフネーションを有効または無効にできます。ハイフネーション文字を指定することもできます。あるいは、<p> または <td> 要素のインスタンスにハイフネーションを指定できます。
PDF スタイルに対するハイフネーションの指定
段落やテーブル セルのスタイルを定義するときに、ハイフネーションを指定できます。hyphenation スタイルと一緒にハイフネーション文字の名前 (hyphen または space) を使用するか、none を使用してハイフネーションを無効にします。スタイルでハイフネーションを指定しない場合、段落では既定でハイフネーションが無効です。テーブル セルでは既定でハイフネーションが有効で、空白文字が使用されます。以下の例では、CSS でハイフネーションを定義するときに使用可能な値を示します。
p.Style1 { hyphenation: hyphen; }td.Style2 { hyphenation: space; }p.SentenceStyle { hyphenation: none; }
PDF タグにおけるハイフネーションの指定
段落とテーブル セルのスタイルの style 属性でハイフネーション値を使用します。hyphenation:hyphenStyle; の形式で値を使用します。ここで、hyphenStyle は none、hyphen、または space です。以下に例を示します。
<p style="hyphenation:hyphen;">Paragraph text</p>値を指定しない場合または CSS でハイフネーションが指定されていない場合、段落とテーブル セルでは既定でハイフネーションが無効です。