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times, .*

要素単位の四元数の乗算

説明

quatC = A.*B は、quaternion 配列の要素単位での四元数の乗算を返します。

四元数の乗算を使用して回転演算子を構成できます。

  • 座標系の回転のシーケンスを構成するには、目的の回転シーケンスと同じ順序で四元数を乗算します。たとえば、p 四元数の後に q 四元数を適用するには、pq の順序で乗算します。回転演算子は (pq)v(pq) になります。ここで、v は回転する四元数形式のオブジェクトです。* は共役を表します。

  • 点の回転のシーケンスを構成するには、目的の回転シーケンスと逆の順序で四元数を乗算します。たとえば、p 四元数の後に q 四元数を適用するには、逆の順序 qp で乗算します。回転演算子は (qp)v(qp) になります。

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2 つのベクトル AB を作成し、それらを要素単位で乗算します。

A = quaternion([1:4;5:8]);
B = A;
C = A.*B
C = 2×1 quaternion array
     -28 +   4i +   6j +   8k
    -124 +  60i +  70j +  80k

3 行 3 列の 2 つの配列 AB を作成し、それらを要素単位で乗算します。

A = reshape(quaternion(randn(9,4)),3,3);
B = reshape(quaternion(randn(9,4)),3,3);
C = A.*B
C = 3×3 quaternion array
     0.60169 +  2.4332i -  2.5844j + 0.51646k    -0.49513 +  1.1722i +  4.4401j -   1.217k      2.3126 + 0.16856i +  1.0474j -  1.0921k
     -4.2329 +  2.4547i +  3.7768j + 0.77484k    -0.65232 - 0.43112i -  1.4645j - 0.90073k     -1.8897 - 0.99593i +  3.8331j + 0.12013k
     -4.4159 +  2.1926i +  1.9037j -  4.0303k     -2.0232 +  0.4205i - 0.17288j +  3.8529k     -2.9137 -  5.5239i -  1.3676j +  3.0654k

四元数の乗算は可換でないことに注意してください。

isequal(C,B.*A)
ans = logical
   0

行ベクトル a と列ベクトル b を作成し、それらを乗算します。1 行 3 列の行ベクトルと 4 行 1 列の列ベクトルが組み合わされて、乗算されたすべての要素の組み合わせを含む 4 行 3 列の行列が生成されます。

a = [zeros("quaternion"),ones("quaternion"),quaternion(randn(1,4))]
a = 1×3 quaternion array
           0 +       0i +       0j +       0k           1 +       0i +       0j +       0k     0.53767 +  1.8339i -  2.2588j + 0.86217k

b = quaternion(randn(4,4))
b = 4×1 quaternion array
      0.31877 +   3.5784i +   0.7254j -  0.12414k
      -1.3077 +   2.7694i - 0.063055j +   1.4897k
     -0.43359 -   1.3499i +  0.71474j +    1.409k
      0.34262 +   3.0349i -  0.20497j +   1.4172k

a.*b
ans = 4×3 quaternion array
            0 +        0i +        0j +        0k      0.31877 +   3.5784i +   0.7254j -  0.12414k      -4.6454 +   2.1636i +   2.9828j +   9.6214k
            0 +        0i +        0j +        0k      -1.3077 +   2.7694i - 0.063055j +   1.4897k      -7.2087 -   4.2197i +   2.5758j +   5.8136k
            0 +        0i +        0j +        0k     -0.43359 -   1.3499i +  0.71474j +    1.409k       2.6421 -     5.32i -   2.3841j -   1.3547k
            0 +        0i +        0j +        0k      0.34262 +   3.0349i -  0.20497j +   1.4172k      -7.0663 -  0.76439i -  0.86648j +   7.5369k

入力引数

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乗算する入力。quaternion オブジェクト、任意の次元の quaternion オブジェクトの配列、実数スカラー、または任意の次元の実数の配列として指定します。数値のデータ型は single または double でなければなりません。

AB のサイズは互換性がなければなりません。最も簡単なケースでは、それらを同じサイズにするか、一方をスカラーにすることができます。すべての次元について、入力の次元サイズが同じであるか、いずれかが 1 であれば、2 つの入力のサイズには互換性があります。

乗算する入力。quaternion オブジェクト、任意の次元の quaternion オブジェクトの配列、実数スカラー、または任意の次元の実数の配列として指定します。数値のデータ型は single または double でなければなりません。

AB のサイズは互換性がなければなりません。最も簡単なケースでは、それらを同じサイズにするか、一方をスカラーにすることができます。すべての次元について、入力の次元サイズが同じであるか、いずれかが 1 であれば、2 つの入力のサイズには互換性があります。

出力引数

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四元数の積。quaternion オブジェクト、または quaternion オブジェクトの配列として返されます。

アルゴリズム

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参照

[1] Kuipers, Jack B. Quaternions and Rotation Sequences: A Primer with Applications to Orbits, Aerospace, and Virtual Reality. Princeton, NJ: Princeton University Press, 2007.

拡張機能

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C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2019b で導入

参考

関数

オブジェクト