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readlines

ファイルの行を string 配列として読み取る

R2020b 以降

    説明

    S = readlines(filename) は、N 行のファイルを読み取ることで、N 行 1 列の string 配列を作成します。

    S = readlines(filename,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数で指定された追加のオプションを使用して、ファイルから string 配列を作成します。たとえば、'EmptyLineRule','skip' は空行をスキップします。

    すべて折りたたむ

    テキスト ファイルの各行を別々の string として読み取り、4 行 1 列の string 配列を作成します。

    lines = readlines("badpoem.txt")
    lines = 4x1 string
        "Oranges and lemons,"
        "Pineapples and tea."
        "Orangutans and monkeys,"
        "Dragonflys or fleas."
    
    

    ファイル capital_cities.txt の内容を表示します。

    type 'capital_cities.txt'
      Boston, Massachusetts
    
    Albany, New York
    
      Sacramento, California
    
    Columbus, Ohio
    
      Santa Fe, New Mexico
    

    capital_cities.txt の読み取り中、空行をスキップして、5 行 1 列の string 配列を作成します。配列には、入力に含まれている空白文字はそのまま残りますが、空行はなくなります。

    lines = readlines("capital_cities.txt","EmptyLineRule","skip")
    lines = 5x1 string
        "  Boston, Massachusetts"
        "Albany, New York"
        "  Sacramento, California"
        "Columbus, Ohio"
        "  Santa Fe, New Mexico"
    
    

    ファイル capital_cities.txt の内容を表示します。

    type 'capital_cities.txt'
      Boston, Massachusetts
    
    Albany, New York
    
      Sacramento, California
    
    Columbus, Ohio
    
      Santa Fe, New Mexico
    

    テキストの各行の前にある空白を削除するには、'WhitespaceRule' の値を 'trimleading' に指定します。配列には、入力に含まれていた先頭の空白文字はなくなりますが、空行はそのまま残ります。

    lines = readlines("capital_cities.txt","WhitespaceRule","trimleading")
    lines = 10x1 string
        "Boston, Massachusetts"
        ""
        "Albany, New York"
        ""
        "Sacramento, California"
        ""
        "Columbus, Ohio"
        ""
        "Santa Fe, New Mexico"
        ""
    
    

    入力引数

    すべて折りたたむ

    読み取るファイルの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

    ファイルの場所によって、filename は次のいずれかの形式をとります。

    場所

    形式

    現在のフォルダー、または MATLAB® パス上のフォルダー

    ファイル名を filename で指定します。

    例: 'myFile.txt'

    フォルダー内のファイル

    ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにない場合は、filename に絶対パスまたは相対パスを指定します。

    例: 'C:\myFolder\myFile.txt'

    例: 'dataDir\myFile.txt'

    インターネット URL

    ファイルをインターネットの Uniform Resource Locator (URL) として指定する場合、filename には 'http://' または 'https://' のプロトコル タイプが含まれていなければなりません。

    例: 'http://hostname/path_to_file/my_data.csv'

    リモートの場所

    リモートの場所に保存されたファイルの場合、filename は次の形式で指定されたファイルの絶対パスを含まなければなりません。

    scheme_name://path_to_file/my_file.ext

    リモートの場所に基づいて、scheme_name には次の表の値のいずれかを指定できます。

    リモートの場所scheme_name
    Amazon S3™s3
    Windows Azure® Blob Storagewasb, wasbs
    HDFS™hdfs

    詳細については、リモート データの操作を参照してください。

    例: 's3://bucketname/path_to_file/my_file.csv'

    データ型: char | string

    名前と値の引数

    引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

    R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

    例: 'EmptyLineRule','skip' は、ファイルのインポート時に空行を除外するよう指定します。

    行末の文字。'LineEnding' と文字ベクトルまたは string で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。文字ベクトルは '\r\n' であるか、単一の文字を指定しなければなりません。一般的な行末文字としては、改行文字 ('\n') やキャリッジ リターン ('\r') があります。'\r\n' を指定すると、インポート関数は \r\n、その 2 つの組み合わせ (\r\n) をすべて行末文字として扱います。

    既定の行末シーケンスは \n\r または \r\n のいずれかで、ファイルの内容によって異なります。

    例: 'LineEnding','\n'

    例: 'LineEnding','\r\n'

    データ型: char | string | cell

    空白として扱う文字。1 文字以上が含まれる文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

    例: 'Whitespace',' _'

    例: 'Whitespace','?!.,'

    データ内の行の周囲にある空白を処理する手続き。'preserve''trim''trimleading'、または 'trimtrailing' として指定します。

    空白のルール

    動作

    'preserve'先頭と末尾の空白を保持します。
    'trim'先頭と末尾の空白を削除します。
    'trimleading'先頭の空白のみを削除します。
    'trimtrailing'末尾の空白のみを削除します。

    例: 'WhitespaceRule','trim'

    データ型: char | string

    データ内の空行を処理する手続き。'skip''read'、または 'error' として指定します。

    空行のルール

    動作

    'read'

    空行をインポートします。

    'skip'

    空行をスキップします。

    'error'エラー メッセージを表示し、インポート操作を中止します。

    例: 'EmptyLineRule','skip'

    データ型: char | string

    ファイルに関連付けられた文字エンコード スキーム。'Encoding''system' で構成されるコンマ区切りのペア、または標準の文字エンコード スキーム名として指定します。'Encoding','system' は、システムの既定のエンコードを使用します。

    エンコードを指定しない場合、関数は自動文字セット検出を使用して、ファイルの読み取り時にエンコードを判断します。

    データ型: char | string

    HTTP または HTTPS 要求オプション。weboptions オブジェクトとして指定します。weboptions オブジェクトは、指定した filename がプロトコル タイプ "http://" または "https://" を含むインターネット URL である場合にデータをインポートする方式を決定します。

    バージョン履歴

    R2020b で導入