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outputImpl

クラス: matlab.System

System object の入力または内部状態からの出力計算

構文

[y1,y2,...,yN] = outputImpl(obj,u1,u2,...,uN)

説明

[y1,y2,...,yN] = outputImpl(obj,u1,u2,...,uN) は、System object™ の状態を出力するアルゴリズムを指定します。出力値は、状態とプロパティ値から計算されます。出力計算中、非直達に設定したすべての入力は無視されます。

実行時の詳細

outputImpl は、内部の output メソッドによって呼び出されます。また、updateImpl メソッドの前でも呼び出されます。sink オブジェクトでは、outputImpl の前に updateImpl を呼び出すとオブジェクトがロックされます。他のすべてのタイプのオブジェクトでは、outputImpl の前に updateImpl を呼び出すとエラーが発生します。

メソッドのオーサリングのヒント

  • このメソッドでは Access = protected と設定しなければなりません。

  • System object が Simulink®MATLAB System (Simulink) ブロックで使用される場合、調整可能なプロパティをこのメソッドで変更することはできません。

入力引数

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オブジェクト固有のプロパティ、状態、およびメソッドへのアクセスに使用される System object ハンドル。outputImpl メソッドがこのオブジェクトを使用しない場合、この入力を ~ に置き換えることができます。

アルゴリズムからの入力。入力数は getNumInputs メソッドで返された入力数に一致しなければなりません。非直達入力は、System object の通常実行時に無視されます。ただし、コード生成の場合、これらの入力は空であっても与えなければなりません。

出力引数

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指定したアルゴリズムから計算された出力。出力数は getNumOutputs メソッドで返された出力数に一致しなければなりません。

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outputImpl メソッドを使用して、出力が現在の入力に直接依存しないことをクラス定義ファイルで指定します。PreviousInput は、obj のプロパティです。

methods (Access = protected)
   function [y] = outputImpl(obj, ~)
      y = obj.PreviousInput(end);
   end
end

バージョン履歴

R2013b で導入

参考

(Simulink) | (Simulink)