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h5info

HDF5 ファイルの情報

説明

info = h5info(filename) は、HDF5 ファイル全体に関する情報を返します (ファイルに含まれるグループ、データセット、および名前付きデータ型に関する情報など)。

info = h5info(filename,loc) は、HDF5 ファイル内の指定された場所に関する情報を返します。

info = h5info(filename,loc,'TextEncoding','UTF-8') は、オブジェクトと属性名を強制的に UTF-8 エンコード済みテキストとして処理します。HDF5 ファイルが UTF-8 エンコードの使用を正確に指定する場合、こうした用途は必要ありません。

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ファイル 'example.h5' 全体に関する情報を返します。

info = h5info('example.h5')
info = struct with fields:
      Filename: '/mathworks/devel/bat/filer/batfs1904-0/Bdoc24a.2550221/build/matlab/toolbox/matlab/demos/example.h5'
          Name: '/'
        Groups: [4x1 struct]
      Datasets: []
     Datatypes: []
         Links: []
    Attributes: [2x1 struct]

グループ g4 に関する情報を返します。

info = h5info('example.h5','/g4')
info = struct with fields:
      Filename: '/mathworks/devel/bat/filer/batfs1904-0/Bdoc24a.2550221/build/matlab/toolbox/matlab/demos/example.h5'
          Name: '/g4'
        Groups: []
      Datasets: [4x1 struct]
     Datatypes: []
         Links: []
    Attributes: []

グループ g4 内のデータセット time に関する情報を返します。

info = h5info('example.h5','/g4/time')
info = struct with fields:
      Filename: '/mathworks/devel/bat/filer/batfs1904-0/Bdoc24a.2550221/build/matlab/toolbox/matlab/demos/example.h5'
          Name: 'time'
      Datatype: [1x1 struct]
     Dataspace: [1x1 struct]
     ChunkSize: 10
     FillValue: 0
       Filters: []
    Attributes: [2x1 struct]

入力引数

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既存の HDF5 ファイルのファイル名。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

ファイルの場所に応じて、filename は次の形式のいずれかをとります。

場所

形式

現在のフォルダー

ファイル名を filename で指定します。

例: "myFile.h5"

その他のフォルダー

ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB® パス上のフォルダーにない場合は、filename に絶対パスまたは相対パスを指定します。

例: "C:\myFolder\myFile.h5"

例: "myFolder\myFile.h5"

リモートの場所

リモートの場所に保存されたファイルの場合、filename は次の形式の Uniform Resource Locator (URL) として指定されたファイルの絶対パスを含まなければなりません。

scheme_name://path_to_file/filename

リモートの場所に基づいて、scheme_name には次の表の値のいずれかを指定できます。

リモートの場所scheme_name
Amazon S3™s3
Windows Azure® Blob Storagewasb, wasbs
HDFS™hdfs

詳細については、リモート データの操作を参照してください。

例: "s3://myBucket/myFolder/myFile.h5"

  • ファイルが Family ドライバーを使用して複数の物理ファイルで構成されている場合は、書式指定子を使用して filename を指定します。たとえば、family0.h5family1.h5 の 2 つのファイルを含む Family ドライバーを使用するには、filename"family%d.h5" と指定します。

  • ファイルが Multi ドライバーまたは Split ドライバーを使用して複数の物理ファイルで構成されている場合は、物理ファイルの名前の先頭にある接頭辞を filename として指定します。たとえば、multi-b.h5multi-g.h5multi-l.h5multi-o.h5multi-r.h5、および multi-s.h5 の 6 つのファイルを含む Multi ドライバーを使用するには、filename"multi" と指定します。

ファイル内の位置。グループのファイル パス、データセット、またはファイル内の名前付きデータ型を含む文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ファイル全体に関する情報を返すには、場所として '/' を指定します。

出力引数

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構造体として返されるファイル情報。loc 引数がファイルまたはグループ、データセット、または名前付きデータ型を指しているかに応じて、構造体にはさまざまなフィールドがあります。次の表に、場所タイプごとに存在するフィールドを示します。

ファイルとグループ

フィールド説明
Nameグループまたはデータセットの名前を指定する文字ベクトル。HDF5 ファイル名のみを指定する場合、関数はルート グループに関する情報を返します。
Groupsサブグループを記述する構造体の配列。
Datasetsデータセットを記述する構造体の配列。
Datatypes名前付きデータ型を記述する構造体の配列。
Linksソフト、外部、ユーザー定義、および所定のハード リンクを記述する構造体の配列。
Attributes グループ属性を記述する構造体の配列。

データセット

フィールド説明
Nameデータセットの名前を指定する文字ベクトル。
Datatypeデータ型を記述する構造体。
Dataspaceデータセットのサイズを記述する構造体。
ChunkSize定義されている場合は、データセットのチャンク サイズの次元。
FillValue定義されている場合は、欠損データの埋め込み値。
Filter圧縮など、定義済みフィルターを記述する構造体の配列。
Attributesデータセット属性を記述する構造体の配列。

名前付きデータ型

フィールド説明
Nameデータ型オブジェクトの名前を指定する文字ベクトル。
Class 名前付きデータ型の HDF5 クラス。
Typeデータ型をさらに記述する文字ベクトルまたは構造体。
Size名前付きデータ型のサイズ (バイト)

バージョン履歴

R2011a で導入

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