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bounds
配列の最小値と最大値
構文
説明
[
は、前述のすべての構文で minA
,maxA
] = bounds(___,missingflag
)A
の欠損値を省略するか含めるかを指定します。たとえば、bounds(A,"missingflag")
は最小値および最大値の計算時にすべての欠損値を含めます。既定では、bounds
は欠損値を省略します。
例
ベクトルの最小値と最大値
ベクトルの最小値と最大値を同時に計算します。
A = [2 4 -1 10 6 3 0 -16]; [minA,maxA] = bounds(A)
minA = -16
maxA = 10
行列の行の最小値と最大値
行列の各行の最小値と最大値を計算します。
A = magic(4)
A = 4×4
16 2 3 13
5 11 10 8
9 7 6 12
4 14 15 1
[minA,maxA] = bounds(A,2)
minA = 4×1
2
5
6
1
maxA = 4×1
16
11
12
15
配列ページの範囲
3 次元配列を作成し、データの各ページ (行と列) の最小値と最大値を計算します。
A(:,:,1) = [2 4; -2 1]; A(:,:,2) = [9 13; -5 7]; A(:,:,3) = [4 4; 8 -3]; [minA1,maxA1] = bounds(A,[1 2]); minA1
minA1 = minA1(:,:,1) = -2 minA1(:,:,2) = -5 minA1(:,:,3) = -3
maxA1
maxA1 = maxA1(:,:,1) = 4 maxA1(:,:,2) = 13 maxA1(:,:,3) = 8
配列のすべての次元の範囲を計算する場合、ベクトルの次元引数で各次元を指定するか、"all"
オプションを使用することができます。
[minA2,maxA2] = bounds(A,[1 2 3])
minA2 = -5
maxA2 = 13
[minAall,maxAall] = bounds(A,"all")
minAall = -5
maxAall = 13
欠損値を含めた範囲
NaN
値を含む行列を作成します。
A = [2 NaN 6 -5; 0 3 NaN 9]
A = 2×4
2 NaN 6 -5
0 3 NaN 9
NaN
値を含めて行列の最小値および最大値を計算します。NaN
値が含まれている行列の列では、最小値および最大値は NaN
になります。
[minA,maxA] = bounds(A,"includenan")
minA = 1×4
0 NaN NaN -5
maxA = 1×4
2 NaN NaN 9
入力引数
A
— 入力配列
ベクトル | 行列 | 多次元配列 | table | timetable
入力配列。ベクトル、行列、多次元配列、table または timetable として指定します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| logical
| categorical
| datetime
| duration
| table
| timetable
複素数のサポート: あり
dim
— 演算の対象の次元
正の整数スカラー
演算の対象の次元。正の整数のスカラーとして指定します。次元を指定しない場合、既定値はサイズが 1 より大きい最初の配列次元です。
m
行 n
列の入力行列 A
を考えます。
bounds(A,1)
は、A
の各列で最小値と最大値を計算し、1
行n
列の行ベクトルを 2 つ返します。bounds(A,2)
は、A
の各行で最小値と最大値を計算し、m
行1
列の列ベクトルを 2 つ返します。
vecdim
— 次元のベクトル
正の整数のベクトル
次元のベクトル。正の整数のベクトルとして指定します。各要素は入力配列の次元を表します。指定された操作次元の出力の長さは 1 で、その他は同じままです。
2×3×3 の入力配列 A
を考えます。この場合、[minA,maxA] = bounds(A,[1 2])
は minA
と maxA
の両方に 1×1×3 の配列を返します。minA
と maxA
の要素は、それぞれ A
の対応するページの最小値と最大値です。
missingflag
— 欠損値の条件
"omitmissing"
(既定値) | "omitnan"
| "omitnat"
| "omitundefined"
| "includemissing"
| "includenan"
| "includenat"
| "includeundefined"
欠損値の条件。次の表の値のいずれかとして指定します。
値 | 入力データ型 | 説明 |
---|---|---|
"omitmissing" | サポートされているすべてのデータ型 | 入力配列の欠損値を無視し、点の数を減らして最小値および最大値を計算します。操作次元のすべての要素がない場合、minA および maxA の対応する要素がありません。 |
"omitnan" | double , single , duration | |
"omitnat" | datetime | |
"omitundefined" | categorical | |
"includemissing" | サポートされているすべてのデータ型 | 最小値および最大値の計算時に入力配列の欠損値を含めます。操作次元のいずれかの要素がない場合、 |
"includenan" | double , single , duration | |
"includenat" | datetime | |
"includeundefined" | categorical |
出力引数
minA
— 最小値
ベクトル | 行列 | 多次元配列 | table
最小値。ベクトル、行列、多次元配列、または table として返されます。
maxA
— 最大値
ベクトル | 行列 | 多次元配列 | table
最大値。ベクトル、行列、多次元配列、または table として指定します。
拡張機能
tall 配列
メモリの許容量を超えるような多数の行を含む配列を計算します。
この関数は tall 配列を完全にサポートしています。詳細については、tall 配列を参照してください。
C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
スレッドベースの環境
MATLAB® の backgroundPool
を使用してバックグラウンドでコードを実行するか、Parallel Computing Toolbox™ の ThreadPool
を使用してコードを高速化します。
この関数はスレッドベースの環境を完全にサポートしています。詳細については、スレッドベースの環境での MATLAB 関数の実行を参照してください。
GPU 配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。
この関数は GPU 配列を完全にサポートしています。詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
分散配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用して、クラスターの結合メモリ上で大きなアレイを分割します。
この関数は分散配列を完全にサポートしています。詳細については、分散配列を使用した MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
バージョン履歴
R2017a で導入R2023a: 欠損値の条件の指定
"omitmissing"
オプションまたは "includemissing"
オプションを使用して、最小値および最大値の計算時に入力配列の欠損値を省略するか含めます。以前は、"omitnan"
、"includenan"
、"omitnat"
、"includenat"
、"omitundefined"
、および "includeundefined"
により、入力配列のデータ型に固有の欠損値条件を指定していました。
R2023a: table および timetable で直接計算を実行
関数 bounds
は、table または timetable 内のすべての変数に対して、それらの変数にアクセスするためのインデックス付けを行うことなく計算できます。すべての変数のデータ型で計算がサポートされている必要があります。詳細については、table および timetable での直接計算を参照してください。
R2018b: 複数の次元での演算
入力配列の複数の次元を一度に演算します。操作次元のベクトルを指定するか、"all"
オプションを指定してすべての配列次元で演算を行います。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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