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axtoolbarbtn

座標軸ツール バーにボタンを追加

説明

btn = axtoolbarbtn(tb) は、tb で指定された座標軸ツール バーにプッシュ ボタンを追加し、ToolbarPushButton オブジェクトを返します。

btn = axtoolbarbtn(tb,style) は、tb で指定されたツール バーにプッシュ ボタンまたは状態ボタンを追加し、そのボタン オブジェクトを返します。プッシュ ボタンの場合は、スタイルを 'push' に設定します。2 つの状態をとる状態ボタンの場合は、スタイルを 'state' に設定します。

btn = axtoolbarbtn(tb,style,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、ボタンのプロパティを指定します。

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座標軸のグリッド ラインの表示と非表示を切り替えるカスタムの状態ボタンを座標軸ツール バーに追加します。

まず、mycustomstatebutton.m というプログラム ファイルを作成します。プログラム ファイル内で次を行います。

  • 乱数データをプロットします。

  • 関数 axtoolbar を使用して、ズームイン、ズームアウト、表示の復元の各オプションをもつ座標軸ツール バーを作成します。

  • 関数 axtoolbarbtn を使用して、ツール バーに空の状態ボタンを追加します。ToolbarStateButton オブジェクトを返します。

  • IconTooltipValueChangedFcn の各プロパティを設定して、状態ボタンのアイコン、ツール ヒントおよびコールバック関数を指定します。この例では grid アイコンを使用します。まず、これを mygridicon.png というイメージ ファイルとしてパス上に保存しなければなりません。

プログラム ファイルの実行後、アイコンをクリックしてグリッドラインの表示と非表示を切り替えます。

function mycustomstatebutton

plot(rand(5))
ax = gca;
tb = axtoolbar(ax,{'zoomin','zoomout','restoreview'});

btn = axtoolbarbtn(tb,'state');
btn.Icon = 'mygridicon.png';
btn.Tooltip = 'Grid Lines';
btn.ValueChangedFcn = @customcallback;

    function customcallback(src,event)
        switch src.Value
            case 'off'
                event.Axes.XGrid = 'off';
                event.Axes.YGrid = 'off';
                event.Axes.ZGrid = 'off';
            case 'on'
                event.Axes.XGrid = 'on';
                event.Axes.YGrid = 'on';
                event.Axes.ZGrid = 'on';
        end
    end

end

2-D plot with grid-state, zoom-in, zoom-out, and restore-view buttons in the axes toolbar

座標軸の表示を 2 次元表示にスナップする、カスタムのプッシュ ボタンを座標軸ツール バーに作成します。

まず、mycustompushbutton.m というプログラム ファイルを作成します。プログラム ファイル内で次を行います。

  • 表面をプロットします。

  • 関数 axtoolbar を使用して、ズームイン、ズームアウト、回転、表示を元に戻すの各オプションをもつ座標軸ツール バーを作成します。

  • 関数 axtoolbarbtn を使用して、ツール バーに空のプッシュ ボタンを追加します。ToolbarPushButton オブジェクトを返します。

  • IconTooltipButtonPressedFcn の各プロパティを設定して、プッシュ ボタンのアイコン、ツール ヒントおよびコールバック関数を指定します。この例では 2-D アイコンを使用します。まず、これを my2dicon.png というイメージ ファイルとしてパス上に保存しなければなりません。

プログラム ファイルを実行すると、アイコンをクリックして座標軸の表示を 2 次元表示にスナップします。

function mycustompushbutton

surf(peaks(25))
ax = gca;
tb = axtoolbar(ax,{'zoomin','zoomout','rotate','restoreview'});

btn = axtoolbarbtn(tb,'push');
btn.Icon = 'my2dicon.png';
btn.Tooltip = 'Snap to 2-D view';
btn.ButtonPushedFcn = @customcallback;

    function customcallback(src,event)
        view(event.Axes,2)
    end

end

2-D plot with custom 2-D icon, rotate, zoom-in, zoom-out, and restore-view buttons in the axes toolbar

入力引数

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ツール バー。AxesToolbar オブジェクトとして指定します。ツール バーを作成するには、tb = axestoolbar のように関数 axtoolbar を使用します。

ボタンのスタイル。次のオプションのいずれかとして指定します。

スタイル説明
'push'プッシュ ボタン。1 回クリックすると、ボタンは押して離したように表示されます。
'state'2 つの状態をとる状態ボタン。1 回クリックすると、再度クリックするまでボタンは押された状態または離された状態のままです。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: axtoolbarbtn(tb,'push','Icon','myimage.png','Tooltip','My Icon Tooltip')

メモ

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。プッシュ ボタンと状態ボタンは、異なるプロパティのセットをサポートします。プロパティの完全なリストと各タイプについての説明は、対応するプロパティのページを参照してください。

ボタン アイコン。次の値のいずれかとして指定します。座標軸ツール バーには、アイコンがグレースケール イメージとして表示されます。イメージが収まるように、MATLAB® は必要に応じてイメージを縮小します。

  • ファイル名 — ファイル名を文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ファイル名の前にパスを指定できます。イメージ ファイルは、JPEG、GIF、PNG のいずれかの形式でなければなりません。

  • 配列 — イメージ内のピクセルを表す、RGB 3 成分からなる m×n×3 の配列を指定します。

  • 行列 — イメージ内のピクセルを表す、m 行 n 列の数値行列を指定します。

    • 値が整数型である場合は、063 の値を指定します。値 0 は不透明で、値 63 は透明です。NaN も透明です。

    • 値が double 型の場合は、164 の値を指定します。値 1 は不透明で、値 64 は透明です。NaN も透明です。

  • 事前定義されたアイコン — 次の表にある名前のいずれかを指定します。

    アイコン名結果
    'brush'

    Brush icon

    'datacursor'

    Data-cursor icon

    'export'

    Export icon

    'rotate'

    Rotate icon

    'pan'

    Pan icon

    'zoomin'

    Zoom-in icon

    'zoomout'

    Zoom-out icon

    'restoreview'

    Restore-view icon

    'none'アイコンなし

例: btn.Icon = 'icon.png'

例: btn.Icon = 'C:\Documents\icon.png'

例: btn.Icon = 'rotate'

ボタンのツール ヒント。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、または string 配列として指定します。このプロパティを使用すると、ポインターをボタンに合わせたときにメッセージが表示されます。複数行のテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行を表示します。

例: btn.Tooltip = 'My Tooltip'

バージョン履歴

R2018b で導入