検証、アサーション、その他の検定の表
値をテストしエラーに対応するための検定には、検証、仮定、アサーション、致命的なアサーションという 4 つのタイプがあります。
検証 — 例外を返さずにエラーを生成して記録します。検証エラーが発生しても、残りのテストが最後まで実行されます。
仮定 — テスト環境がテスト エラーを回避するために必要な前提条件を満たしていることを確認します。仮定エラーが発生すると、テスト フレームワークによってそのテストはフィルター処理済みとマークされます。
アサーション — 現在のテストの前提条件が満たされていることを確認します。アサーション エラーが発生すると、フレームワークによって現在のテストが失敗および未完了とマークされます。ただし、エラーが発生しても、以降のテストは実行されます。
致命的なアサーション — 現在のテスト セッションの残りが有効であり、状態が回復可能であることを確認します。致命的なアサーション エラーが発生すると、テスト フレームワークによってテスト セッションが中止されます。
これらの検定タイプには、同じタイプのテストに対応する同様のメソッドがあります。これらのメソッドでは共通の命名規則を使用します。たとえば、true 値についてテストするメソッドでは <qualify>True という形式を使用し、<qualify> が verify、assume、assert、または fatalAssert のいずれかになります。すなわち、以下のようになります。
verifyTrue— 値が true であることを検証する。assumeTrue— 値が true であると仮定する。assertTrue— 値が true であることをアサートする。fatalAssertTrue— 値が true であることを致命的にアサートする。
一般的な目的
| テストのタイプ | メソッド名の形式 | 例 |
|---|---|---|
| 値が true である。 | <qualify>True | verifyTrue |
| 値が false である。 | <qualify>False | verifyFalse |
| 値が指定値と等しい。 | <qualify>Equal | verifyEqual |
| 値が指定値と等しくない。 | <qualify>NotEqual | verifyNotEqual |
| 2 つの値が同じインスタンスに対するハンドルである。 | <qualify>SameHandle | verifySameHandle |
| 値が指定されたインスタンスへのハンドルではない。 | <qualify>NotSameHandle | verifyNotSameHandle |
| 関数が true を返す。 | <qualify>ReturnsTrue | verifyReturnsTrue |
| テストで無条件エラーが発生する。 | <qualify>Fail | verifyFail |
| 値が指定された制約を満たす。 | <qualify>That | verifyThat |
エラーと警告
| テストのタイプ | メソッド名の形式 | 例 |
|---|---|---|
| 関数が指定された例外をスローする。 | <qualify>Error | verifyError |
| 関数が指定された警告を発行する。 | <qualify>Warning | verifyWarning |
| 関数が警告を発行しない。 | <qualify>WarningFree | verifyWarningFree |
不等式
| テストのタイプ | メソッド名の形式 | 例 |
|---|---|---|
| 値が指定値より大きい。 | <qualify>GreaterThan | verifyGreaterThan |
| 値が指定値以上である。 | <qualify>GreaterThanOrEqual | verifyGreaterThanOrEqual |
| 値が指定値より小さい。 | <qualify>LessThan | verifyLessThan |
| 値が指定値以下である。 | <qualify>LessThanOrEqual | verifyLessThanOrEqual |
配列サイズ
| テストのタイプ | メソッド名の形式 | 例 |
|---|---|---|
| 値が空である。 | <qualify>Empty | verifyEmpty |
| 値が空ではない。 | <qualify>NotEmpty | verifyNotEmpty |
| 値が指定されたサイズである。 | <qualify>Size | verifySize |
| 値が指定された長さである。 | <qualify>Length | verifyLength |
| 値が指定された要素数をもつ。 | <qualify>NumElements | verifyNumElements |
型
| テストのタイプ | メソッド名の形式 | 例 |
|---|---|---|
| 値のクラスが指定されたクラスである。 | <qualify>Class | verifyClass |
| 値が指定されたクラスのインスタンスである。 | <qualify>InstanceOf | verifyInstanceOf |
文字列
| テストのタイプ | メソッド名の形式 | 例 |
|---|---|---|
| 値に指定された文字列が含まれている。 | <qualify>Substring | verifySubstring |
| 値が指定された正規表現に一致する。 | <qualify>Matches | verifyMatches |
参考
matlab.unittest.qualifications.Verifiable | matlab.unittest.qualifications.Assumable | matlab.unittest.qualifications.Assertable | matlab.unittest.qualifications.FatalAssertable | matlab.unittest.qualifications