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コードの保存とバックアップ

エディターおよびライブ エディターでは、複数のメソッドを使用してファイルを保存できます。エディターでは、ファイルのバックアップ コピーを作成することもできます。ファイルのバックアップ コピーを作成することで、実際に使える既知のバージョンがある状態で、変更を加えることができます。また、システムに問題が生じた後で、失われた変更を復元するのに役立ちます。

ニーズに応じて、保存するファイルをエンコードおよびキャッシュする方法を管理することもできます。

コードの保存

エディターまたはライブ エディターでファイルを変更するときに、MATLAB® では、ドキュメント タブでファイル名の隣にアスタリスク (*) を表示することで、ファイルに未保存の変更があることを示します。

Unsaved file showing an asterisk next to the file name in the document tab.

ファイルを保存するには、[エディター] タブまたは [ライブ エディター] タブに移動し、[ファイル] セクションで [保存] をクリックします。

名前、場所、またはファイルのタイプを変更するには、[保存][名前を付けて保存] を選択します。たとえば、ライブ スクリプトを標準のコード ファイル (.m) として保存するには、[ライブ エディター] タブの [ファイル] セクションで、[保存][名前を付けて保存] を選択します。表示されたダイアログ ボックスで、[ファイルの種類] として MATLAB Code files (UTF-8) (*.m) を選択し、[保存] をクリックします。

コードのバックアップ

エディターでファイルのバックアップ コピーを作成できます。ファイルのバックアップ コピーを作成することで、実際に使える既知のバージョンがある状態で、変更を加えることができます。ファイルのバックアップ コピーを作成するには、[エディター] タブの [ファイル] セクションで、[保存][コピーに名前を付けて保存] を選択します。このオプションは、ライブ エディターまたは MATLAB Online™ では使用できません。

さらに、エディターでファイルを変更するときに、MATLAB によってファイルのバックアップ コピーが自動的に作成されます。システムの問題が原因でファイルへの変更が失われた場合、自動作成されたファイルのバックアップ コピーを使用して、変更を復元できます。

既定では、MATLAB は変更されたファイルのバックアップ コピーを 5 分ごとに同じファイル名で .asv 拡張子を付けて保存します。たとえば、filename.m のバックアップ ファイル名は filename.asv になります。ファイルへの変更が失われた場合、ファイルのバックアップ コピー filename.asv を開き、それを filename.m として保存することで、未保存の変更を復元できます。

MATLAB によってファイルのバックアップ コピーが保存される方法とタイミングを変更するには、[ホーム] タブの [環境] セクションで [基本設定] をクリックします。次に、[MATLAB][エディター/デバッガー][バックアップ ファイル] を選択します。以下を指定できます。

  • 編集中のファイルのバックアップ コピーを保存する頻度。

  • ファイルのバックアップ コピーを作成するときに使用するファイル拡張子。

  • ファイルのバックアップ コピーを保存する場所。

  • エディターで対応するソース ファイルを閉じるときに、ファイルのバックアップ コピーを自動的に削除するかどうか。

使用可能なオプションの詳細については、エディター/デバッガー基本設定でバックアップ ファイルの基本設定を参照してください。

MATLAB Online では、エディターでコード ファイルを保存するたびに、MATLAB によってバージョン履歴にコード ファイルの内容が保存されます。MATLAB Online で前のバージョンのファイルを復元する方法の詳細については、MATLAB Online でのファイルへのアクセスを参照してください。

MATLAB は、ライブ エディターで変更されたファイルのバックアップを自動的に作成しません。

ファイル保存の推奨事項

MathWorks® では、ユーザーが作成したファイルを matlabroot フォルダー ツリー外のフォルダーに保存することを推奨します。ここで、matlabroot は、コマンド ウィンドウで matlabroot を入力するときに返されるフォルダーです。同様に、MathWorks から取得したファイルを編集する場合は、編集済みのバージョンを matlabroot フォルダー ツリー外に保存します。matlabroot フォルダー ツリーにファイルを保存した場合、MATLAB の新規バージョンをインストールすると上書きされるおそれがあります。

matlabroot フォルダー ツリーにファイルを保存する場合、変更を有効にするために特別な手順が必要になる場合があります。各 MATLAB セッションの始めに、MATLAB は matlabroot フォルダー ツリー内のファイルの場所を読み込んでメモリにキャッシュします。そのため、外部エディターまたはファイル システム操作を使用して matlabroot フォルダー ツリー内でファイルを追加、削除したり、ファイルに変更を加える場合は、MATLAB が変更を認識するようにキャッシュを更新しなければなりません。詳細については、MATLAB のツールボックス パス キャッシュを参照してください。

ファイルのエンコード

R2020a 現在、エディターは、.m 拡張子をもつ新しい MATLAB コード ファイル (スクリプトまたは関数など) を保存するときに、バイト オーダー マーク (BOM) なしの UTF-8 を使用します。[名前を付けて保存] ダイアログから別のものが選択された場合を除き、エディターは現在のエンコードで既存のファイルを保存します。たとえば、MATLAB の旧リリースとの互換性のために従来のロケール固有のエンコードを使用してファイルを保存するには、[エディター] タブの [ファイル] セクションで、[保存][名前を付けて保存] を選択します。表示されるダイアログ ボックスで、[ファイルの種類] のオプションから必要なエンコードを選択します。

現在のエンコードは、エディターのステータス バーでファイル名の横に表示されるか、エディター ウィンドウがドックされている場合はデスクトップのステータス バーに表示されます。

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