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Java クラス パスの静的パス

静的パスは、各 MATLAB® セッションの開始時に MATLAB の組み込みの Java® パスと javaclasspath.txt ファイルから読み込まれます。静的パスは、動的 Java パスよりも Java クラスの読み込みパフォーマンスに優れています。ただし、静的パスを変更した場合は MATLAB の先起動が必要になります。

静的 Java クラス パスにファイルを追加するには、javaclasspath.txt ファイルを作成します。手順については、javaclasspath.txt ファイルの作成を参照してください。

独自の Java クラスを開発するときは、動的 Java クラス パスにエントリを追加すると便利です。詳細については、Java クラス パスの動的パスを参照してください。

MATLAB でのクラス パスの使用方法の詳細については、Java クラス パスを参照してください。

javaclasspath.txt ファイルの作成

javaclasspath.txt ファイルには、各行に Java クラス フォルダーまたは JAR ファイルへの参照が格納されます。ファイルを作成するには次を行います。

  1. javaclasspath.txt という名前の ASCII テキスト ファイルを作成します。

  2. Java クラス フォルダーまたは JAR ファイルの名前を各行に 1 つずつ入力します。名前の形式はクラスの定義方法によって異なります。

  3. マクロ $matlabroot$arch、および $jre_home を使用して、クロスプラットフォーム環境におけるフォルダーの指定を簡略化します。

  4. ファイルを基本設定フォルダーに保存します。基本設定フォルダーの場所を表示するには次のように入力します。

    prefdir

    あるいは、javaclasspath.txt ファイルを MATLAB 起動フォルダーに保存します。起動フォルダーを特定するには、MATLAB を起動した直後に、コマンド ラインで pwd と入力します。起動フォルダーの javaclasspath.txt ファイルに指定されているクラスは、基本設定フォルダーのファイルに指定されているクラスよりもパス内での順序が前になります。クラスが複数のフォルダーまたは jar ファイルに含まれている場合、Java では最初に見つかったものが使用されます。

  5. MATLAB を再起動します。

MATLAB では、静的クラス パスを起動時にのみ読み取ります。MATLAB の実行中に javaclasspath.txt を編集したり .class ファイルを変更したりした場合、それらの変更を反映するには MATLAB を再起動します。

MATLAB で javaclasspath.txt ファイルのエントリを使用しない場合は、-nouserjavapath オプションを指定して MATLAB を起動します。

独自の Java クラスを記述する際の動的クラス パスの使用の詳細については、Java クラス パスの動的パスを参照してください。起動フォルダーの詳細については、MATLAB 起動フォルダーを参照してください。

個々の (パッケージ化されていない) クラスの追加

個々のクラス (パッケージの一部でないクラス) を MATLAB で使用できるようにするには、.class ファイルを含むフォルダーの絶対パスを指定します。たとえば、コンパイルされた Java クラスがファイル c:\work\javaclasses\test.class にある場合、次のエントリを javaclasspath.txt ファイルに追加します。

c:\work\javaclasses

パッケージの追加

パッケージを MATLAB で使用できるようにするには、パッケージ パスの "最上位フォルダーの親フォルダー" の絶対パスを指定します。このフォルダーはパッケージ名の最初の要素です。たとえば、Java クラス パッケージ com.mw.tbx.ini のクラスがフォルダー c:\work\com\mw\tbx\ini にある場合、次のエントリを javaclasspath.txt ファイルに追加します。

c:\work

JAR ファイル クラスの追加

JAR ファイルには、複数の Java クラスおよびパッケージが ZIP 圧縮形式で格納されます。jar (Java Archive) ツールおよび JAR ファイルの詳細については、Java 開発ドキュメンテーションを参照してください。

JAR ファイルの内容を MATLAB で使用できるようにするには、JAR ファイルの "完全なファイル名を含む" 絶対パスを指定します。JAR ファイルを MATLAB パスに配置することもできます。

メモ

JAR ファイルについては、パスの要件が .class ファイルおよびパッケージの要件とは異なり、ファイルの名前を指定する必要があります。

たとえば、フォルダー C:\Documents\MATLAB\ にある mylibrary.jar という名前の JAR ファイルにメソッド package.class.mymethod(params) が含まれているとします。

  • javaclasspath.txt ファイルを編集します。

    cd(prefdir)
    edit javaclasspath.txt
  • ファイルの新しい行に次のテキストを追加します。

    C:\Documents\MATLAB\mylibrary.jar
  • ファイルを保存して閉じます。

  • MATLAB を再起動します。

  • mymethod を呼び出します。

    package.class.mymethod(params)

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