C++ インターフェイス用のランタイム ライブラリ パスの設定
C++ ライブラリにコンパイル済みライブラリ ファイルがある場合、そのファイルおよびそれに依存するファイルは、システム パスまたはランタイム検索パス (rpath) 上になければなりません。パブリッシャーはライブラリ ファイルに関する情報を提供します。ライブラリがヘッダー ファイルまたはソース ファイルで完全に定義されている場合、コンパイル済みライブラリ ファイルは存在しない可能性があります。
ライブラリで作業するたびにパスを設定することも、システム環境に値を設定して永続的に設定することもできます。
システム環境のパスへのライブラリの追加
アウトプロセス実行モードで実行されるようにインターフェイスを構成した場合は、clibConfiguration
関数で OutOfProcessEnvironmentVariables
引数を使用してシステム パス環境変数を設定できます。この設定は、異なる MATLAB® セッション間で維持されます。たとえば、インターフェイス myLib
が Windows® 上の myPath
にあるファイルにアクセスするようにするには、次を入力します。
pathVar = dictionary("PATH",myPath); configObj = clibConfiguration("myLib", ... ExecutionMode="outofprocess", ... OutOfProcessEnvironmentVariables=pathVar);
メモ
OutOfProcessEnvironmentVariables
オプションはアウトプロセス実行モードでのみ使用可能です。詳細については、インプロセスまたはアウトプロセスでの C++ ライブラリの読み込みを参照してください。
あるいは、ライブラリをシステム パスに追加する方法について、オペレーティング システムのドキュメンテーションを参照してください。
MATLAB でのランタイム ライブラリ パスの一時的な設定
Windows プラットフォームで、コンパイル済みライブラリ ファイルが rtPath
上にある場合は、MATLAB の呼び出しで次を行います。
dllPath = 'rtPath'; syspath = getenv('PATH'); setenv('PATH',[dllPath pathsep syspath]);
メモ
これらのコマンドを使用する場合は、MATLAB を起動するたびにパスを設定しなければなりません。
システム プロンプトでのランタイム ライブラリ パスの一時的な設定
ランタイム ライブラリ パス rtPath
を一時的に設定するには、MATLAB を起動する前に以下のコマンドのいずれかを実行します。このシステム プロンプトから MATLAB を再起動する必要があります。
Windows コマンド プロセッサ:
set PATH=rtPath;%PATH%
Linux®:
LD_LIBRARY_PATH=rtPath:LD_LIBRARY_PATH export LD_LIBRARY_PATH
macOS (パスを設定して MATLAB を起動):
DYLD_LIBRARY_PATH=matlabroot/bin/macos:matlabroot/sys/os/macos /matlabexecutable
macos
は、maca64
(Apple シリコン搭載の macOS の場合) またはmaci64
(Intel® 搭載の macOS の場合) に置き換えます。matlabexecutable
を MATLAB アプリケーション バンドル内のMATLAB_
実行可能ファイルの絶対パスに設定します。絶対パスの例は、macos
/Applications/MATLAB_R2023b.app/Contents/MacOS/MATLAB_maca64
のようになります。
メモ
環境変数 path を設定した同じオペレーティング システム プロンプトで、MATLAB を起動します。更新されたシステム パスを確認するには、MATLAB で次のコマンドのいずれかを入力します。
getenv('PATH') % Windows getenv('LD_LIBRARY_PATH') % Linux getenv('DYLD_LIBRARY_PATH') % macOS
メモ
これらのコマンドを使用する場合は、オペレーティング システムのプロンプトを開くたびにパスを設定しなければなりません。