MATLAB が基本設定を保存する場所
MATLAB® と他の MathWorks® 製品では、基本設定フォルダーに基本設定を保存しています。基本設定フォルダーの絶対パスを確認するには、MATLAB コマンド ウィンドウに prefdir
と入力します。基本設定フォルダーの名前はリリース名と一致します。たとえば、リリース R2016b の場合、基本設定フォルダーの名前は R2016b
です。
macOS と iOS では、基本設定フォルダーは別の隠しフォルダー内にある可能性があります。この場合、以下の手順で隠しフォルダーにアクセスします。
Finder で、[移動] 、 [フォルダへ移動] を選択します。
表示されるダイアログ ボックスで、
prefdir
から返されたパスを入力して Enter キーを押します。
基本設定フォルダーへの書き込み権限が必要です。書き込み権限がなければ、基本設定を変更しようとしても、MATLAB によって、コマンド ウィンドウにエラーが表示されます。基本設定フォルダーが非表示になっている場合にも、MATLAB はエラーを生成することがあります。
一時基本設定フォルダー
何らかの状況によって、起動時に基本設定フォルダーを作成または使用できない場合、MATLAB は一時基本設定フォルダーを作成します。起動中の MATLAB リリースの直前の 3 つのリリースのいずれかに対する基本設定フォルダーが存在する場合、MATLAB はそのリリースの基本設定ファイルを一時基本設定フォルダーにコピーします。そうでない場合、MATLAB は現在のリリース用に既定の基本設定ファイルを作成します。MATLAB は、問題が解決するまで一時基本設定フォルダーの使用を続けます。
MATLAB が一時基本設定フォルダーを使用中に基本設定が変更された場合、その基本設定は複数のセッションを通じて保持されます。ただし、MATLAB による基本設定フォルダーへのアクセスを妨げていた問題が解決されると、一時基本設定フォルダーの使用中に基本設定に加えられた変更はすべて失われます。
MATLAB はバージョンごとに一時基本設定フォルダーをもつことができます。MATLAB では、一時基本設定フォルダーの基本設定をリリース間で移動させることはありません。
基本設定フォルダーでのインストールとアンインストールの影響
MATLAB をインストールしても、基本設定フォルダーに影響はありません。つまり、MATLAB は、インストール時ではなく、起動時に基本設定フォルダーの作成、チェック、コピー、書き込みを行います。MATLAB をアンインストールする場合、アンインストーラーに基本設定フォルダーを削除するオプションがあります。ただし、このオプションは既定の設定では選択されていません。