Main Content

Bluetooth 通信のトラブルシューティング

MATLAB® Bluetooth® インターフェイスを使用すると、Bluetooth を介してデバイスに接続し、ASCII データとバイナリ データを送受信できます。MATLAB は Bluetooth シリアル ポート プロファイル (SPP) をサポートしています。任意の SPP Bluetooth デバイスを特定して、そのデバイスとの双方向接続を確立することができます。

問題

Bluetooth デバイスの検出、それらとの接続や通信に問題がある場合は、以下のトラブルシューティングのヒントを試してください。

考えられる解決策

サポートされているプラットフォームの確認

Bluetooth インターフェイスは、以下のプラットフォームでサポートされています。

  • macOS 10.14 Mojave 以降

  • Windows® 10

アダプターの構成

MATLAB から Bluetooth デバイスに接続するには、コンピューターに内蔵または外付けの Bluetooth アダプターが備わっている必要があります。アダプターはクエリされたときに、通信範囲内にある Bluetooth デバイスを特定します。コンピューターの Bluetooth 設定で、近くにあるデバイスを特定した後、MATLAB から接続する前に、まずそのデバイスとコンピューターをペアリングする必要があります。デバイスの検出とペアリングの詳細については、Bluetooth 通信設定の構成を参照してください。

Bluetooth アダプターが取り外され、異なるものが接続された場合、すべての Bluetooth デバイスを再度コンピューターとペアリングする必要があります。アダプターを取り外し、同じものを再度接続した場合は、デバイスをペアリングし直す必要はありません。

内蔵または外付けのアダプターが MATLAB で検出されない場合は、コンピューターの Bluetooth サービスを再起動し、アダプターの最新のデバイス ドライバーに更新します。その後、コンピューターを再起動します。

デバイスのステータスのチェック

Bluetooth デバイスがオンで、デバイスの Bluetooth サービスがオンであることを確認します。デバイスをコンピューターの通信範囲内に移動します。

関数 bluetoothlist を使用して、MATLAB でのデバイスのステータスを表示します。bluetooth を使用してデバイスに接続できるのは、そのステータスが "Ready to connect" の場合だけです。取り得るステータス値は以下のとおりです。

説明
"Ready to connect"デバイスは SPP をサポートし、ペアリングされていますが、どこにも接続されていません。
"Requires pairing"デバイスは SPP をサポートし、ペアリングされていません。
"Connected"デバイスは SPP をサポートし、接続されています。
"Unsupported"デバイスは SPP をサポートしていません。
"Unknown"デバイスが SPP をサポートしているかどうか不明です。デバイスがオフであるか、スキャン要求に応答しません。

デバイスのステータスが "Unsupported" の場合、SPP はサポートされていません。MATLAB からこのデバイスに接続することはできません。

デバイスのステータスが "Unknown" の場合、スキャン要求に応答していません。デバイスが通信範囲内にあり、オンになっていて、MATLAB 外部に接続されていないことを確認します。

デバイスが bluetoothlist の出力に表示されない場合は、他のデバイスやアプリケーションに接続されていないことを確認します。また、bluetoothlistTimeout パラメーターに、より大きい値を試すこともできます。値を大きくすると、MATLAB が近くのデバイスをスキャンする時間が長くなります。

デバイスへの接続の詳細については、Bluetooth 通信設定の構成を参照してください。

デバイスの接続のチェック

bluetooth オブジェクトを作成して、デバイスに接続できることを確認します。オブジェクトを作成するには、デバイス名かアドレスのいずれか、およびチャネル番号の 2 つの引数を指定しなければなりません。指定したチャネル番号は、bluetoothlist の出力からのチャネル番号と一致していなければなりません。bluetooth オブジェクトの作成の詳細については、bluetooth を参照してください。

デバイスに接続した後、そのデバイスと通信できます。デバイスとの通信の詳細については、Bluetooth 通信を使用したデータ送信を参照してください。

通信範囲外にあるデバイス

Bluetooth デバイスの bluetooth オブジェクトを作成した後に、そのデバイスが通信範囲外になった場合でも、オブジェクトは MATLAB ワークスペース内に存在したままになります。ただし、デバイスが再び通信範囲内に戻ってきた場合、通信を続けるには、オブジェクトをクリアして再作成しなければなりません。

デバイスの電源がオンであることを確認

Bluetooth デバイスの bluetooth オブジェクトを作成し、そのデバイスの電源がオフになるか、バッテリー残量がなくなった場合でも、オブジェクトは MATLAB ワークスペース内に存在したままになります。ただし、デバイスを充電し、再び電源をオンにした場合、通信を続けるには、オブジェクトをクリアして再作成しなければなりません。

参考

関連するトピック