イメージ、オーディオ、ビデオの対話的なインポート
MATLAB® ワークスペースにデータを対話的にインポートします。
メモ
テキスト ファイルのインポートの詳細は、インポート ツールを使用したテキスト ファイル データの読み取りを参照してください。スプレッドシートのインポートについての詳細は、インポート ツールを使用したスプレッドシート データの読み取りを参照してください。
ファイル内容の表示
[データのインポート] ボタンをクリックするか、uiimport
を呼び出して、インポート ウィザードを起動します。
イメージやビデオを表示したり、オーディオを再生したりするには、インポート ウィザードで最初に表示されるウィンドウで [< 戻る] ボタンをクリックします。
新たに表示されるウィンドウの右側のペインには、プレビュー タブがあります。プレビュー タブのボタンをクリックして、イメージの表示や、オーディオまたはビデオの再生を行います。
変数の指定
インポート ウィザードでは、データの形式と内容に基づいて既定の変数名が作成されます。次のいずれかの方法を使用すると、変数を変更できます。
システム クリップボードからインポートされたデータの既定の変数名は A_pastespecial
です。
インポート ウィザードによってファイル内に変数が 1 つのみ検出された場合は、既定の変数名がファイル名になります。それ以外の場合、インポート ウィザードでは関数 importdata
の出力フィールドに対応する既定の変数名が使用されます。出力フィールドの詳細については、関数 importdata
のリファレンス ページを参照してください。
変数の名前変更または選択解除
既定の変数名をオーバーライドするには、名前を選択して新しい名前を入力します。
特定の変数をインポートできないようにするには、[インポート] 列のチェック ボックスをオフにします。
構造体配列へのインポート
データを個々の変数としてではなく、構造体配列のフィールドにインポートするには、uiimport
を出力引数とともに呼び出してインポート ウィザードを起動します。たとえば、サンプル ファイル durer.mat
には、3 つの変数 X
、caption
、map
が含まれています。次のコマンドを実行する場合を考えましょう。
durerStruct = uiimport('durer.mat')
[終了] ボタンをクリックすると、3 つのフィールドをもつスカラー構造体がインポート ウィザードによって返されます。
durerStruct = X: [648x509 double] map: [128x3 double] caption: [2x28 char]
特定のフィールドにアクセスするには、ドット表記を使用します。たとえば、caption
フィールドを表示するには次のように入力します。
disp(durerStruct.caption)
MATLAB は、以下を返します。
Albrecht Durer's Melancolia. Can you find the matrix?
詳細については、構造体配列を参照してください。
再利用可能な MATLAB コードの生成
インポート ウィザードを再起動せずに同様のファイルを読み取る関数を作成するには、[MATLAB コードを生成] チェック ボックスをオンにします。[終了] をクリックして初回のインポート操作を完了すると、未保存の関数を含むエディター ウィンドウが MATLAB で開きます。既定の関数名は importfile.m
または importfile
で、N
.mN
は整数です。
生成されたコード内の関数には以下の機能が含まれています。
テキスト ファイルで行または列からベクトルの作成を要求する場合は、生成されたコードでもベクトルが返されます。
ファイルからのインポートに際しては、関数にはインポートするファイル名の入力引数
fileToRead1
があります。構造体配列へのインポートに際しては、関数には構造体名の出力引数
newData1
があります。
ただし、生成されたコードには以下の制限があります。
インポート ウィザードでいずれかの変数の名前変更や選択解除を行った場合、生成されたコードにはその変更が反映されません。
構造体配列にインポートしない場合は、生成された関数によってベース ワークスペースに変数が作成されます。生成された関数を独自の関数の内部から呼び出そうとしても、そのような関数からこれらの変数にはアクセスできません。独自の関数からデータにアクセスできるようにするには、
uiimport
を出力引数とともに呼び出してインポート ウィザードを起動します。生成された関数を出力引数とともに呼び出して、独自の関数のワークスペースに構造体配列を作成します。
MATLAB では関数が自動的に保存されません。ファイルを保存するには、[保存] を選択します。最良の結果を得るには、関数名に .m
の拡張子を付けてファイル名とします。
参考
imread
| VideoReader
| audioread