HTML を使用したカーソルを合わせると表示されるカスタム ボタンの作成
この例では、HTML UI コンポーネントを使用して App Designer でカーソルを合わせると表示されるカスタム ボタン コンポーネントを作成する方法を示します。カスタム UI コンポーネントの詳細については、Create a Simple Custom UI Component in App Designerを参照してください。
アプリ作成者は、このボタンをアプリに追加することでその外観と動作をカスタマイズできます。コンポーネントのインターフェイスは以下で構成されます。
ボタンの外観をカスタマイズするパブリック プロパティ
TextColor
およびText
アプリ ユーザーがアプリでボタンを押すと実行されるパブリック コールバック
ButtonPushedFcn
HoverButton
コンポーネントの外観とホバー エフェクトは、Button.html
ソース ファイルで HTML を使用して定義されます。パブリック プロパティとコールバックを含むコンポーネントのインターフェイスと動作は、App Designer で HoverButton.mlapp
ファイルにより定義されます。
HoverButton.mlapp
ファイルの基となるコンポーネントは、その HTMLSource
プロパティが Button.html
ファイルとして指定されている HTML UI コンポーネントです。2 つのファイルは Data
プロパティと DataChanged
イベントを使用して相互に通信し、MATLAB® の HTML UI コンポーネントと HTML ソース ファイルの htmlComponent
JavaScript® オブジェクト間で同期されます。
カスタム コンポーネントの動作を検証するには、MATLAB コマンド ウィンドウで HoverButton
オブジェクトをプログラムにより作成します。Text
プロパティを名前と値のペアとして指定して、既定のボタン テキストを変更します。ボタンにポインターを合わせてホバー エフェクトを確認します。
comp = HoverButton(Text="Click me");
ボタンの色を黒に、フォントの色を白に更新します。
comp.BackgroundColor = "black"; comp.TextColor = "white";
ユーザーがボタンを押したときにコマンド ウィンドウにテキストを表示するコールバック関数を作成します。
comp.ButtonPushedFcn = @(src,event)disp("Button pushed");
ボタンをクリックします。テキスト "Button pushed" が表示されます。