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アプリの入手と作成

アプリとは

MATLAB® アプリとは、タスクや計算を自動化するユーザー インターフェイスを備えた、自己完結型 MATLAB プログラムのことです。アプリへのデータの取得、データに関する計算の実行、結果の表示などのタスクを完了するために必要となる操作はすべて、アプリ内で実行されます。アプリは、多くの MATLAB 製品に含まれています。さらに、App Designer 開発環境を使用して独自のアプリを設計することができます。MATLAB ツールストリップの [アプリ] タブでは、ツールストリップの右端のドロップダウン矢印をクリックすると、現在インストールされているすべてのアプリが表示されます。

Apps tab of the MATLAB Toolstrip with icons of some installed apps and drop-down arrow on the far right

メモ

MATLAB Runtime 使用して MATLAB アプリを実行することはできません。アプリは、MATLAB から MATLAB への展開用です。MATLAB Runtime を使用してコードを実行するには、MATLAB Compiler™ を使用してコードをパッケージ化しなければなりません。

アプリの入手

アプリを取得する主な方法は次の 3 つです。

  • MATLAB 製品

    Curve Fitting Toolbox™、Signal Processing Toolbox™、Control System Toolbox™ をはじめとした多くの MATLAB 製品には、アプリが含まれています。アプリ ギャラリーでは、インストールした製品に付属しているアプリを確認できます。

  • 独自アプリの作成

    App Designer は、MATLAB におけるアプリ構築のための推奨環境です。独自の MATLAB アプリを作成して、第三者への配布が可能な単一のファイルにアプリをパッケージ化できます。アプリ パッケージ化ツールは、アプリに必要なすべてのファイルを自動的に検索して、パッケージに含めます。また、アプリを実行するために必要な MATLAB 製品も特定します。

    アプリは他のユーザーと直接共有することも、MATLAB の File Exchange にアップロードして MATLAB ユーザー コミュニティで共有することもできます。他のユーザーは、インストールするときに MATLAB 検索パスやその他のインストールの詳細を指定する必要がありません。

    アプリ作成の手引きについては、このビデオをご覧ください。

    MATLAB アプリのパッケージ化とインストール (2 分 58 秒)

  • アドオン

    MATLAB File Exchange にアップロードされたアプリ (および他のファイル) は、MATLAB 内から使用できます。

    1. [ホーム] タブの [環境] セクションで [アドオン] 矢印ボタンをクリックします。

    2. [アドオンの入手] をクリックします。

    3. アプリを名前または説明テキストで検索します。

アプリを作成する理由

アプリ パッケージを作成することで、MATLAB によって単一のアプリ インストール ファイル (.mlappinstall) が作成されるため、誰でも簡単にアプリをインストールできるようになります。

とりわけ、アプリをパッケージ化する場合、アプリ パッケージ化ツールによって以下の操作が行われます。

  • アプリに必要なファイルの検索と追加に役立つ依存関係の分析の実行。

  • 共有リソースと補助ファイルの追加を促すメッセージの表示。

  • アプリ パッケージに提供するアプリに関する情報の保存。この情報には、説明、アプリに必要な追加の MATLAB 製品のリスト、サポートされるプラットフォームのリストが含まれます。

  • アプリ更新の自動化 (バージョン管理)。

また、他のユーザーがインストールする場合には次の利点があります。

  • 1 回のクリックでインストール可能

  • ユーザーによる MATLAB 検索パスまたはその他インストールの詳細の管理が不要

  • アプリ ギャラリーの MATLAB ツールボックス アプリに並べての自作アプリの陳列

アプリ作成のベスト プラクティスと要件

ベスト プラクティス:

  • アプリは、MATLAB 言語で記述されたユーザー インターフェイスを使用した対話型アプリケーションとして記述する。

  • アプリとの対話はすべて、ユーザー インターフェイスを通じて行う。

  • アプリを再利用可能にする。アプリでさまざまなデータや入力を使用するために、ユーザーがアプリを再起動する必要がないようにする。

  • メイン関数がメインの Figure のハンドルを返すようにする (GUIDE で作成されたメイン関数は、既定で Figure ハンドルを返します)。

    これは要件ではありませんが、こうすることでユーザーがアプリを終了したときに、MATLAB がアプリ ファイルを検索パスから削除できるようになります。

  • アプリを MATLAB の File Exchange で共有するには、BSD ライセンスに基づきアプリをリリースしなければなりません。また、MEX ファイル、P コード ファイル、DLL などのバイナリ ファイルの使用に関する制限もあります。

要件:

  • メイン ファイルはスクリプトではなく関数でなければなりません。

  • アプリはアプリ ギャラリーのアイコンをクリックすることで呼び出されるため、メイン関数に必要な入力引数を含めることはできません。ただし、オプションの入力引数を定義することはできます。オプションの入力引数を定義する方法の 1 つは、varargin を使用することです。

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