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MattesMutualInformation
マテス相互情報量メトリクスの構成
説明
MattesMutualInformation
オブジェクトは、イメージ レジストレーションの問題を解決するために関数 imregister
に渡す相互情報量メトリクスの構成を記述します。
作成
MattesMutualInformation
オブジェクトは以下の方法を使用して作成できます。
imregconfig
— マルチモーダル イメージのレジストレーションに適したオプティマイザーとペアになったMattesMutualInformation
オブジェクトを返します以下のコマンド
をコマンド ラインに入力すると、metric = registration.metric.MattesMutualInformation;
MattesMutualInformation
オブジェクトが既定の設定で作成されます
プロパティ
例
ヒント
相互情報量の値が大きいほど、レジストレーションの結果が良くなります。次の例のように
imregister
を呼び出すときに'DisplayOptimization'
を有効にすると、マテス相互情報量の計算値を調べることができます。movingRegistered = imregister(moving,fixed,'rigid',optimizer,metric,'DisplayOptimization',true);
アルゴリズム
相互情報量メトリクスは、2 つの変数の関連性を測定するための情報理論の手法です。これらのアルゴリズムは 2 つのイメージから抽出したピクセルのサンプリングの結合確率分布を使用して、あるピクセル セットの値が別のイメージ内にある類似値にマッピングされる確実性を測定します。この情報は、イメージの類似度を示す定量的な尺度です。相互情報量が多い場合、2 つの分布間の不確実性 (エントロピー) が大幅に下がり、イメージが一致する可能性が高いことを示します。
マテス相互情報量アルゴリズムは反復ごとに新しいセットのピクセル位置に描画するのではなく、最適化の処理全体を通じて 1 セットのピクセル位置を使用します。確率密度推定の計算に使用されるサンプル数と、エントロピーの計算に使用されるビン数は、どちらもユーザーが選択することができます。周辺および結合確率密度関数は、等間隔のビンでサンプルを使用して評価されます。エントロピー値はこれらのビンを合計することで求められます。固定イメージと移動イメージの確率密度関数を計算するには、0 次および 3 次の B スプライン カーネルがそれぞれ使用されます[1]。
参照
[1] Rahunathan, Smriti, D. Stredney, P. Schmalbrock, and B.D. Clymer. Image Registration Using Rigid Registration and Maximization of Mutual Information. Poster presented at: MMVR13. The 13th Annual Medicine Meets Virtual Reality Conference; 2005 January 26–29; Long Beach, CA.
[2] D. Mattes, D.R. Haynor, H. Vesselle, T. Lewellen, and W. Eubank. "Non-rigid multimodality image registration." (Proceedings paper).Medical Imaging 2001: Image Processing. SPIE Publications, 3 July 2001. pp. 1609–1620.