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TIFF

ブロック化された 2 次元イメージ データの単一の TIFF ファイルとしての読み取りと書き込み

R2021a 以降

説明

TIFF オブジェクトは、ブロック化された 2 次元イメージ データを単一の TIFF ファイルとして読み書きするアダプターです。

ディスクに書き込む際は、TIFF 形式ではブロック サイズを 16 の倍数にする必要があります。ブロック化されたイメージの UserData プロパティに追加のメタデータが存在する場合、TIFF オブジェクトは同じファイル名をもつ別の MAT ファイルにそのデータを書き込みます。

このオブジェクトは、非可逆圧縮および可逆圧縮をサポートします。既定では、オブジェクトは Lempel-Ziv-Welch 可逆圧縮を使用します。別の圧縮方式を使用するには、オブジェクトを作成してから、Compression プロパティを使用して圧縮方式を変更します。このプロパティを使用して、圧縮をオフにすることもできます。たとえば、JPEG ベース非可逆圧縮を使用するには、次のコードを使用します。

adapter = images.blocked.TIFF;
adapter.Compression = Tiff.Compression.JPEG;

次の表は、各種の blockedImage 機能について TIFF オブジェクトのサポートをまとめたものです。

機能サポート
データ型

このオブジェクトは次の 2 次元イメージのみをサポートします。

  • mn 列で、データ型 logical のバイナリ イメージ

    mn 列で、データ型 uint8int16uint16int32uint32single、または double のグレースケール イメージ

  • m x n x 3 で、データ型 uint8uint16uint32single、または double のトゥルーカラー (RGB) イメージ

複数の解像度レベルあり
関数 apply を使用したブロックの並列処理なし
関数 apply を使用したブロック処理の再開なし

作成

説明

adapter = images.blocked.TIFF は、ブロック化されたイメージ データを単一の TIFF ファイルとして読み書きする TIFF オブジェクトを作成します。

プロパティ

すべて展開する

TIFF 圧縮方式。次のいずれかの数値スカラーとして指定します。

圧縮方式説明
Tiff.Compression.LZW または数値 5Lempel-Ziv-Welch 可逆圧縮
Tiff.Compression.PackBits または数値 32773PackBits 可逆圧縮
Tiff.Compression.Deflate または数値 32946Adobe DEFLATE 可逆圧縮
Tiff.Compression.JPEG または数値 7JPEG ベース非可逆圧縮
Tiff.Compression.None または数値 1圧縮しない

対象のファイル拡張子。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

データ型: char | string

すべて折りたたむ

ブロック化されたイメージを作成します。

bim = blockedImage("tumor_091R.tif");

ブロック化されたイメージを 2 つの異なる操作で処理し、2 つの新しいイメージを作成します。

bim.BlockSize = [512 512 3];
bo1 = apply(bim, @(bs)im2gray(bs.Data));
bo3 = apply(bim, @(bs)im2gray(bs.Data),Level=3);

2 個のイメージから単一の多重解像度 TIFF ファイルを作成します。名前と値の引数 LevelImages を使用して追加の解像度レベルを指定します。アダプターを作成し、アダプターの Compression プロパティを設定して、TIFF 圧縮方式を変更します。

wa = images.blocked.TIFF; % Specify the TIFF adapter
wa.Compression = Tiff.Compression.JPEG; % Specify compression in the adapter
write(bo1,"tumor_091RGray.tif",LevelImages=bo3,Adapter=wa);

ヒント

  • 3 次元 TIFF ボリュームを読み取る場合は、ファイル形式に基づいて以下の代替アダプターのいずれかを使用します。R2024b より前では、3 次元 TIFF ボリュームのすべての形式に対して、images.blocked.Adapter クラスを使用して独自のアダプターを作成する必要がありました。

    3 次元 TIFF ボリュームのサポートアダプター

    TIFF IFD (イメージ ファイル ディレクトリ) またはサブイメージ (各 IFD が 1 つのスライス)

    TIFF3D (R2024b 以降)
    ImageJ 形式の TIFF イメージTIFF3D (R2024b 以降)
    ディレクトリ内の TIFF ファイルのセット (スライスごとに 1 つの TIFF ファイル)images.blocked.Adapter クラスを使用して独自のアダプターを作成する

バージョン履歴

R2021a で導入