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H5

ブロック化されたイメージ データの単一 H5 ファイルとしての読み取りと書き込み

R2021a 以降

説明

H5 オブジェクトは、ブロック化されたイメージ データを単一のチャンク化された HDF5 ファイルとして読み書きするアダプターです。

ディスクに書き込むときに、ブロック化されたイメージの UserData プロパティに追加のメタデータが存在する場合、H5 オブジェクトは同じファイル名をもつ別の MAT ファイルにそのデータを書き込みます。

オブジェクトは可逆圧縮をサポートします。既定では、圧縮レベルは 1 に設定されています。別の圧縮レベルを使用するには、オブジェクトを作成してから、GZIPLevel プロパティを使用して圧縮レベルを変更します。このプロパティを使用して、圧縮をオフにすることもできます。たとえば、圧縮レベル 3 を使用するには、次のコードを使用します。

adapter = images.blocked.H5;
adapter.GZIPLevel = 3;

次の表は、各種の blockedImage 機能について H5 オブジェクトのサポートをまとめたものです。

機能サポート
データ型

任意の次元のすべての数値および logical データ型。オブジェクトは logical データを uint8 として書き込みます。

複数の解像度レベルあり
関数 apply を使用したブロックの並列処理なし
関数 apply を使用したブロック処理の再開なし

作成

説明

adapter = images.blocked.H5 は、ブロック化されたイメージ データを単一のチャンク化された HDF5 ファイルとして読み書きする H5 オブジェクトを作成します。

プロパティ

すべて展開する

GZIP 圧縮レベル。範囲 [0, 9] の数値スカラーとして指定します。この値は、GZIP (可逆) 圧縮のレベルを制御します。値 0 は圧縮をオフにします。値を大きくすると、圧縮レベルが上がり、ファイル サイズが小さくなりますが、実行時間は長くなります。

データ型: double

すべて折りたたむ

ブロック化されたイメージを作成します。

bim = blockedImage('tumor_091R.tif');

ブロック化イメージ書き込みオブジェクト関数を使用して、ブロック化されたイメージ データを HDF5 ファイルに書き込みます。write オブジェクト関数で使用する images.blocked.H5 アダプターを指定します。

wa = images.blocked.H5();
wa.GZIPLevel = 5; % Slower, but results in smallest file size
write(bim, "tumor1.h5", "Adapter", wa);

作成した HDF5 ファイルからブロック化されたイメージを作成します。blockedImage オブジェクトは、データに適切なアダプターを自動的に選択します。

bh5 = blockedImage("tumor1.h5");   
disp(bh5.Adapter.Extension)
h5

バージョン履歴

R2021a で導入