Simulink 信号と HDL 信号を視覚的に比較する

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Simulink 信号と HDL 信号を視覚的に比較する

チュートリアル：概要

メモ

このチュートリアルと使用するツールは ModelSim^® ユーザー向けですが、同様のツールを使用する Xcelium™ ユーザーでもプロセスの大部分は同じです。詳細については、HDL シミュレータのドキュメントを参照してください。

VCD ファイルには、後処理ツールを使用してグラフィカルに表示したり分析したりできるデータが含まれています。このようなツールの例としては、VCD ファイルを WLF ファイルに変換し、それを ModelSim wave ウィンドウで表示できる ModelSim vcd2wlf ツールがあります。このチュートリアルでは、vcd2wlf ツールを適用する方法を説明します。

チュートリアル：手順

このチュートリアルでは、マンチェスター受信機（絶対時間モード）の例のモデルを使用します。VCD データを表示するには、次の手順を実行します。

Manchester Receiver Simulink^® サンプルモデル abs_manchestermodel.slx のコピーを書き込み可能なフォルダーに配置します。
Manchester Receiver モデルの書き込み可能なコピーを開きます。Simulation タブの File セクションで、Open をクリックします。ファイルabs_manchestermodelを選択し、Openをクリックします。Simulink モデルは次のように表示されます。HDL コシミュレーションブロックには、「VHDL Manchester Receiver」というマークが付いています。
マンチェスターレシーバーモデルの番号付き手順に従わないでください。このチュートリアルで提供されている手順のみに従ってください。
ライブラリブラウザーを開きます。
次のように、Signal Scope ブロックを To VCD File ブロックに置き換えます。
1. Signal Scope ブロックを削除します。そのブロックへの信号接続を表す線が破線に変わり、切断されたことを示します。
2. HDL Verifier™ ブロックライブラリを見つけて開きます。
3. 「Mentor Graphics^® ModelSim で使用する」をクリックすると、ModelSim で使用するための HDL Verifier Simulink ブロックにアクセスできます。
4. To VCD File ブロックをクリックして、ブラウザからモデルウィンドウ内の Signal Scope ブロックが以前占めていた場所にドラッグし、ライブラリブラウザからモデルに To VCD File ブロックをコピーします。
5. To VCD File ブロックアイコンをダブルクリックします。[ブロックパラメーター] ダイアログボックスが表示されます。
6. VCD file name テキストボックスに MyVCDfile.vcd と入力します。
7. Number of input ports テキストボックスに 4 と入力します。
8. OK をクリックします。Simulink は新しいパラメータをブロックに適用します。
信号 Original Data、Recovered Data、Recovered Clock、Data Validity をブロックポートに接続します。次の表示では、モデルの変更された領域が強調表示されます。
モデルを保存します。
デモモデルに表示される説明テキストから次のコマンドラインを選択します。
```
vsim('tclstart',manchestercmds,'socketsimulink',4442)
```
コマンドを MATLAB^® コマンドウィンドウに貼り付けて、コマンドラインを実行します。このコマンドは、ModelSim を起動し、Simulink 協調シミュレーションセッション用に構成します。
HDL コシミュレーションブロックパラメータダイアログボックスを開き、Connection タブを選択します。接続方法をソケットに変更し、TCP/IP ソケットポートを「4442」に変更します。ここで指定するポートは、前の手順の vsim コマンドの呼び出しで指定された値と一致する必要があります。
Simulink モデルウィンドウからシミュレーションを開始します。
シミュレーションが完了したら、生成された VCD ファイル MyVCDfile.vcd (任意のテキストエディターでかまいません) を見つけて開き、参照します。
VCD ファイルを閉じます。
入力フォーカスを ModelSim に変更し、シミュレーションを終了します。
現在のフォルダを VCD ファイルを含むフォルダに変更し、ModelSim コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
```
vcd2wlf MyVCDfile.vcd MyVCDfile.wlf
```
vcd2wlf ユーティリティは、VCD ファイルを、コマンド vsim -view で表示する WLF ファイルに変換します。
ModelSim で、次のコマンドを入力して、wave ファイル MyVCDfile.wlf をデータセット MyVCDwlf として開きます。
```
vsim -view MyVCDfile.wlf
```
次のコマンドで MyVCDwlf データセットを開きます。
```
add wave MyVCDfile:/*
```
VCD ファイルに記録された信号を表示する wave ウィンドウが表示されます。
信号データを表示するには、[ズームフル] ボタンをクリックします。wave ウィンドウは次のように表示されます。
シミュレーションを終了します。終了する方法の 1 つは、次のコマンドを入力することです。
```
dataset close MyVCDfile
```
ModelSim はデータセットを閉じ、wave ウィンドウをクリアして、シミュレーションを終了します。

vcd2wlf ユーティリティとデータセットの操作の詳細については、ModelSim のドキュメントを参照してください。