MATLABベースの SystemVerilog DPI 生成を開始する

この例では次を使用します。

この例では、 MATLAB®で記述されたプログラマブル方形波ジェネレーターの SystemVerilog DPI コンポーネントを生成し、それを HDL シミュレーターにエクスポートする方法を示します。

デモの目的で、この例では 64 ビット Windows® 7 で Modelsim® 10.3c を使用します。ただし、これと同じ手順を他のシステムやシミュレータでも簡単に複製できます。

この例に必要な製品:

この例で使用されるMATLABコードは、単純なプログラム可能な方形波発生器を示しています。この例では、設計を実行するMATLABテストベンチも提供します。

次の図は、この例で生成される DPI コンポーネントを示しています。

たとえば、On_time=1 および Off_time=1 の場合、生成される方形波のデューティサイクルは 50% になります。

実行時エラーがないこと、およびデザインが要件を満たしていることを確認するには、コード生成前に提供されたテストベンチを使用してデザインをシミュレートします。MATLABに次のコマンドを入力します。

ProgSWGenerator_tb

以下の図がプロットされるはずです。

このプロットは、次のように動作するようにプログラムされた出力信号を示していることに注意してください。

DPIGEN を使用して、DPI コンポーネントを生成します。

次のようにMATLABで DPIGEN コマンドを実行します。

dpigen -testbench ProgSWGenerator_tb ProgSWGenerator -args {0,0}

次のディレクトリ構造が生成されます。

dpi_tb:すべてのテストベンチ関連ファイルが格納されるフォルダー。

ProgSWGenerator_dpi.sv:生成された DPI コンポーネント。

ProgSWGenerator_dpi_pkg.sv:生成された SystemVerilog パッケージ。

libProgSWGenerator_dpi.dll:インポートされたすべての関数の定義を含むライブラリ。

メモ: DPIGEN は自動的にライブラリのコンパイルを試みます。コンパイルせずにファイルを生成するだけするには、-c オプションを使用する必要があります。以下に例を示します。

dpigen -c -testbench ProgSWGenerator_tb  ProgSWGenerator -args {0,0}

ModelSim/QuestaSim の場合は、次の手順を実行します。

do  run_tb_mq.do

以下に例を示します。

次の波形が生成されます。

出力波形 (一番下の波形) は、 MATLABテストベンチでプロットされた信号とまったく同じように動作することに注意してください。

Xcelium および VCS シミュレーターの場合:

sh run_tb_xcelium.sh

sh run_tb_vcs.sh

**************TEST COMPLETED (PASSED)**************

これで、 MATLABベースの SystemVerilog DPI コンポーネント生成の開始例は終了です。