Main Content

MATLAB コードのパイプライン化

パイプラインは、レジスタをハードウェアの戦略的な場所に挿入してクリティカル パスを分割することで、最大クロック速度の向上に役立ちます。ただし、クロック速度が向上すると、チップ面積が増加し、初期のレイテンシも大きくなります。

端子レジスタ

モジュールの入出力端子のレジスタは、クリティカル パスがモジュールの境界を越えないように、大規模な設計を分割するのに役立ちます。入出力端子ごとに端子レジスタが存在することは、同期インターフェイスにとって優れた設計プラクティスです。分散型パイプライン方式は端子レジスタに影響しません。入出力端子のレジスタを挿入するには、次の操作を行います。

  1. HDL ワークフロー アドバイザーで [HDL コード生成] タスクを選択して、[最適化] タブをクリックします。

  2. [入力レジスタ][出力レジスタ] または両方を有効にします。

入出力パイプライン レジスタ

複数の入出力パイプライン ステージを挿入することができます。分散型パイプライン方式では、これらの入出力パイプライン レジスタを移動し、モジュール内のクリティカル パスを削減できます。分散型パイプライン方式を適用せずに入出力パイプライン ステージを挿入すると、レジスタは DUT の入出力にとどまります。

入出力パイプライン レジスタ ステージを挿入するには、次の手順に従います。

  1. HDL ワークフロー アドバイザーで [HDL コード生成] タスクを選択して、[最適化] タブをクリックします。

  2. [入力パイプライン][出力パイプライン]、または両方にパイプライン レジスタ ステージの数を入力します。

演算パイプライン

演算パイプラインは 1 つ以上のレジスタを MATLAB® コード内の特定の式の出力に挿入します。特定の式がクリティカル パスの一部であることが既知の場合は、この式の出力にパイプライン レジスタを追加してクリティカル パスを削減できます。

MATLAB 式の出力にパイプライン レジスタを挿入する方法の詳細は、MATLAB 式のパイプラインを参照してください。