HDL lint ツール スクリプトの生成
サードパーティ製の lint ツールを使用する lint ツール スクリプトを生成して、生成された HDL コードをチェックできます。
HDL Coder™ では、次の lint ツール用の Tcl スクリプトを生成できます。
Ascent Lint
HDL Designer
Leda
SpyGlass
カスタム
サポートされているいずれかのサードパーティ製 lint ツールを指定することにより、ツール固有の既定のスクリプトを生成するか、そのスクリプトの初期化、コマンド、終了名を文字ベクトルとして指定してカスタマイズできます。カスタム lint ツールに対してスクリプトを生成する場合、初期化、コマンド、終了名を指定しなければなりません。
HDL Coder により、Tcl スクリプトに初期化、コマンドおよび終了名が書き込まれ、この Tcl スクリプトをサードパーティ製のツールで実行できます。
HDL lint ツール スクリプトの生成方法
HDL ワークフロー アドバイザーの使用
HDL ワークフロー アドバイザーで [HDL コード生成] タスクを選択します。
[スクリプト オプション] タブで [lint] を選択します。
[lint ツールの選択] で [Ascent Lint]、[HDL Designer]、[Leda]、[SpyGlass] または [カスタム] を選択します。
オプションとして、[lint スクリプトの初期化]、[lint スクリプト コマンド] および [lint スクリプトの終了] の各フィールドにテキストを入力してカスタマイズします。カスタム ツールの場合、これらのフィールドを指定しなければなりません。
コードの生成後、コマンド ウィンドウに lint ツール スクリプトへのリンクが表示されます。
コマンド ラインの使用
コマンド ラインから HDL lint ツール スクリプトを生成するには、coder.HdlConfig
オブジェクトの HDLLintTool
プロパティを AscentLint
、HDLDesigner
、Leda
、SpyGlass
または Custom
に設定します。
HDL lint ツール スクリプトの生成を無効にするには、HDLLintTool
プロパティを None
に設定します。
たとえば、coder.HdlConfig
オブジェクト hdlcfg
を使用して既定の SpyGlass の lint スクリプトを生成するには、次のように入力します。
hdlcfg.HDLLintTool = 'SpyGlass';
初期化、コマンド、終了文字列をカスタマイズした HDL lint ツール スクリプトを生成するには、HDLLintTool
、HDLLintInit
、HDLLintCmd
および HDLLintTerm
プロパティを使用します。
たとえば、次のコマンドを使用すると、カスタムの初期化、終了およびコマンド文字列をもつ DUT サブシステム sfir_fixed\symmetric_fir
のカスタム Leda Lint スクリプトを生成できます。
hdlcfg.HDLLintTool = 'Leda'; hdlcfg.HDLLintInit = 'myInitialization'; hdlcfg.HDLLintCmd = 'myCommand %s'; hdlcfg.HDLLintTerm = 'myTermination';
カスタム lint ツール コマンドの指定
カスタム lint ツール用の lint ツール スクリプトを生成する場合、生成される Tcl スクリプト内の HDL ファイル名のプレースホルダーとして %s
を使用しなければなりません。
[lint スクリプト コマンド] または HDLLintCmd
に対して、次の形式で lint コマンドを指定します。
custom_lint_tool_command -option1 -option2 %s
たとえば、HDLLintCmd
を coder.HdlConfig
オブジェクト hdlcfg
に設定するには、次のように入力します。ここで、lint コマンドは、custom_lint_tool_command -option1 -option2
です。
hdlcfg.HDLLintCmd = 'custom_lint_tool_command -option1 -option2 %s';