シミュレーション結果の表示
固定小数点ツールではシミュレーション データ インスペクター ツールのプロット機能を使用して、グラフィカルな解析用にログ信号をプロットできます。シミュレーション データ インスペクターを使用して、浮動小数点モデルを固定小数点モデルに変換した後にデータの検証と比較を行うと、数値誤差の伝播の追跡が簡単になります。
シミュレーション データ インスペクターは以下の場合に使用します。
複数の信号を 1 つ以上の座標軸にプロットする
異なる実行の信号を比較する
異なる実行からのすべての記録された信号データを比較する
信号ログの結果を MAT ファイルにエクスポートする
信号の比較用に許容誤差を指定する
シミュレーション データ インスペクターで現在のビューとデータに関するレポートを作成する
実行の比較
実行を比較するには、固定小数点ツールで組み込み型実行を右クリックして [SDI を開く] を選択します。
上の座標軸には、選択した実行の信号と指定した場合は許容誤差がシミュレーション データ インスペクターによってプロットされます。下のグラフには、実行の差分がプロットされます。
信号のヒストグラム プロット
信号のヒストグラム プロットを表示するには、[結果] スプレッドシートで信号を選択します。[結果の詳細] ペインに、信号のダイナミック レンジの可視化に役立つヒストグラム プロットが表示されます。これによって以下の情報が提供されます。
サンプル総数 (N)。
オーバーフローを防止するための最大ビット数。
各ビットがデータを表現した回数 (サンプル総数に対するパーセント)。
正確にゼロになった回数 (量子化の影響なしで)。丸めの結果ゼロになったものは回数には含まれません。
この情報を使って、信号を表現するのに必要なワード サイズを推奨できます。