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Real Burst Asynchronous Matrix Solve Using Q-less QR Decomposition

非同期の Q-less QR 分解を使用した実数値の行列のために、方程式 A'AX = B で X の値を計算する

R2022b 以降

  • Screenshot of Real Burst Asynchronous Matrix Solve Using Q-less QR Decomposition block

ライブラリ:
Fixed-Point Designer HDL Support / Matrices and Linear Algebra / Linear System Solvers

説明

Real Burst Asynchronous Matrix Solve Using Q-less QR Decomposition ブロックは非同期の Q-less QR 分解を使用して線形方程式系 A'AX = B を解きます。ここで A と B は実数値の行列です。

正則化パラメーターが非ゼロの場合、Real Burst Asynchronous Matrix Solve Using Q-less QR Decomposition ブロックは次の行列方程式を解きます。

[λInA]'[λInA]X=(λ2In+A'A)X=B

ここで、λ は正則化パラメーター、A は m 行 n 列の行列、In = eye(n) です。

このブロックは非同期的に動作します。前進代入および後退代入と Q-less QR 分解は、最新の R 行列と B 行列を使用して個別に実行されます。

端子

入力

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実数行列 A の行。ベクトルとして指定します。A は m 行 n 列の行列で、m ≥ 2 および m ≥ n です。B が single または double の場合、A は B と同じデータ型でなければなりません。A が固定小数点データ型の場合、A は符号付きで、2 進小数点スケーリングを使用し、B と同じ語長をもたなければなりません。勾配とバイアス表現は固定小数点データ型ではサポートされていません。

データ型: single | double | fixed point

実数行列 B の行。ベクトルとして指定します。B は n 行 p 列の行列で、n ≥ 2 です。A が single または double の場合、B は A と同じデータ型でなければなりません。B が固定小数点データ型の場合、B は符号付きで、2 進小数点スケーリングを使用し、A と同じ語長をもたなければなりません。勾配とバイアス表現は固定小数点データ型ではサポートされていません。

データ型: single | double | fixed point

A(i,:) の入力が有効であるかどうか。boolean スカラーとして指定します。この制御信号は A(i,:) 入力端子からのデータが有効であるかどうかを示します。この値が 1 (true) で readyA の値が 1 (true) の場合、ブロックは A(i,:) 入力端子の値を取得します。この値が 0 (false) の場合、ブロックは入力サンプルを無視します。

truevalidInA 信号を送信してから、readyAfalse に設定されるまでに、多少の遅延が生じることがあります。すべてのデータが確実に処理されるように、別の truevalidInA 信号を送信するときは、readyAfalse に設定されるまで待たなければなりません。

データ型: Boolean

B 入力が有効であるかどうか。boolean スカラーとして指定します。この制御信号は B 入力端子からのデータが有効であるかどうかを示します。この値が 1 (true) で readyB の値が 1 (true) の場合、ブロックは B 入力端子の値を取得します。この値が 0 (false) の場合、ブロックは入力サンプルを無視します。

truevalidInB 信号を送信してから、readyBfalse に設定されるまでに、多少の遅延が生じることがあります。すべてのデータが確実に処理されるように、別の truevalidInB 信号を送信するときは、readyBfalse に設定されるまで待たなければなりません。

データ型: Boolean

内部状態をクリアするかどうか。boolean スカラーとして指定します。この値が 1 (true) の場合、ブロックは現在の計算を停止し、すべての内部状態をオフにします。この値が 0 (false) で validIn の値が 1 (true) の場合、ブロックは新しいサブフレームを開始します。

データ型: Boolean

出力

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行列 X の行。スカラーまたはベクトルとして返されます。

データ型: single | double | fixed point

出力データが有効であるかどうか。boolean スカラーとして指定します。この制御信号は出力端子 X のデータが有効であるかどうかを示します。この値が 1 (true) の場合、ブロックは行列 X を正常に計算しています。この値が 0 (false) の場合、出力データは有効ではありません。

データ型: Boolean

入力 A(i,:) に対するブロックの準備が整っているかどうか。boolean スカラーとして返されます。この制御信号は新しい入力データに対するブロックの準備が整っているかどうかを示します。この値が 1 (true) で validInA1 (true) の場合、ブロックは入力データを次のタイム ステップで受け入れます。この値が 0 (false) の場合、ブロックは入力データを次のタイム ステップで無視します。

truevalidInA 信号を送信してから、readyAfalse に設定されるまでに、多少の遅延が生じることがあります。すべてのデータが確実に処理されるように、別の truevalidInA 信号を送信するときは、readyAfalse に設定されるまで待たなければなりません。

データ型: Boolean

入力 B に対するブロックの準備が整っているかどうか。boolean スカラーとして返されます。この制御信号は新しい入力データに対するブロックの準備が整っているかどうかを示します。この値が 1 (true) で validInB1 (true) の場合、ブロックは入力データを次のタイム ステップで受け入れます。この値が 0 (false) の場合、ブロックは入力データを次のタイム ステップで無視します。

truevalidInB 信号を送信してから、readyBfalse に設定されるまでに、多少の遅延が生じることがあります。すべてのデータが確実に処理されるように、別の truevalidInB 信号を送信するときは、readyBfalse に設定されるまで待たなければなりません。

データ型: Boolean

パラメーター

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行列 A の行数。正の整数値のスカラーとして指定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: m
型: 文字ベクトル
値: 正の整数値のスカラー
既定の設定: 4

行列 A の列数と行列 B の行数。正の整数値のスカラーとして指定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: n
型: 文字ベクトル
値: 正の整数値のスカラー
既定の設定: 4

行列 B の列数。正の整数値のスカラーとして指定します。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: p
型: 文字ベクトル
値: 正の整数値のスカラー
既定の設定: 1

正則化パラメーター。非負のスカラーとして指定します。正則化パラメーターを小さい正の値にすると、問題の調整を向上させ、推定値の分散を小さくすることができます。バイアスがありますが、推定値の分散が小さいと、多くの場合、最小二乗推定値と比べて平均二乗誤差が小さくなります。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: regularizationParameter
型: 文字ベクトル
値: 非負の実数スカラー
既定の設定: 0

出力行列 X のデータ型。fixdt(1,18,14)doublesinglefixdt(1,16,0)、またはユーザー指定のデータ型式として指定します。型は直接指定されるか、Simulink.NumericType などのデータ型オブジェクトとして表現されます。

プログラムでの使用

ブロック パラメーター: OutputType
型: 文字ベクトル
値: 'fixdt(1,18,14)' | 'double' | 'single' | 'fixdt(1,16,0)' | '<data type expression>'
既定の設定: 'fixdt(1,18,14)'

アルゴリズム

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拡張機能

固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2022b で導入