実行時に調整できるグローバル変数としてのモデルパラメーターの設定

既定では、モデルパラメーターのストレージとエントリポイント関数インターフェイスに含まれないほとんどの信号のストレージが、コード生成の最適化によって削除されます。パラメーターを調整可能にして関連する信号にアクセスできるようにするには、それらを明示的に設定して識別します。

モデル RollAxisAutopilot の BasicRollMode サブシステムで、PID 制御パラメーターが、値を調整できるグローバル変数としてコードに表示されるように設定します。

BasicRollMode サブシステムを開きます。
モデルデータエディターを開きます。[モデル化] タブで [モデルデータエディター] をクリックします。
モデルデータエディターで、[パラメーター] タブを選択します。
フィルターフィールドに、「IntGain」と入力します。モデルデータエディターには、[Gain] パラメーターに対応する行と、ワークスペース変数に対応する行が表示されます。
[Source] 列で、IntGain をクリックします。その Gain ブロックはモデルブロック線図で強調表示されます。
intGain の横にある [値] 列で、アクションボタン (3 つの縦向きのドット) をクリックし、[探索] を選択します。
モデルワークスペース変数をパラメーターオブジェクトに変換します。モデルエクスプローラーで、intGain を右クリックし、[パラメーターオブジェクトに変換] を選択します。
[ダイアログ] ペインの [コード生成] タブで、[Coder アプリでの構成] をクリックします。
コードマッピングエディターの [パラメーター] タブで、intGain の [ストレージクラス] 設定を [Model default] に変更します。これは、パラメーターオブジェクトにより、コード生成の最適化で変数のストレージが削除されないようにすることを示します。この設定では、オブジェクトは、カテゴリ [Model parameters] のデータの既定値としてコードマッピングエディターで指定されているストレージクラスを使用します。
モデルを保存し、コードを再生成します。
このチュートリアルの後半で調査するコード生成レポートウィンドウは最小化します。
コードビューで、次を実行します。
1. intGain を検索します。
2. RollAxisAutopilot.c の強調表示されたコード P.intGain の P にカーソルを合わせます。
3. RollAxisAutopilot_data.c の intGain のパラメーターオブジェクト定義を確認するには、ダイアログボックス内の定義コードをクリックします。

このモデルから生成したコードでは、パラメーターオブジェクトがメモリに格納されます。カテゴリ [Model parameters] に対するコードマッピングエディターの既定のストレージクラス設定は [Default] のままであるため、コードジェネレーターはストレージ形式を、構造体のフィールドなどとして判断します。

次に、テストハーネスモデルおよびソフトウェアインザループ (SIL) シミュレーションを使用して、モデルのシミュレーションと生成されたコードの結果を比較します。

Simulink モデルからの C コードの生成

実行時に調整できるグローバル変数としてのモデル パラメーターの設定

実行時に調整できるグローバル変数としてのモデルパラメーターの設定