relu

正規化線形ユニット活性化の適用

R2019b 以降

構文

Y = relu(X)

説明

正規化線形ユニット (ReLU) 活性化演算は、非線形のしきい値処理を実行し、ゼロよりも小さい入力値をゼロに設定します。

この演算は次の式と同等です。

$$f(x)=\{\begin{array}{cc}x,& x>0\\ 0,& x\le 0.\end{array}$$

メモ

この関数は、ReLU 演算を dlarray データに適用します。layerGraph オブジェクト内または Layer 配列内に ReLU 活性化を適用する場合は、次の層を使用します。

• reluLayer

Y = relu(X) は、しきい値処理を適用することにより、入力 X の ReLU 活性化を計算します。X に含まれる 0 未満のすべての値は 0 に設定されます。

例

ReLU 演算の適用

3 つのチャネルをもつ 28 x 28 のイメージが 128 個格納されたバッチを含む、書式設定された dlarray オブジェクトを作成します。書式を 'SSCB' (空間、空間、チャネル、バッチ) として指定します。

miniBatchSize = 128;
inputSize = [28 28];
numChannels = 3;
X = rand(inputSize(1),inputSize(2),numChannels,miniBatchSize);
X = dlarray(X,"SSCB");

入力データのサイズと形式を表示します。

size(X)

ans = 1×4

    28    28     3   128

dims(X)

ans = 
'SSCB'

関数 relu を使用して ReLU 演算を適用します。

Y = relu(X);

出力のサイズと形式を表示します。

size(Y)

ans = 1×4

    28    28     3   128

dims(Y)

ans = 
'SSCB'

入力引数

X — 入力データ

dlarray オブジェクト

入力データ。書式化された (または書式化されていない) dlarray オブジェクトとして指定します。

出力引数

Y — ReLU 活性化

dlarray

ReLU 活性化。dlarray として返されます。出力 Y の基となるデータ型は、入力 X と同じです。

入力データ X が書式化された dlarray である場合、Y の次元形式は X と同じになります。入力データが書式化された dlarray でない場合、Y は、入力データと同じ次元の順序をもつ書式化されていない dlarray になります。

拡張機能

GPU 配列

Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。

使用上の注意および制限:

• 入力引数 X が gpuArray 型の基になるデータをもつ dlarray である場合、この関数は GPU で実行されます。

詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。

バージョン履歴

R2019b で導入

参考

dlarray | dlconv | batchnorm | leakyrelu | gelu | dlgradient | dlfeval

トピック

• カスタム学習ループ、損失関数、およびネットワークの定義
• モデル関数を使用したネットワークの学習
• dlarray をサポートする関数の一覧

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