sgrid

(非推奨) 減衰係数と固有振動数が一定の s 平面グリッドを生成する

sgrid は推奨されません。減衰係数と固有振動数が一定の s 平面グリッドを連続時間システムの極-零点プロットに追加するには、代わりに対応するチャート オブジェクトの AxesStyle.GridVisible プロパティを有効にします。詳細については、非推奨を参照してください。

構文

sgrid

sgrid(zeta,wn)

sgrid(___,'new')

sgrid(AX,___)

説明

sgrid は、極-零点プロットおよび根軌跡プロットで、0.1 刻みで 0 ～ 1 の減衰係数、および 1 ラジアン/秒刻みで 0 ～ 10 ラジアン/秒の固有振動数が一定のグリッドを生成します。その後、sgrid はグリッドを現在の軸上にプロットします。現在の軸上に連続 s 平面の根軌跡図または極-零点配置図が含まれる場合、sgrid はプロット上にグリッドを作成します。

sgrid(zeta,wn) は、それぞれベクトル zeta と wn の減衰係数と固有振動数について、減衰係数と固有振動数が一定のラインのグリッドをプロットします。現在の軸上に連続 s 平面の根軌跡図または極-零点配置図が含まれる場合、sgrid(zeta,wn) はプロット上にグリッドを作成します。

あるいは、コンテキスト メニューの [グリッド] を選択して、同じ s 平面グリッドを生成することもできます。

sgrid(___,'new') は現在の座標軸を消去してから、hold on を設定します。

sgrid(AX,___) は、ハンドル AX をもつ現在の Figure の Axes または UIAxes オブジェクトに s 平面グリッドをプロットします。App Designer で sgrid を使用してアプリを作成する場合にこの構文を使用します。

例

s 平面グリッドを根軌跡プロットに生成

連続時間伝達関数を作成します。

H = tf([2 5 1],[1 2 3]);

伝達関数の根軌跡をプロットします。

rlocus(H)

s 平面グリッド ラインを根軌跡上にプロットします。

sgrid

入力引数

zeta — 減衰比

ベクトル

減衰比。wn と同じ順序のベクトルとして指定します。

wn — 正規化された固有振動数

ベクトル

正規化された固有振動数。ベクトルとして指定します。

AX — オブジェクト ハンドル

Axes オブジェクト | UIAxes オブジェクト

オブジェクト ハンドル。Axes オブジェクトまたは UIAxes オブジェクトとして指定します。App Designer で sgrid を使用してアプリを作成するために AX を使用します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

R2025a: 非推奨

sgrid は推奨されません。減衰係数と固有振動数が一定の s 平面グリッドを連続時間システムの極-零点プロットに追加するには、代わりに対応するチャート オブジェクトの AxesStyle.GridVisible プロパティを有効にします。グリッドの減衰比と固有振動数を設定するには、それぞれ AxesStyle.GridDampingSpec プロパティと AxesStyle.GridFrequencySpec プロパティを使用します。

また、grid コマンドを使用して既定のグリッドを有効にすることもできます。

sgrid の代表的な使用法と、代わりにチャート オブジェクトのプロパティを使用するためのコードの更新方法を、次の表に示します。

コードの形式	代わりに使用するコード
rlocus(sys); sgrid	rlocus(sys); grid
rlocusplot(sys); sgrid	rp = rlocusplot(sys); rp.AxesStyle.GridVisible = "on";
pzp = pzplot(sys); zeta = [0.2 0.4 0.6 0.8]; wn = [2 4]; sgrid(zeta,wn)	pzp = pzplot(sys); zeta = [0.2 0.4 0.6 0.8]; wn = [2 4]; pzp.AxesStyle.GridVisible = "on"; pzp.AxesStyle.GridDampingSpec = zeta; pzp.AxesStyle.GridFrequencySpec = wn;

参考

pzmap | rlocus | zgrid