ngrid

(非推奨) ニコルス線図を重ね合わせる

ngrid は推奨されません。ニコルス線図にグリッド ラインを追加するには、代わりに対応するチャート オブジェクトの AxesStyle.GridVisible プロパティを有効にします。詳細については、非推奨を参照してください。

構文

ngrid

ngrid('new')

ngrid(AX,___)

説明

ngrid はニコルス線図のグリッド ラインを SISO LTI システムのニコルス周波数応答に重ね合わせます。ニコルス グリッド ラインの範囲はニコルス周波数応答全体に及ぶように設定されます。

図は、複素数 H/(1 + H) を H に関連付けます。ここでH は任意の複素数です。SISO システムでは、H が開ループ周波数応答の点の場合、1 つの負のフィードバックを想定した閉ループ周波数応答の対応値は以下となります。

$$\frac{H}{1+H}$$

現在の軸が空の場合、ngrid は振幅が -40 dB から 40 dB の範囲、位相は -360 度から 0 度の範囲の新しいニコルス線図を作成します。現在の軸に SISO ニコルス周波数応答が含まれない場合、ngrid は警告を返します。

ngrid('new') は現在の座標軸を消去してから、hold on を設定します。

ngrid(AX,___) は、ハンドル AX をもつ現在の Figure の Axes または UIAxes オブジェクトにグリッドをプロットします。App Designer で ngrid を使用してアプリを作成する場合にこの構文を使用します。

例

ニコルス グリッド ライン付きのニコルス応答

伝達関数システムのニコルス応答をプロットします。

H = tf([-4 48 -18 250 600],[1 30 282 525 60]);
nichols(H)

ngrid

入力引数

AX — オブジェクト ハンドル

Axes オブジェクト | UIAxes オブジェクト

オブジェクト ハンドル。Axes オブジェクトまたは UIAxes オブジェクトとして指定します。App Designer で ngrid を使用してアプリを作成するために AX を使用します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

R2025a: 非推奨

ngrid は推奨されません。ニコルス線図にグリッド ラインを追加するには、代わりに対応するチャート オブジェクトの AxesStyle.GridVisible プロパティを有効にします。

以前は nichols または nicholsplot を使用してニコルス線図を作成し、ngrid を使用してグリッド ラインを追加しました。

nichols(sys)
ngrid

R2025a 以降では、nicholsplot オブジェクトを作成し、AxesStyle.GridVisible プロパティを有効にします。

np = nicholsplot(sys);
np.AxesStyle.GridVisible = "on";

また、grid コマンドを使用してグリッドを有効にすることもできます。

nichols(sys)
grid

参考

nichols