compiler.build.CSharedLibraryOptions
構文
説明
は、MATLAB® ファイル opts = compiler.build.CSharedLibraryOptions(FunctionFiles)FunctionFiles を使用して、C 共有ライブラリの既定のオプション オブジェクトを作成します。CSharedLibraryOptions オブジェクトを関数 compiler.build.cSharedLibrary への入力として使用します。
は、名前と値の引数を 1 つ以上使用してオプションが指定された opts = compiler.build.CSharedLibraryOptions(FunctionFiles,Name,Value)CSharedLibraryOptions オブジェクトを作成します。オプションには、ライブラリ名、出力ディレクトリ、含める追加ファイルなどがあります。
例
ファイル入力を使用して CSharedLibraryOptions オブジェクトを作成します。
この例では、 にあるファイル matlabroot\extern\examples\compilermagicsquare.m を使用します。
appFile = fullfile(matlabroot,'extern','examples','compiler','magicsquare.m'); opts = compiler.build.CSharedLibraryOptions(appFile)
opts =
CSharedLibraryOptions with properties:
EmbedArchive: on
LibraryVersion: '1.0.0.0'
FunctionFiles: {'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\extern\examples\compiler\magicsquare.m'}
DebugBuild: off
LibraryName: 'magicsquare'
AdditionalFiles: {}
AutoDetectDataFiles: on
ExternalEncryptionKey: [0×0 struct]
ObfuscateArchive: off
SecretsManifest: ''
SupportPackages: {'autodetect'}
Verbose: off
OutputDir: '.\magicsquarecSharedLibrary'ドット表記を使用して、既存の CSharedLibraryOptions オブジェクトのプロパティ値を変更することができます。たとえば、詳細な出力を有効にします。
opts.Verbose = 'on';CSharedLibraryOptions オブジェクトを関数 compiler.build.cSharedLibrary への入力として使用して、C 共有ライブラリをビルドします。
buildResults = compiler.build.cSharedLibrary(opts);
CSharedLibraryOptions オブジェクトを作成し、名前と値の引数を使用してカスタマイズします。
この例では、 にあるファイル matlabroot\extern\examples\compilermagicsquare.m を使用します。名前と値の引数を使用して出力ディレクトリを指定し、データ ファイルの自動検出を無効にします。
appFile = fullfile(matlabroot,'extern','examples','compiler','magicsquare.m'); opts = compiler.build.CSharedLibraryOptions(appFile, ... 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\MagicSquareLib', ... 'AutoDetectDataFiles','off')
opts =
CSharedLibraryOptions with properties:
EmbedArchive: on
LibraryVersion: '1.0.0.0'
FunctionFiles: {'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\extern\examples\compiler\magicsquare.m'}
DebugBuild: off
LibraryName: 'magicsquare'
AdditionalFiles: {}
AutoDetectDataFiles: off
ExternalEncryptionKey: [0×0 struct]
ObfuscateArchive: off
SecretsManifest: ''
SupportPackages: {'autodetect'}
Verbose: off
OutputDir: 'D:\Documents\MATLAB\work\MagicSquareLib'ドット表記を使用して、既存の CSharedLibraryOptions オブジェクトのプロパティ値を変更することができます。たとえば、詳細な出力を有効にします。
opts.Verbose = 'on';CSharedLibraryOptions オブジェクトを関数 compiler.build.cSharedLibrary への入力として使用して、C 共有ライブラリをビルドします。
buildResults = compiler.build.cSharedLibrary(opts);
入力引数
MATLAB 関数を実装するファイル。文字ベクトル、string スカラー、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。ファイル パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。ファイルの拡張子は .m、.p、.mlx、.mexa64 のいずれかである必要があります。
例: ["myfunc1.m","myfunc2.m"]
データ型: char | string | cell
名前と値の引数
オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。
例: 'Verbose','on'
C 共有ライブラリに含める追加ファイルとフォルダー。文字ベクトル、string スカラー、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
例: 'AdditionalFiles',["myvars.mat","data.txt"]
データ型: char | string | cell
データ ファイルを自動的に含めるためのフラグ。'on' または 'off'、もしくは数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'に設定した場合、特定の関数 (loadやfopenなど) の入力として指定したデータ ファイルは自動的に共有ライブラリに含められます。このプロパティを
'off'に設定した場合、データ ファイルはAdditionalFilesオプションを使用して共有ライブラリに追加する必要があります。
例: 'AutoDetectDataFiles','off'
データ型: logical
デバッグ シンボルを有効にするためのフラグ。'on' または 'off'、もしくは数値または logical の 1 (true) か 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'に設定した場合、コンパイルされたアーティファクトにデバッグ シンボル情報が含まれます。このオプションによって、mbuildからシステム コンパイラに適切なデバッグ フラグも渡されます。このデバッグ オプションを使用すると、MATLAB Runtime の初期化、関数呼び出し、または終了ルーチンのいずれでエラーが発生したかを特定できる箇所まで戻ることができます。このオプションでは、外部デバッガーで MATLAB ファイルをデバッグすることはできません。このプロパティを
'off'に設定した場合、デバッグ シンボルは含まれません。これは既定のオプションです。
例: 'DebugBuild','on'
データ型: logical
デプロイ可能なアーカイブを組み込むためのフラグ。'on' または 'off'、もしくは数値または logical の 1 (true) か 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'に設定した場合、関数はデプロイ可能なアーカイブを共有ライブラリに組み込みます。このプロパティを
'off'に設定した場合、関数はデプロイ可能なアーカイブを別個のファイルとして生成します。
例: 'EmbedArchive','off'
データ型: logical
R2024b 以降
外部の AES 暗号化キー ファイルおよび MEX キー ローダー ファイルへのパス。char 行ベクトルまたは string スカラーの正確に 2 つのフィールドをもつスカラー struct として指定します。フィールド名はそれぞれ EncryptionKeyFile と RuntimeKeyLoaderFile です。struct のフィールドはどちらも必須です。ファイル パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
たとえば、struct keyValueStruct を使用して暗号化キーを encrypt.key、ローダー ファイルを loader.mexw64 と指定します。
keyValueStruct.EncryptionKeyFile='encrypt.key'; keyValueStruct.RuntimeKeyLoaderFile='loader.mexw64'
暗号化キー ファイルは、サポートされている次のいずれかの形式でなければなりません。
バイナリ 256 ビットの AES キー、32 バイトのファイル サイズ
16 進数でエンコードされた AES キー、64 バイトのファイル サイズ
MEX ファイル ローダーは実行時に復号化キーを取得します。これは次の引数をもつインターフェイスでなければなりません。
prhs[0]— 入力、固定値'get'として指定される char 配列prhs[1]— 入力、CTF コンポーネント UUID として指定される char 配列plhs[0]— 出力、キーの形式に応じて 32 バイトの UINT8 数値配列または 64 バイトの 16 進数でエンコードされた char 配列
複数の CTF で同じキーを共有することは避けてください。
例: 'ExternalEncryptionKey',keyValueStruct
データ型: struct
C 共有ライブラリの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。生成されたライブラリの既定の名前は、FunctionFiles 引数の最初のエントリです。
例: 'LibraryName','mymagic'
データ型: char | string
デプロイ可能なアーカイブを難読化するためのフラグ。'on'/1/true または 'off'/0/false として指定します。値は、matlab.lang.onoffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを 'on' に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブのフォルダー構造およびファイル名はエンド ユーザーに対して難読化され、.m、.mlapp、.p、.mat、MLX、SFX、および MEX ファイルに含まれているユーザー コードおよびデータはアーカイブ内のユーザー パッケージに配置されます。また、すべての .m ファイルがパッケージ化の前に P ファイルに変換されます。
実行時に、MATLAB コードとデータはファイル システムに抽出されるのではなく、ユーザー パッケージから直接復号化されて読み込まれます。MEX ファイルは、一時的にユーザー パッケージから抽出されてから、読み込まれます。
追加のファイル タイプをユーザー パッケージに手動で含めるには、それぞれのファイル タイプを個別の拡張子タグでファイル に追加します。matlabroot/toolbox/compiler/advanced_package_supported_files.xml
以下はサポートされて "いません"。
ver関数DLL などの外部ライブラリの呼び出し
アウトプロセスの MATLAB Runtime (MATLAB データ配列の C++ 共有ライブラリ)
アウトプロセスでの MEX ファイルの実行 (
mexhost、feval、matlab.mex.MexHost)R2023b より前: v7.3 以外の
.matファイル
このオプションを有効にすることは、-j および -s を指定して mcc を使用するのと等価です。
このプロパティを 'off' に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブは難読化されません。これは既定の動作です。
例: 'ObfuscateArchive','on'
データ型: logical
ビルド ファイルが保存される出力ディレクトリへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
ビルド フォルダーの既定の名前は、ライブラリ名に cSharedLibrary を追加したものです。
例: 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\mymagiccSharedLibrary'
データ型: char | string
R2024b 以降
デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を指定する secret マニフェスト JSON ファイルへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
MATLAB コードで関数 getSecret、getSecretMetadata、または isSecret を呼び出す場合、デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を JSON secret マニフェスト ファイルで指定しなければなりません。コードで getSecret を呼び出す場合に SecretsManifest オプションが指定されていないと、MATLAB Compiler™ は警告を発行し、 という名前の出力フォルダーにテンプレート JSON ファイルを生成します。"Embedded" フィールドで秘密鍵の名前を指定して、このファイルを修正します。<component_name>_secrets_manifest.json
関数 setSecret はデプロイ可能ではありません。デプロイ可能なアーカイブに秘密鍵を組み込むには、アーカイブをビルドする前に MATLAB で setSecret を呼び出す必要があります。
シークレットを使用したデプロイの詳細については、Handle Sensitive Information in Deployed Applicationsを参照してください。
例: 'SecretsManifest','D:\Documents\MATLAB\work\mycomponent\mycomponent_secrets_manifest.json'
データ型: char | string
含めるサポート パッケージ。次のオプションのいずれかとして指定します。
'autodetect'(既定) — 依存関係の分析プロセスにより、必要なサポート パッケージが自動的に検出され、含められます。'none'— サポート パッケージは含められません。このオプションを使用すると、ランタイム エラーの原因となる可能性があります。string スカラー、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列 — 指定されたサポート パッケージのみが含められます。インストールされている、または特定のファイルで使用されるサポート パッケージのリストを表示するには、
compiler.codetools.deployableSupportPackagesを参照してください。
例: 'SupportPackages',{'Deep Learning Toolbox Converter for TensorFlow Models','Deep Learning Toolbox Model for Places365-GoogLeNet Network'}
データ型: char | string | cell
ビルドの詳細を制御するためのフラグ。'on' または 'off'、もしくは数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'に設定した場合、MATLAB コマンド ウィンドウには、ビルド プロセス中のコンパイラ出力を示す進行状況情報が表示されます。このプロパティを
'off'に設定した場合、コマンド ウィンドウには進行状況の情報は表示されません。
例: 'Verbose','on'
データ型: logical
出力引数
C ライブラリのビルド オプション。CSharedLibraryOptions オブジェクトとして返されます。
バージョン履歴
R2021a で導入MATLAB Command
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