依存関係の分析関数およびコンパイル パスのユーザー操作
MATLAB の addpath と rmpath
MATLAB® Compiler™ は依存関係を解析するために MATLAB 検索パスを使用します。検索パスの操作に関する詳細は、addpath
、rmpath
、savepath
を参照してください。
メモ:
mcc
は MATLAB 起動フォルダーを使用せず、そこに保存されたいかなるパス情報も検索しません。
コマンド ラインへの -I <directory> の入力
-I
オプションを使用すると、指定したフォルダーをパス リストの先頭に追加し、コンパイルに含めることができます。この機能は現在の MATLAB パス上にないフォルダーのファイルをコンパイルするときに役に立ちます。
コマンド ラインへの -N と -p <directory> の入力
MATLAB Compiler には、パスを詳細に操作するためのオプションが 2 つあります。この機能はコンパイル時に MATLAB パスへ適用される "フィルター" のように作用します。最初のオプションは、-N
です。mcc
コマンド ラインで -N
を入力すると、以下に示すコア フォルダー (ただしこのリストは、変更の可能性があります) を除く、すべてのフォルダーのパスが実質上消去されます。
matlabroot
\toolbox\matlabmatlabroot
\toolbox\localmatlabroot
\toolbox\compiler\deploymatlabroot
\toolbox\compiler
コンパイル時に MATLAB パスの上記リストのすべてのサブフォルダーも保持されます。コマンド ラインに -N
を含めると、オリジナルのパスからフォルダーを置き換えることができます。一方で、含まれているフォルダーの相対的な順序は保持されます。オリジナルのパスに含まれるフォルダー内のすべてのサブフォルダーも含まれます。さらに -N
オプションはユーザーがパスに含め、かつ
以下以外にあるすべてのフォルダーも保持します。matlabroot
\toolbox
-p
オプションを使用して、順序を考慮して、つまり MATLAB パスと同じ順序でコンパイル パスにフォルダーを追加することができます。その構文は次のとおりです。
p <directory>
ここで <directory>
は、追加するフォルダーです。<directory>
が絶対パスでない場合、現在の作業フォルダーの下とみなされます。これらのフォルダーに対するルールは以下のようになります。
オリジナルの MATLAB パス上に存在するフォルダーを
-p
で指定する場合、オリジナル パス上のフォルダーとすべてのサブフォルダーは、オリジナルのパスと同じ順序でコンパイル パスに追加されます。オリジナルの MATLAB パス上にないフォルダーを
-p
で指定する場合、このフォルダーはコンパイルには含まれません (追加するためには-I
を使用します)。あるパスを
-I
オプションで追加するとき (-N
オプションを指定することにより) この機能が有効になっており、かつ、そのパスが MATLAB パス上に存在する場合、-p
オプションで指定した場合と同じようにディレクトリは MATLAB パスと同じ順序で追加されます。上記以外の場合では、通常の-I
オプションのようにフォルダーはパスの先頭に追加されます。メモ:
-p
オプションは、mcc
コマンド ライン上で-N
オプションが必要です。