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polyspace-comments-import

(システム コマンド) 以前の Polyspace 解析からレビュー情報をインポート

説明

polyspace-comments-import システム コマンドは、1 つの Polyspace® 結果ファイルから別の結果ファイルにレビュー情報 (ステータス、重大度、コメントなど) をインポートします。

メモ

この Polyspace コマンドは polyspaceroot\polyspace\bin にあります。ここで、polyspaceroot は Polyspace インストール フォルダー (C:\Program Files\Polyspace\R2025b など) です (デスクトップ製品の場合はインストール フォルダー、サーバー製品の場合はインストール フォルダーも参照してください)。コマンドの絶対パスの入力を省略するには、この場所をオペレーティング システムの PATH 環境変数に追加します。

polyspace-comments-import -diff-rte prevResultsFolder currentResultsFolder [-print-new-results] [-overwrite-destination-comments] は、レビュー情報を prevResultsFolder 内の結果ファイルから currentResultsFolder にインポートします。レビュー情報には、結果に割り当てた重大度、ステータス、追加のメモが含まれています。

レビュー情報のインポートに加え、このコマンドは、結果が変更されたか結果に新しいレビュー情報が既にあるため、レビュー情報をインポートできなかった結果の数も表示します。オプション -print-new-results を使用すると、次のような情報が表示されます。

  • 現在の結果フォルダー内の新しい結果、つまり、以前の結果フォルダーには存在しなかった結果の数

  • 以前の結果フォルダーから削除された結果、つまり、現在の結果フォルダー内に存在しなくなった結果の数

  • レビュー情報が関連付けられていない現在の結果フォルダー内の結果の数

このコマンドを使用して、解析結果のベースラインを作成することもできます。Polyspace ユーザー インターフェイスで [新規] ボタンをクリックした場合は、ベースラインと比較して新しい解析結果だけが結果リストに残ります。

オプション -overwrite-destination-comments を使用すると、既存の結果に関するより新しいレビュー情報が以前のレビュー情報で上書きされます。たとえば、現在の結果フォルダーと以前の結果フォルダー内の同じ結果のステータスが異なる場合は、polyspace-comments-import コマンドの使用後に、以下のようになります。

  • オプションを使用しない場合は、現在の結果フォルダー内の結果のステータスは変化しません。

  • オプションを使用した場合は、現在の結果フォルダー内の結果のステータスが、以前の結果フォルダーからのステータスで上書きされます。

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サンプル ファイルで Bug Finder を実行し、レビュー情報を追加します。次に、Bug Finder を再度実行し、以前の実行から情報をインポートします。

ファイル numerical.cpolyspaceroot\polyspace\examples\cxx\Bug_Finder_Example\sources から書き込み可能なフォルダーにコピーします。コマンド ウィンドウを開いて、(cd を使用して) そのフォルダーに移動します。そのファイルに対して Bug Finder を実行し、結果をサブフォルダー Run_1 に保存します。

polyspace-bug-finder -sources numerical.c -results-dir Run_1/
インストールされている製品に応じて、polyspace-code-proverpolyspace-bug-finder-server、または polyspace-code-prover-server を実行することもできます。

Run_1 サブフォルダーの結果ファイルを開きます。

polyspace Run_1/ps_results.psbf
結果を選択します。[結果の詳細] ウィンドウで、[重大度] および [ステータス] を選択し、メモを追加します。このレビュー情報をより最近の解析の結果にインポートできます。

Bug Finder を再度実行し、結果を別のサブフォルダー Run_2 に保存します。

polyspace-bug-finder -sources numerical.c -results-dir Run_2/
Run_2 内の結果ファイルを開き、レビュー情報がないことを確認できます。

Run_1 サブフォルダーの結果ファイルからレビュー情報を Run_2 サブフォルダーにインポートします。オプション -print-new-results を追加して、新しい結果、削除された結果、およびレビュー前の結果の数を表示します。

polyspace-comments-import -diff-rte Run_1/ Run_2/ -print-new-results

Run_2 サブフォルダーの結果ファイルを開きます。

polyspace Run_2/ps_results.psbf
Run_1 サブフォルダーの結果ファイルからインポートされたレビュー情報を確認します。

入力引数

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Polyspace の結果ファイル (Bug Finder の結果の .psbf ファイルおよび Code Prover の結果の .pscp ファイル) を含むフォルダーへのパス。結果は、おそらく以前の Polyspace 解析の結果であり、これには、より最近の結果ファイルにインポートされるレビュー情報が含まれています。

例: "C:\Polyspace\Project_1_Run_25"

Polyspace の結果 (Bug Finder の結果の .psbf ファイルおよび Code Prover の結果の .pscp ファイル) を含むフォルダーへのパス。結果は、おそらくより最近の Polyspace 解析の結果であり、レビュー情報がないか新しい結果のみに関する情報をレビューするものです。レビュー情報を以前の Polyspace 解析からこれらの結果にインポートできます。

例: "C:\Polyspace\Project_1_Run_26"

ヒント

Polyspace Code Prover™ は、コーディング ルールとコーディング ルールの結果を計算しなくなりました。Code Prover の以前のバージョンから現在のバージョンに Code Prover の結果をインポートする場合、コーディング ルールとコード メトリクスの結果に添付されているレビュー情報は Code Prover の結果にインポートされません。

バージョン履歴

R2013b で導入