Bug Finder を高速解析モードで使用 (-fast-analysis)
高速ローカル モードを使用した解析の実行
説明
このオプションは Bug Finder 解析のみに影響します。
高速ローカル モードを使用して解析を実行します。最初の実行ではすべてのファイルが解析されますが、それ以降の実行では以前の解析以降に編集されたファイルのみが再解析されます。
高速解析モードは、局所的な欠陥とコーディング規約違反についてコードを高速に解析する方法です。高速解析を起動すると、Bug Finder ではコード メトリクスとともに欠陥とコーディング ルールのサブセットについてコードが解析されます。これらの欠陥とコーディング規約違反は、解析の初期段階に発見されるか、以前の解析からのアーカイブ情報を利用する可能性があります。解析結果の確認と修正は比較的容易です。これは、ほとんどの結果は 2 ~ 3 行のコード (欠陥のある行と 1 つか 2 つ前のイベント) に注目すれば理解できるためです。
簡略化された解析であるため、高速解析モードでは通常の Bug Finder 解析と比較して、表示される欠陥が大幅に少なくなる可能性があります。
オプションの設定
以下のいずれかの方法を使用してオプションを設定します。
Polyspace® ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成で [実行設定] ノードを選択してから、オプションの値を選択します。
Polyspace Platform ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成の [静的解析] タブで [欠陥とコーディング規約] ノードを選択してから、このオプションを選択します。
コマンド ラインとオプション ファイル: オプション
-fast-analysisを使用します。コマンド ライン情報を参照してください。
このオプションを使用する理由
このオプションを使用すると、2 回目以降の解析の結果を待つ時間が短くなります。開発中に、高速モードで解析を頻繁に実行すれば、新しい欠陥やコーディング規約違反をすばやく修正できます。
Polyspace は、解析を局所的に行うため、すぐに結果を生成します。高速解析モードで再実行すると、Polyspace では再解析が必要なファイルのみ再解析が行われ、より迅速に結果が再生成されます。次の状態によって再解析がトリガーされます。
| 状態 | 再解析の対象 |
|---|---|
| ソース ファイルを変更した。 | 変更したソース ファイル |
| ヘッダー ファイルを変更した。 | 変更したヘッダー ファイルを (直接または間接的に) インクルードするソース ファイル |
| 解析オプションを追加または削除した。 | すべてのファイル |
前回の高速解析結果が見つからなかった。 たとえば、結果フォルダーを削除した。 | すべてのファイル |
| Polyspace のより新しいリリースにアップグレードして解析を実行した。 | すべてのファイル 前回の解析のコメントが保持され、現在の解析にインポートされます。 |
たとえば、3 つの.c ファイルをもつ Polyspace プロジェクトがあり、そのファイルの 1 つのバグを修正するとします。解析を再実行すると、Polyspace では変更した 1 つのファイルのみが再解析されます。
高速解析の結果は、通常の解析結果とは別のフォルダーに表示されます。
設定
既定値:
オフ
オンPolyspace Bug Finder™ は、高速解析モードで動作します。Polyspace は、コードの欠陥とコーディング規約違反のサブセットのみを解析し、有効になっている場合にはコード メトリクスを計算します。高速解析でサポートされない欠陥やコーディング規約違反のチェックを有効にした場合は、これらの結果に対してコードがチェックされません。
オフPolyspace Bug Finder は、ノーマル モードで実行されます。解析では、選択された欠陥とコーディング規約違反がすべてチェックされます。
ヒント
コメントのインポート
結果にコメントを入力すると、そのコメントは高速モードでの次回の解析に自動的にインポートされます。
高速モードの結果から通常の Bug Finder 解析の結果にコメントをインポートするには、次のいずれかを行います。
[ツール] 、 [コメントのインポート] を選択します。兄弟の結果フォルダー
BF_Fast_Resultに移動して、高速モードの結果からコメントをインポートします。高速モードの結果をレビューするときは、コードに直接コメントを入力します。このコードで通常解析を実行する場合、そのコメントが解析結果にインポートされます。
コード コメントの入力方法についての詳細は、コードへの注釈付けと既知の結果または許容可能な結果の非表示を参照してください。
高速解析の制限
高速解析モード:
実行するたびに毎回新しい結果フォルダーを作成することはできません。実行するたびに前の実行結果が上書きされます。
リモート クラスターでは解析を実行できません。
コマンド ライン情報
パラメーター: -fast-analysis |
| 既定値: オフ |
例 (Bug Finder): polyspace-bug-finder -sources |
例 (Bug Finder Server): polyspace-bug-finder-server -sources |