AUTOSAR Adaptive モデルからのすぐに使える Linux 実行可能ファイルのビルド
AUTOSAR Adaptive モデルのコード生成の一環として Linux® スタンドアロン実行可能ファイルをビルドするための CMakeLists.txt
ファイルを生成できます。次に、Linux システム上で実行可能ファイルをビルドし、結果の実行可能ファイルを Linux 上でスタンドアロン アプリケーションとして実行できます。
アプリケーションに一致する DDS
展開アーティファクトがある場合、それらは相互に通信できます。CMakeLists.txt
から実行可能ファイルをビルドするには、Linux システムで CMake ソフトウェアを実行する必要があります。
メモ
AUTOSAR Adaptive モデルからの実行可能ファイルの生成は Linux プラットフォームでのみサポートされています。
Linux スタンドアロン実行可能ファイルをビルドするには、次のようにします。
AUTOSAR Adaptive ターゲット (
autosar_adaptive.tlc
) 向けに構成されたコンポーネント モデルを開きます。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[コード生成] 、 [ビルド プロセス] 、 [ツールチェーン設定] を選択します。[ツールチェーン] を
[AUTOSAR Adaptive Linux Executable]
に設定します。ツールチェーンの選択により、MathWorks® が提供する ARA 機能クラスター ライブラリが追加されます。メモ
[AUTOSAR Adaptive Linux Executable]
ツールチェーンは、Embedded Coder® Support Package for Linux Applications がインストールされている場合にのみサポートされます。詳細については、Support Package Installation (Embedded Coder)を参照してください。モデルを作成します。ビルドによって C++ コード、ARXML ファイルおよび
CMakeLists.txt
ファイルが生成されます。モデル ビルド フォルダーにある
CMakeLists.txt
を開き、実行可能ファイルの生成用に構成されていることを確認します。たとえば、以下を確認します。CMakeLists.txt
ファイルにadd_executable(modelName …)
が含まれている。target_include_directories
、target_link_libraries
およびlink_directories
の仕様に [ツールチェーン設定] で指定した値が含まれている。
生成された
ServiceInstanceManifest.arxml
ファイルからのDDS
展開アーティファクトDDS Topic Name
およびDDS Domain ID
を確認します。モデルのマッピングをクリアし、
DDS
バインディングを既定としてもつように、既存のマッピング (22a より前の MATLAB® バージョンを使用して作成されたモデル) でモデルを再作成します。それ以外の場合、モデルは引き続きユーザー定義のバインディングを使用します。マッピングを再作成するには、次のコマンドを使用します。autosar.api.create(<modelName>,'default');
MATLAB で次のコマンドを使用して、サポート パッケージのルート ディレクトリ パスを取得します。
パスをコピーして次の手順で使用します。path = matlabshared.supportpkg.getSupportPackageRoot
Linux システム上の MATLAB の外部でモデル ビルド フォルダーに移動します。実行可能ファイルをビルドするには、次のコマンドを入力します。
cmake -DSPKG_ROOT=<path from step 6> CMakeLists.txt; make all;
make により、モデル ビルド フォルダーの 1 つ上のレベルに Adaptive モデルの実行可能ファイルが生成されます。実行可能ファイルは Linux 上でスタンドアロン アプリケーションとして実行できます。
Adaptive アプリケーションに同じ TOPIC-NAME
と DOMAIN-ID
をもつイベント 展開アーティファクトがある場合、それらは相互に通信できます。