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シミュレーション用の AUTOSAR 基本ソフトウェア サービス実装の構成

AUTOSAR Blockset には、AUTOSAR 基本ソフトウェア (BSW) の呼び出し側ブロックでサポートされる Diagnostic Event Manager (Dem) サービス、Function Inhibition Manager (FiM) サービス、NVRAM Manager (NvM) サービスの参照実装が用意されています。BSW の呼び出し側ブロックと連動すると、AUTOSAR BSW サービス呼び出しのシステムレベルまたはコンポジションレベルのシミュレーションを参照実装で構成して実行できます。BSW サービスへの呼び出しのシミュレーションを実行する機能により、AUTOSAR の生成コードが AUTOSAR ランタイム環境 (RTE) に到達する前にモデリングの問題を特定できます。

BSW 呼び出し側ブロックと BSW サービスの参照実装をシミュレーション用に構成するには、次のようにします。

  1. 1 つ以上の AUTOSAR コンポーネント モデルで、AUTOSAR BSW サービスへの呼び出しを構成します。AUTOSAR Diagnostic Event Manager サービスの呼び出しの構成、AUTOSAR Function Inhibition Manager サービスの呼び出しの構成またはAUTOSAR NVRAM Manager サービスの呼び出しの構成で説明した手順に従います。

  2. シミュレーション目的で、コンポジション、システム、または AUTOSAR コンポーネント モデルのインスタンスが含まれるハーネス モデルを作成します。この手順では、AUTOSAR 基本ソフトウェア サービスとランタイム環境のシミュレーションの例で使用される AUTOSAR のモデル例 autosar_bsw_presim を使用します。参照されるコンポーネント モデルで NvM サービス オペレーション ReadBlock と Dem サービス オペレーション SetEventStatus および GetEventFailed を呼び出します。

    また、次の手順に示すように、Simulink® Test™ を使用してハーネス モデルを作成できます。

  3. その含まれるモデルで、AUTOSAR コンポーネント モデルが呼び出す Dem サービス オペレーションまたは NvM サービス オペレーションの参照実装を提供します。Dem サービス オペレーションおよび NvM サービス オペレーションでは、AUTOSAR Basic Software ブロック ライブラリに Diagnostic Service Component ブロックと NVRAM Service Component ブロックが用意されています。

    Service Component ブロックは次の 2 つの方法のいずれかで挿入できます。

    • Simulink Test ハーネス モデルを作成することにより、自動的にブロックを挿入する。AUTOSAR コンポーネント モデルまたは含まれるモデルにおいて、[アプリ] タブで [Simulink Test] をクリックします。次に、[テスト] タブで、[テスト ハーネスの追加] をクリックします。[テスト ハーネスの作成] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。ソフトウェアによってモデルがコンパイルされ、Diagnostic Service Component ブロックまたは NVRAM Service Component ブロックが追加されて、シミュレーションに必要な端子やその他の要素が作成されます。たとえば、次にAUTOSAR 基本ソフトウェア サービスとランタイム環境のシミュレーションの例の事前シミュレーション統合モデル用に作成されたテスト ハーネスを示します。

    • 含まれるコンポジション、システムまたはハーネス モデルに手動でブロックを挿入する。ライブラリ ブラウザーまたは add_block コマンドを使用するか、モデル ウィンドウにブロック名を入力して、含まれるモデルにサービス コンポーネントのブロックを追加します。AUTOSAR 基本ソフトウェア サービスとランタイム環境のシミュレーションの例では、これらのコマンドを使用して Diagnostic Service Component ブロックと NVRAM Service Component ブロックを含まれるモデルに追加し、モデル ブロック線図を更新します。

      add_block('autosarlibdem/Diagnostic Service Component',...
  'autosar_bsw_presim/Diagnostic Service Component');
add_block('autosarlibnvm/NVRAM Service Component',...
  'autosar_bsw_presim/NVRAM Service Component');
set_param('autosar_bsw_presim','SimulationCommand','update');

  4. 各サービス コンポーネント ブロックのパラメーターには、値が事前に入力されています。パラメーター設定を調べて、Dem サービス オペレーション、FiM サービス オペレーションおよび NvM サービス オペレーションの使用方法に基づいて変更が必要かどうかを検討します。詳細については、Diagnostic Service Component および NVRAM Service Component を参照してください。

  5. 含まれるモデルをシミュレートします。このシミュレーションでは、AUTOSAR Dem サービス呼び出しと NvM サービス呼び出しをコンポーネント モデルで実行します。サンプル シミュレーションについては、AUTOSAR 基本ソフトウェア サービスとランタイム環境のシミュレーションの例を参照してください。

参考

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