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eclipseStatus

太陽掩蔽の状態を計算する

R2023b 以降

構文

status = eclipseStatus(eclipse_objects)

status = eclipseStatus(eclipse_objects, datetimeIn)

[status,datetimeOut] = eclipseStatus(___)

[status,datetimeOut,earthOccType] = eclipseStatus(___)

[status,datetimeOut,earthOccType, lunarOccType] = eclipseStatus(___)

説明

status = eclipseStatus(eclipse_objects) は status を返します。これは、入力ベクトル eclipse_objects 内の各日食オブジェクトの親アセットから観測された太陽掩蔽状態の履歴を表します。

衛星シナリオの AutoSimulate プロパティの値が true の場合、関数は StartTime から StopTime までの掩蔽ステータス履歴を返します。それ以外の場合、関数は StartTime から SimulationTime までの掩蔽ステータス履歴を返します。

status = eclipseStatus(eclipse_objects, datetimeIn) は、指定された日時 datetimeIn における太陽掩蔽状態 status の列ベクトルを返します。

[status,datetimeOut] = eclipseStatus(___) は、太陽掩蔽状態 status と対応する日時 datetimeOut を UTC で返します。

[status,datetimeOut,earthOccType] = eclipseStatus(___) は、太陽掩蔽の状態 status、UTC での対応する日時 datetimeOut、および地球による太陽掩蔽の種類 (earthOccType) を返します。

[status,datetimeOut,earthOccType, lunarOccType] = eclipseStatus(___) は、太陽掩蔽状態 status、UTC での対応する日時 datetimeOut、地球による太陽掩蔽タイプ (earthOccType)、および月による太陽掩蔽タイプ (lunarOccType) を返します。

例

太陽掩蔽の状態を計算する

衛星 sc に日食解析オブジェクトを追加し、太陽掩蔽が発生したときのステータス eclStatus を計算します。

衛星シナリオ オブジェクト sat を作成します。

startTime = datetime(2023,4,20);
stopTime = startTime + days(1);
sampleTime = 10; % seconds
sc = satelliteScenario(startTime,stopTime,sampleTime);

シナリオ sc に衛星 sat を追加します。軌道伝播関数を二体ケプラーとして設定します。

sat = satellite(sc, ...
    10000000, ... % semimajor axis, meters
    0, ...        % eccentricity
    0, ...        % inclination, degrees
    0, ...        % right ascension of ascending node, degrees
    0, ...        % argument of periapsis, degrees
    0, ...        % true anomaly, degrees
    OrbitPropagator="two-body-keplerian");

衛星 sat に日食解析オブジェクトを追加します。分析に月食を含めます。デフォルトでは、Eclipse モデルはデュアルコーン用です。

eclSat = eclipse(sat,IncludeLunarEclipse=true)

eclSat = 
  Eclipse with properties:

           EclipseModel: "dual-cone"
    IncludeLunarEclipse: 1

日食オブジェクト eclSat のステータスを計算します。

status = eclipseStatus(eclSat)

status = 1×8641

     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1     1

太陽掩蔽の状態とサンプル時間を計算する

衛星 sc と地上局 gs に日食解析オブジェクトを追加し、太陽掩蔽が発生したときのステータスとサンプル時間を計算します [eclStatus eclTime] 。

衛星シナリオ オブジェクト sat を作成します。

startTime = datetime(2023,4,20);
stopTime = startTime + days(1);
sampleTime = 10; % seconds
sc = satelliteScenario(startTime,stopTime,sampleTime);

シナリオscに地上局gsを追加します。

gs1 = groundStation(sc, ...
    1.038102, ... % latitude, degrees
    135.980085);  % longitude, degrees

シナリオ sc に衛星 sat を追加します。軌道伝播関数を二体ケプラーとして設定します。

sat = satellite(sc, ...
    10000000, ... % semimajor axis, meters
    0, ...        % eccentricity
    0, ...        % inclination, degrees
    0, ...        % right ascension of ascending node, degrees
    0, ...        % argument of periapsis, degrees
    0, ...        % true anomaly, degrees
    OrbitPropagator="two-body-keplerian");

日食解析オブジェクトを地上局 gs に追加します。分析に月食を含めます。デフォルトでは、Eclipse モデルはデュアルコーン用です。

eclGs = eclipse(gs1,IncludeLunarEclipse=true)

eclGs = 
  Eclipse with properties:

           EclipseModel: "dual-cone"
    IncludeLunarEclipse: 1

衛星 sat に日食解析オブジェクトを追加します。分析に月食を含めます。デフォルトでは、Eclipse モデルはデュアルコーン用です。

eclSat = eclipse(sat,IncludeLunarEclipse=true)

eclSat = 
  Eclipse with properties:

           EclipseModel: "dual-cone"
    IncludeLunarEclipse: 1

日食オブジェクト eclSat と eclGs のステータスとサンプル時間を計算します。

[status,datetimeOut]= eclipseStatus([eclSat eclGs],(datetime(2023,4,20)))

status = 2×1

     1
     1

datetimeOut = datetime
   20-Apr-2023

入力引数

eclipse_objects — 日食オブジェクトのベクトル

ベクトル

Eclipse オブジェクトのベクトルとして指定された、Eclipse オブジェクトのベクトル。

例: eclSat、ここで eclSat は衛星に追加されたベクトル eclipse オブジェクトです。

datetimeIn — ステータスを計算する時間

datetime スカラー

ステータスを計算する時間。datetime スカラーとして指定されます。datetimeIn にタイム ゾーンが指定されていない場合、関数はタイム ゾーンが UTC であると想定します。

例: datetime(2023,4,20)

出力引数

status — 太陽掩蔽の状況

行列

各日食オブジェクトの太陽掩蔽の状態が行列として返されます。出力行列の行は、eclipse_objects 内の eclipse オブジェクトに対応します。列は時間サンプルに対応します。

ステータス値 1 は掩蔽がないことを示します。0 の値は完全な掩蔽を表します。

データ型: double

datetimeOut — ステータスが返されるサンプル時間

スカラー | 行ベクトル

ステータスがスカラーまたは行ベクトルとして返されるサンプル時間。各時間サンプルは、eclipse_objects 内の各 eclipse オブジェクトに対応します。

太陽掩蔽ステータス履歴が返される場合、datetimeOut は行ベクトルになります。

earthOccType — 地球による太陽掩蔽の種類

スカラー | 行ベクトル

地球によって引き起こされる太陽掩蔽のタイプ。次のいずれかの値を持つ Aero.satellitescenario.EclipseType 列挙オブジェクトのスカラーまたは行ベクトルとして返されます。

earthOccType 値	EclipseModel
Umbra	dual-cone and cylindrical
SunLight	dual-cone and cylindrical
Penumbra	dual-cone
Antumbra	dual-cone

これらの型は、それぞれ整数 (int32) 値 0、1、2、3 に対応します。

太陽掩蔽ステータス履歴が返される場合、earthOccType は行ベクトルになります。

lunarOccType — 月による太陽掩蔽の種類

スカラー | 行ベクトル

月によって引き起こされる月の掩蔽の種類。次のいずれかの値を持つ Aero.satellitescenario.EclipseType 列挙オブジェクトのスカラーまたは行ベクトルとして返されます。

lunarOccType 値	EclipseModel
Umbra	dual-cone and cylindrical
SunLight	dual-cone and cylindrical
Penumbra	dual-cone
Antumbra	dual-cone

これらの型は、それぞれ整数 (int32) 値 0、1、2、3 に対応します。

月の掩蔽ステータス履歴が返される場合、lunarOccType は行ベクトルになります。

バージョン履歴

R2023b で導入

参考

オブジェクト

• Eclipse | satelliteScenario | satelliteScenarioViewer | Satellite | GroundStation

関数

• eclipse | eclipseIntervals | eclipsePercentage

外部の Web サイト

• 衛星シナリオの重要な概念