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aircraftEnvironment

航空機環境の作成

R2021b 以降

構文

environment = aircraftEnvironment(atmosphere,height)

environment = aircraftEnvironment(atmosphere,height,Name=Value)

environment = aircraftEnvironment(aircraft,atmosphere,height)

説明

environment = aircraftEnvironment(atmosphere,height) は、デフォルトの航空機に対して、海抜 height の大気モデル atmosphere で指定された航空機環境オブジェクト environment を作成します。

environment = aircraftEnvironment(atmosphere,height,Name=Value) は航空機環境 environment を作成します。前の構文のいずれかの入力引数の組み合わせの後に、1 つ以上の Name=Value 引数を指定します。

environment = aircraftEnvironment(aircraft,atmosphere,height) は、海抜 height の大気モデル atmosphere と航空機 aircraft で定義された航空機単位系を使用する aircraft で指定された航空機環境オブジェクト environment を作成します。

例

航空機環境オブジェクトの作成

固定翼機を使用した航空機環境オブジェクトの作成

固定翼機と 20,000フィートのヤード・ポンド法単位を使用して航空機環境オブジェクトを作成します。

aircraft = fixedWingAircraft("myplane","UnitSystem","English (ft/s)");
environment = aircraftEnvironment(aircraft,"ISA",20000)

environment = 
  Environment with properties:

    WindVelocity: [0 0 0]
         Density: 0.0013
     Temperature: 248.5260
        Pressure: 972.4941
    SpeedOfSound: 1.0369e+03
         Gravity: 32.1850
      Properties: [1x1 Aero.Aircraft.Properties]

ISA モデルを使用して航空機環境オブジェクトを作成する

ISA モデルを使用して航空機環境オブジェクトを作成します。

environment = aircraftEnvironment("ISA",1000)

environment = 
  Environment with properties:

    WindVelocity: [0 0 0]
         Density: 1.1116
     Temperature: 281.6500
        Pressure: 8.9875e+04
    SpeedOfSound: 336.4341
         Gravity: 9.8100
      Properties: [1x1 Aero.Aircraft.Properties]

COESA モデルを使用して航空機環境オブジェクトを作成する

COESA モデルを使用して、0、100、1,000 メートルの航空機環境オブジェクトを作成します。

environment = aircraftEnvironment("COESA",[0,100,1000])

environment=1×3 Environment array with properties:
    WindVelocity
    Density
    Temperature
    Pressure
    SpeedOfSound
    Gravity
    Properties

ヤード・ポンド法単位を使用した ISA モデルによる航空機環境オブジェクトの作成

500フィートでヤード・ポンド法単位を使用して航空機環境オブジェクトを作成します。

environment = aircraftEnvironment("ISA",500,"UnitSystem","English (ft/s)")

environment = 
  Environment with properties:

    WindVelocity: [0 0 0]
         Density: 0.0023
     Temperature: 287.1594
        Pressure: 2.0783e+03
    SpeedOfSound: 1.1145e+03
         Gravity: 32.1850
      Properties: [1x1 Aero.Aircraft.Properties]

入力引数

aircraft — Aero.FixedWing オブジェクト

スカラー (既定値)

スカラーとして指定された Aero.FixedWing オブジェクト。

atmosphere — 大気モデル

"ISA" | "COESA"

航空機環境を計算するための大気モデル。"ISA" または "COESA" として指定されます。

height — 海抜高度

数値行列

数値行列として指定された海抜の高さ。

データ型: double

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前は、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name を引用符で囲みます。

例: "UnitSystem","English (ft/s)"

UnitSystem — 単位系

'Metric' (既定値) | "English (kts)"

単位系。次の単位に基づいて文字列として指定されます。

単位	単位系
メートル毎秒 (m/s)	"Metric"
フィート/秒 (ft/s)	"English (kts)"
ノット（kts）	"English (ft/s)"

例: "UnitSystem","English (kts)"

AngleSystem — 角度システム

"Radians" (既定値) | "Degrees"

角度システム。"Radians" または "Degrees" として指定されます。

例: "AngleSystem","Degrees"

TemperatureSystem — 温度システム

"Kelvin" (既定値) | "Celsius" | "Rankine" | "Fahrenheit"

温度システム。"Kelvin"、"Celsius"、"Rankine"、または "Fahrenheit" として指定されます。

例: "TemperatureSystem","Rankine"

出力引数

environment — Aero.Aircraft.Environment オブジェクト

行列

Aero.Aircraft.Environment オブジェクト。height と同じサイズの行列として返されます。

バージョン履歴

R2021b で導入

参考

aircraftProperties | fixedWingAircraft | fixedWingCoefficient | fixedWingState | fixedWingSurface | fixedWingThrust | atmoscira | atmoscoesa | atmosisa