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fixedWingAircraft

固定翼航空機を作成する

R2021b 以降

構文

aircraft = fixedWingAircraft(name)

aircraft = fixedWingAircraft(name,referencearea,referencespan,referencelength)

aircraft = fixedWingAircraft(name,referencearea,referencespan,referencelength,degreesoffreedom)

aircraft = fixedWingAircraft(___,Name=Value)

説明

aircraft = fixedWingAircraft(name) は、航空機名で指定された固定翼航空機オブジェクト aircraft を返します。

aircraft = fixedWingAircraft(name,referencearea,referencespan,referencelength) は、航空機名 name、参照領域 referencearea、参照スパン referencespan、および参照長さ referencelength で指定された固定翼航空機オブジェクト aircraft を返します。

aircraft = fixedWingAircraft(name,referencearea,referencespan,referencelength,degreesoffreedom) は、指定された自由度 degreesoffreedom で作成された固定翼航空機オブジェクトを返します。

aircraft = fixedWingAircraft(___,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して作成された固定翼航空機オブジェクトを返します。

例

固定翼航空機オブジェクトの作成

固定翼航空機オブジェクトを作成します。

aircraft = fixedWingAircraft("MyPlane",174,36,4.9)

aircraft = 
  FixedWing with properties:

        ReferenceArea: 174
        ReferenceSpan: 36
      ReferenceLength: 4.9000
         Coefficients: [1x1 Aero.FixedWing.Coefficient]
     DegreesOfFreedom: "6DOF"
             Surfaces: [1x0 Aero.FixedWing.Surface]
              Thrusts: [1x0 Aero.FixedWing.Thrust]
          AspectRatio: 7.4483
           Properties: [1x1 Aero.Aircraft.Properties]
           UnitSystem: "Metric"
    TemperatureSystem: "Kelvin"
          AngleSystem: "Radians"

固定翼航空機オブジェクトと質量から固定翼航空機状態オブジェクトを作成する

固定翼航空機オブジェクトから固定翼航空機状態オブジェクトを作成し、位置引数を使用して質量を指定します。

aircraft = astC182();
state = fixedWingState(aircraft,"Mass",500)

state = 
  State with properties:

                    Alpha: 0
                     Beta: 0
                 AlphaDot: 0
                  BetaDot: 0
                     Mass: 500
                  Inertia: [3x3 table]
          CenterOfGravity: [0 0 0]
         CenterOfPressure: [0 0 0]
              AltitudeMSL: 0
             GroundHeight: 0
                       XN: 0
                       XE: 0
                       XD: 0
                        U: 50
                        V: 0
                        W: 0
                      Phi: 0
                    Theta: 0
                      Psi: 0
                        P: 0
                        Q: 0
                        R: 0
                   Weight: 1.6093e+04
              AltitudeAGL: 0
                 Airspeed: 50
              GroundSpeed: 50
               MachNumber: 0.0448
             BodyVelocity: [50 0 0]
           GroundVelocity: [50 0 0]
                       Ur: 50
                       Vr: 0
                       Wr: 0
          FlightPathAngle: 0
              CourseAngle: 0
     InertialToBodyMatrix: [3x3 double]
     BodyToInertialMatrix: [3x3 double]
         BodyToWindMatrix: [3x3 double]
         WindToBodyMatrix: [3x3 double]
    BodyToStabilityMatrix: [3x3 double]
    StabilityToBodyMatrix: [3x3 double]
          DynamicPressure: 2.9711
              Environment: [1x1 Aero.Aircraft.Environment]
            ControlStates: [1x4 Aero.Aircraft.ControlState]
         OutOfRangeAction: "Limit"
         DiagnosticAction: "Warning"
               Properties: [1x1 Aero.Aircraft.Properties]
               UnitSystem: "English (ft/s)"
        TemperatureSystem: "Fahrenheit"
              AngleSystem: "Radians"

固定翼航空機オブジェクトユニットシステムの作成

名前と値の引数として単位系を指定して、固定翼航空機を作成します。

aircraft = fixedWingAircraft("MyPlane",174,36,4.9,"UnitSystem","English (kts)")

aircraft = 
  FixedWing with properties:

        ReferenceArea: 174
        ReferenceSpan: 36
      ReferenceLength: 4.9000
         Coefficients: [1x1 Aero.FixedWing.Coefficient]
     DegreesOfFreedom: "6DOF"
             Surfaces: [1x0 Aero.FixedWing.Surface]
              Thrusts: [1x0 Aero.FixedWing.Thrust]
          AspectRatio: 7.4483
           Properties: [1x1 Aero.Aircraft.Properties]
           UnitSystem: "English (kts)"
    TemperatureSystem: "Kelvin"
          AngleSystem: "Radians"

入力引数

name — 固定翼航空機の名称

スカラー string

固定翼航空機の名前。スカラー文字列として指定します。

データ型: string

referencearea — 参照エリア

0 (既定値) | スカラー数値

参照領域は、これらの単位でスカラー数値として指定され、通常は 'S' と表記されます。

単位	UnitSystem
平方メートル (m2)	'Metric'
フィートの二乗 (ft2)	'English (kts)' または 'English (ft/s)'

ヒント

この引数は、名前値引数 ReferenceArea としても存在します。ReferenceArea 名前値引数を指定した場合、その値は referencearea 位置引数よりも優先されます。

データ型: double

referencespan — 参照範囲

0 (既定値) | スカラー数値

参照スパンは、スカラー数値として指定され、通常は 'b' と表記され、単位は次のようになります。

単位	UnitSystem
平方メートル（m）	'Metric'
フィートの二乗 (ft)	'English (kts)' または 'English (ft/s)'

ヒント

この引数は、名前値引数 ReferenceSpan としても存在します。ReferenceSpan 名前値引数を指定した場合、その値は referencespan 位置引数よりも優先されます。

データ型: double

referencelength — 基準長さ

0 (既定値) | スカラー数値

基準長さはスカラー数値として指定され、通常は 'c' と表記され、単位は次のとおりです。

単位	UnitSystem
平方メートル（m）	'Metric'
フィートの二乗 (ft)	'English (kts)' または 'English (ft/s)'

ヒント

この引数は、名前値引数 ReferenceLength としても存在します。ReferenceLength 名前値引数を指定した場合、その値は referencelength 位置引数よりも優先されます。

データ型: double

degreesoffreedom — 自由度

'6DOF' (既定値) | '3DOF' | 'PM4' | 'PM6'

文字列または文字ベクトルとして指定される自由度。

自由度	説明
'6DOF'	6つの自由度。3D 空間での並進および回転の動きを説明します。
'3DOF'	3つの自由度。2D 空間での並進運動と回転運動を説明します。
'PM4'	4次の質点。2D 空間での並進運動を記述します。
'PM6'	6次の質点。3D 空間での並進運動を説明します。

ヒント

この引数は、名前値引数 DegreesOfFreedom としても存在します。DegreesOfFreedom 名前値引数を指定した場合、その値は degreesoffreedom 位置引数よりも優先されます。

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: "UnitSystem","English (kts)"

UnitSystem — 単位系

'Metric' (既定値) | 'English (kts)' | 'English (ft/s)' | スカラー | 文字ベクトル

単位系。'Metric'、'English (kts)'、または 'English (ft/s)' として指定されます。

AngleSystem — 角度システム

'Radians' (既定値) | 'Degrees'

角度システム。'Radians' または 'Degrees' として指定されます。

TemperatureSystem — 温度システム

'Kelvin' (既定値) | 'Celsius' | 'Rankine' | 'Fahrenheit'

温度システム。'Kelvin'、'Celsius'、'Rankine'、または 'Fahrenheit' として指定されます。

ReferenceArea — 参照エリア

0 (既定値) | スカラー数値

参照領域は、これらの単位でスカラー数値として指定され、通常は 'S' と表記されます。

単位	UnitSystem
平方メートル (m2)	'Metric'
フィートの二乗 (ft2)	'English (kts)' または 'English (ft/s)'

ヒント

この引数は、referencearea 位置引数としても存在します。ReferenceArea 名前値引数を指定した場合、その値は referencearea 位置引数よりも優先されます。

データ型: double

ReferenceSpan — 参照範囲

0 (既定値) | スカラー数値

参照スパンは、スカラー数値として指定され、通常は 'b' と表記され、単位は次のようになります。

単位	UnitSystem
平方メートル（m）	'Metric'
フィートの二乗 (ft)	'English (kts)' または 'English (ft/s)'

ヒント

この引数は、referencespan 位置引数としても存在します。ReferenceSpan 名前値引数を指定した場合、その値は referencespan 位置引数よりも優先されます。

データ型: double

ReferenceLength — 基準長さ

0 (既定値) | スカラー数値

基準長さ。スカラー数値として指定され、通常は 'c' と表記され、単位は次の通りです。

単位	UnitSystem
平方メートル（m）	'Metric'
フィートの二乗 (ft)	'English (kts)' または 'English (ft/s)'

ヒント

この引数は、referencelength 位置引数としても存在します。ReferenceLength 名前値引数を指定した場合、その値は referencelength 位置引数よりも優先されます。

データ型: double

Coefficients — Aero.FixedWing.Coefficients クラスインスタンス

スカラー

Aero.FixedWing.Coefficients クラス インスタンス。固定翼航空機を定義する係数を含むスカラーとして指定されます。値が設定されていない場合、このオブジェクトはこのプロパティを無視します。

DegreesOfFreedom — 自由度

'6DOF' (既定値) | '3DOF' | 'PM4' | 'PM6'

文字列または文字ベクトルとして指定される自由度。

自由度	説明
'6DOF'	6つの自由度。説明 並進運動と回転運動 3D 空間で。
'3DOF'	3つの自由度。説明 並進運動と回転運動 2次元空間で。
'PM4'	4次の質点。説明 2次元空間での並進運動。
'PM6'	6次の質点。説明 3D 空間での並進運動。

ヒント

この引数は、degreesoffreedom 位置引数としても存在します。DegreesOfFreedom 名前値引数を指定した場合、その値は degreesoffreedom 位置引数よりも優先されます。

Surfaces — Aero.FixedWing.Surface の定義

ベクトル

Aero.FixedWing.Surface 定義。固定翼航空機の表面の定義を含むベクトルとして指定されます。値が設定されていない場合、オブジェクトはこのプロパティを無視します。

Thrusts — Aero.FixedWing.Thrust の定義

ベクトル

Aero.FixedWing.Thrust 定義。固定翼航空機の推力の定義を含むベクトルとして指定されます。値が設定されていない場合、オブジェクトはこのプロパティを無視します。

データ型: double

出力引数

aircraft — 固定翼航空機

スカラー

固定翼航空機。スカラーとして返されます。

バージョン履歴

R2021b で導入

参考

aircraftEnvironment | aircraftProperties | fixedWingCoefficient | fixedWingState | fixedWingSurface | fixedWingThrust