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既定の OFDM サンプル レートとカスタムの FFT サイズの使用

この例では、OFDM 関数の呼び出し時に次の条件が当てはまる場合に、OFDM 関数 (nrOFDMModulate、nrOFDMInfo、およびnrOFDMDemodulate) によってサンプル レートの入力 SampleRate の既定値がどのように設定されるかを示します。

• 入力 SampleRate の値を指定していない。または 'SampleRate',[] を指定している。

• 高速フーリエ変換 (FFT) のサイズ入力 Nfft にカスタム値を指定している。

既定の OFDM サンプル レート

SampleRate 入力に設定される既定値は、Nfft*carrier.SubcarrierSpacing*1000 に等しくなります。

カスタムの FFT サイズ

Nfft 入力に設定する値は、次の条件を満たさなければなりません。

• Nfft が整数である (整数値のサイクリック プレフィックス長を確保するため)。

• Nfft が 2 のべき乗である。

• Nfft の最大占有率が 100% になる。実際の占有率は carrier.NSizeGrid*12/Nfft に等しくなります。ここで、carrier は、キャリア構成を指定する関数呼び出しの入力引数です。

帯域幅占有率のプロット

キャリア構成オブジェクトを作成します。

carrier = nrCarrierConfig;

各 NSizeGrid 値の Nfft を設定し、占有率が最大 90% になるようにします。

nSizeGrids = 1:275;
userNfftOccupancy = zeros(1,275);
sampleRate = zeros(1,275);
for nSizeGrid = nSizeGrids   
    carrier.NSizeGrid = nSizeGrid;
    nfft = 128 * ceil(carrier.NSizeGrid*12/0.9/128);
    ofdmInfo = nrOFDMInfo(carrier,'Nfft',nfft);
    userNfftOccupancy(nSizeGrid) = carrier.NSizeGrid*12/ofdmInfo.Nfft;
    sampleRate(nSizeGrid) = ofdmInfo.SampleRate/1e6;  
end

結果として得られた占有率をプロットします。

figure;
plot(nSizeGrids,userNfftOccupancy,'x');
title({'Bandwidth Occupancy for Default Sample Rate' 'with FFT Size Selected for Maximum Occupancy of 90%'});
axis([1 275 0 1]);
xlabel('NSizeGrid');
xticks([1 52 106 160 216 275]);
ylabel('Bandwidth Occupancy (NSizeGrid * 12 / Nfft)');

結果として得られたサンプル レートをプロットします。

figure;
plot(nSizeGrids,sampleRate,'x');
title({'Default Sample Rate' 'with FFT Size Selected for Maximum Occupancy of 90%'});
axis([1 275 0 max(sampleRate)]);
xlabel('NSizeGrid');
xticks([1 52 106 160 216 275]);
ylabel('Sample Rate (Ms/s)');

参考

関数

• nrOFDMModulate | nrOFDMDemodulate | nrOFDMInfo

トピック

• OFDM サンプル レートと FFT サイズの構成