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nrPDCCHDecode

PDCCH 変調シンボルの復号化

説明

dcicw = nrPDCCHDecode(sym,nid,nrnti) は、TS 38.211 の Section 7.3.2[1] で規定されている物理ダウンリンク制御チャネル (PDCCH) 処理の逆演算から得られたソフト ビットを返します。この復号化は、sym の QPSK 復調と、スクランブリング アイデンティティ nid を使ったデスクランブルで構成されます。引数 nrnti はユーザー端末 (UE) を指定します。

dcicw = nrPDCCHDecode(sym,nid,nrnti,nVar) は、PDCCH 復調におけるソフト ビットのノイズ分散スケーリング係数を指定します。

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560 ビットの DCI コードワードに対応するバイナリ値のランダム シーケンスを指定します。PDCCH の復調基準信号 (DMRS) スクランブリング アイデンティティを使ってスクランブルし、PDCCH 変調シンボルを生成します。セル無線ネットワーク一時識別子を使用してユーザー端末を指定します。

dcicw = randi([0 1],560,1);     
nid = 2^11;                   % pdcch-DMRS-ScramblingID
nrnti = 123;                  % C-RNTI
sym = nrPDCCH(dcicw,nid,nrnti)
sym = 280×1 complex

   0.7071 + 0.7071i
   0.7071 + 0.7071i
  -0.7071 + 0.7071i
   0.7071 + 0.7071i
   0.7071 + 0.7071i
   0.7071 - 0.7071i
  -0.7071 + 0.7071i
  -0.7071 + 0.7071i
  -0.7071 + 0.7071i
  -0.7071 - 0.7071i
  -0.7071 + 0.7071i
   0.7071 - 0.7071i
   0.7071 - 0.7071i
   0.7071 - 0.7071i
  -0.7071 - 0.7071i
      ⋮

ソフト ビットを復調し、入力コードワードと比較します。

nVar = 0;
rxdcicw = nrPDCCHDecode(sym,nid,nrnti,nVar); 
isequal(dcicw,rxdcicw<0)
ans = logical
   1

入力引数

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受信した PDCCH 変調シンボル。複素数列ベクトルとして指定します。

データ型: single | double
複素数のサポート: あり

スクランブリング アイデンティティ。0 ~ 65,535 の整数として指定します。nid を使って、物理レイヤーのセル ID 番号 (0 ~ 1007) または上位レイヤーのパラメーター pdcch-DMRS-ScramblingID (0 ~ 65,535) を指定します。これらの値の詳細については、TS 38.211 の Section 7.3.2.3 および 7.4.1.3 を参照してください。

データ型: double

UE 識別子。0 ~ 65,519 の整数として指定します。

  • nid が PDCCH の DMRS スクランブリング アイデンティティの場合、nrnti は、UE 固有のサーチ スペースにおけるセル無線ネットワーク一時識別子 (C-RNTI) です。

  • nid が物理レイヤーのセル ID の場合、nrnti0 です。

詳細については、TS 38.211 の Section 7.3.2.3 および 7.4.1.3 を参照してください。

データ型: double

ノイズ分散。非負の数値スカラーとして指定します。ソフト ビットは、加法性ホワイト ガウス ノイズ (AWGN) の分散でスケーリングされます。既定値は、単位信号パワーを仮定したときの SNR である 100 dB に対応します。

メモ

既定値は、ノイズ分散が 0 で、復号化器と符号化器が直接接続されていることを仮定しています。この関数は、出力値が -Inf または +Inf となるのを防ぐため、ノイズ分散の既定値として 1e-10 を使用します。ノイズを含むチャネルで信号を送信するときに適切な結果を得るには、ノイズ分散を正しく調整します。

データ型: double | single

出力引数

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近似対数尤度比 (LLR) ソフト ビット。実数の列ベクトルとして返されます。dcicwsym のデータ型を継承します。

データ型: double | single

参照

[1] 3GPP TS 38.211. “NR; Physical channels and modulation.” 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network.

拡張機能

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C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2018b で導入

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