このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

nrCSIRSMeasurements

CSI-RS に基づく物理レイヤー測定値

R2022b 以降

ページ内をすべて折りたたむ

    構文

    meas = nrCSIRSMeasurements(carrier,csirs,grid)
    meas = nrCSIRSMeasurements(___,EnablePhaseCorrection=phasecorrection)

    説明

    meas = nrCSIRSMeasurements(carrier,csirs,grid) は、TS 38.215 の Section 5.1.2 および 5.1.4[1]で定義されているように、チャネル状態情報基準信号 (CSI-RS) の物理レイヤー測定値 meas を返します。返された構造体 meas には、基準信号受信パワー (RSRP)、受信信号強度インジケーター (RSSI)、および基準信号受信品質 (RSRQ) が含まれています。入力 carrier は、特定の OFDM numerology のキャリア構成パラメーターを指定します。入力 csirs は、1 つ以上のゼロ電力 (ZP) または非ゼロ電力 (NZP) の CSI-RS リソースに関する CSI-RS リソース構成パラメーターを指定します。入力 grid は、キャリア リソース配列を指定します。

    例

    meas = nrCSIRSMeasurements(___,EnablePhaseCorrection=phasecorrection) は、前の構文の入力引数に加えて、CSI-RS の測定で位相補正を有効にするか無効にするかを指定します。 (R2025a 以降)

    例

    すべて折りたたむ

    ライブ スクリプトを開く

    既定のプロパティを使用してキャリア構成オブジェクトを作成します。

    carrier = nrCarrierConfig;

    CSI-RS 構成オブジェクトを作成します。行番号を 1、周波数密度を 3 に設定します。

    csirs = nrCSIRSConfig;
csirs.RowNumber = 1;
csirs.Density = 'three';

    指定した構成の CSI-RS のシンボルとインデックスを生成します。シンボルをスロット グリッドにマッピングします。

    ind = nrCSIRSIndices(carrier,csirs);
sym = nrCSIRS(carrier,csirs);

    1 スロット分のキャリア リソース グリッドを初期化します。

    ports = max(csirs.NumCSIRSPorts);
txGrid = nrResourceGrid(carrier,ports);
txGrid(ind) = sym;

    OFDM 変調を実行します。

    txWaveform = nrOFDMModulate(carrier,txGrid);

    レベルが異なる 2 つのパワー スケーリングを送信波形に適用します。

    EsdBm1 = -50;
rxWaveform1 = txWaveform * sqrt(10^((EsdBm1-30)/10));
EsdBm2 = -10;
rxWaveform2 = txWaveform * sqrt(10^((EsdBm2-30)/10));

    受信した 2 つの波形に対し、OFDM 復調を実行します。

    rxGrid1 = nrOFDMDemodulate(carrier,rxWaveform1);
rxGrid2 = nrOFDMDemodulate(carrier,rxWaveform2);

    受信した 2 つのリソース グリッドに対し、CSI-RS 測定を実行します。

    meas1 = nrCSIRSMeasurements(carrier,csirs,rxGrid1)
    meas1 = struct with fields:
    RSRPPerAntenna: -50
    RSSIPerAntenna: -28.0688
    RSRQPerAntenna: -4.7712


    meas2 = nrCSIRSMeasurements(carrier,csirs,rxGrid2)
    meas2 = struct with fields:
    RSRPPerAntenna: -10.0000
    RSSIPerAntenna: 11.9312
    RSRQPerAntenna: -4.7712

    入力引数

    すべて折りたたむ

    特定の OFDM numerology のキャリア構成パラメーター。nrCarrierConfig オブジェクトとして指定します。この関数は、nrCarrierConfig オブジェクトの次のプロパティのみを使用します。

    CSI-RS リソース構成パラメーター。nrCSIRSConfig オブジェクトとして指定します。この関数は、nrCSIRSConfig オブジェクトの次のプロパティのみを使用します。

    キャリア リソース配列。サイズ K×N×R の複素数値配列として指定します。

    • K はサブキャリアの数。

    • N は OFDM シンボルの数。

    • R は受信アンテナの数。

    データ型: single | double
    複素数のサポート: あり

    位相補正を有効にします。次のいずれかの logical 値として指定します。

    • 0 (false) — 位相補正を無効にします。

    • 1 (true) — 位相補正を有効にします。位相補正を有効にした場合、この関数は、同期エラーと周波数選択性チャネルに起因する受信波形内のタイミング オフセットを処理します。

    データ型: logical | double
    複素数のサポート: あり

    出力引数

    すべて折りたたむ

    CSI-RS に基づく物理レイヤー測定値。次のフィールドを含む構造体として返されます。

    フィールド値説明
    RSRPPerAntenna実数値行列1 ミリワットを基準として dBm 単位で表された、1 ohm の抵抗における RSRP 値の行列
    RSSIPerAntenna実数値行列

    1 ミリワットを基準として dBm 単位で表された、1 ohm の抵抗における RSSI 値の行列

    RSRQPerAntenna 実数値行列

    dB 単位で表された、RSRQ 値の行列

    これらの行列の行は、受信アンテナに対応します。列は、入力 csirs で指定された CSI-RS リソースに対応します。

    データ型: struct

    参照

    [1] 3GPP TS 38.215. “NR; Physical layer measurements.” 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network.

    拡張機能

    すべて展開する

    C/C++ コード生成
    MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

    バージョン履歴

    R2022b で導入

    すべて展開する

    参考

    関数

    オブジェクト