同一のライセンス サーバー上で、Network Named User License と Concurrent License を運用するにはどのような設定が必要ですか?

6 ビュー (過去 30 日間)
MathWorks Support Team
MathWorks Support Team 2010 年 5 月 11 日
編集済み: MathWorks Support Team 2023 年 5 月 31 日
Concurrent License と Network Named User License を同一のライセンス サーバーで運用するために、ライセンス ファイルを結合する方法および、設定方法を教えてください。

採用された回答

MathWorks Support Team
MathWorks Support Team 2023 年 5 月 31 日
編集済み: MathWorks Support Team 2023 年 5 月 31 日
Network Named User License と Concurrent License を同一のサーバーで運用するために必要な作業は、下記の 3 つの手順を含みます:
1) ライセンス ファイルを結合します (ライセンス サーバー上での作業)
2) オプション ファイルで、ユーザーを指定します (ライセンス サーバー上での作業)
3) 各クライアント マシンのローカル上にあるライセンス ファイルを設定します
※製品の依存関係は、一つのライセンスの中で完結していなければなりません。例えば、Toolbox B が、Toolbox A を必要とする場合、Toolbox A は、Toolbox B と同じライセンス上に存在しなくてはなりません。
1) ライセンス ファイルの結合
*******************************************
はじめに、いずれのライセンス ファイルも、同一のライセンス サーバーのホスト ID を使用して発行されていることを確認します。もし、異なるホスト ID で発行されている場合、いずれかのライセンスを一方のホスト ID に合わせるよう、ホスト ID を変更する必要があります。ライセンスのホスト ID 変更方法については、関連ソリューション「ネットワークライセンスにおいて、どのようにライセンスサーバーマシンの Host ID の変更を行いますか?」をご参照ください。
ライセンス ファイルはテキスト ファイルとなっておりますので、テキスト エディターで開くことによりその内容を確認することができます。#から始まる行の3行目にホスト ID が表示されております。
両方のライセンス ファイルが、同じホスト ID で発行されていることを確認できましたら、テキスト エディターにて両方のライセンス ファイルを一つのライセンス ファイルに結合し、USER_BASED タグを含んだ INCREMENT 行が SERVER そして DAEMON 行の直後に列挙されるようにライセンス ファイルを編集します。
※SERVER および DAEMON 行は、ライセンス マネージャーのインストール中に作成されます。ライセンス マネージャーをインストールしておらずに SERVER と DAEMON 行が存在しない状況の場合は、SERVER 行、DAEMON 行の存在しない状態の結合したライセンス ファイルを利用してライセンス マネージャーのインストールを実施してください。
ライセンス マネージャーのインストール後、結合したライセンス ファイルに SERVER 行及び DAEMON 行がインストーラーにより自動的に付加されます。
以下は、結合されたライセンス ファイルの例です:
SERVER myhost 001abcd45689 27000
DAEMON MLM /usr/local/matlab/etc/lm_matlab
#
INCREMENT ... USER_BASED....
INCREMENT ... USER_BASED....
#
INCREMENT ... Concurrent....
INCREMENT ... Concurrent....
INCREMENT ... Concurrent....
Network Named User License はオプション ファイルを必要とするため、DAEMON 行でオプション ファイルへのパスを指定しなければなりません。通常、MLM ベンダー デーモンへのパスに続いて記述します。
Linux 環境の場合の例:
DAEMON MLM /usr/local/matlab/etc/lm_matlab options=/usr/local/matlab/MLM.opt
Windows 環境の場合の例:
DAEMON MLM "C:\Program Files\MATLAB\flexlm\mlm.exe" options="C:\Program Files\MATLAB\flexlm\MLM.opt"
2) オプション ファイル内で各 toolbox 利用ユーザーの指定
****************************************
同一の toolbox に対して2つの INCREMENT 行が、結合された一つのライセンス ファイル上に存在するため、その toolbox においては asset_info タグを利用して Network Named User License の INCREMENT 行 (toolbox) に対しユーザーの割り当てを指定する必要があります。また、必要に応じて Concurrent License のユーザーがアクセスすべきでない toolbox についても指定します。
下記の例をご参照ください:
INCREMENT MATLAB MLM 19 01-jan-0000 6 ... asset_info=123456
INCREMENT MATLAB MLM 19 01-jan-0000 6 ... asset_info=567890
上記 INCREMENT 行において一行目は Concurrent License 、二行目は Network Named User License とした場合、オプション ファイル (MLM.opt) を次のように設定します:
GROUP Smiths arourke jmarr morrissey mjoyce
EXCLUDE MATLAB:asset_info=123456 GROUP Smiths
INCLUDE MATLAB:asset_info=567890 GROUP Smiths
asset_info タグを利用することにより、任意の INCREMENT 行に対してオプション ファイル内での設定を有効にすることができます。
※EXCLUDE 行により、”Smiths” というグループが Concurrent License の MATLAB にアクセスすることを防ぎます。設定しない場合、ライセンス サーバーは Concurrent のキーに対しては制限をかけません。この例の場合、EXCLUDE 行を設定しないと Smiths グループに属するユーザーは Concurrent License の MATLAB へアクセスすることができます。
ライセンス ファイルとオプション ファイルを変更したら、設定を反映させるため、ライセンス マネージャーを再起動します。
3) MATLAB クライアント側のライセンス ファイル設定
****************************************************
ライセンス サーバーのセットアップを実施したら、正しいライセンス認証を実施するために、MATLAB クライアント側のライセンス ファイルも変更する必要があります。R2008a もしくは、それ以降のバージョンを使用している場合は変更を実施する必要はありません。
R2007b 以前のバージョンの MATLAB をクライアントにて使用している場合、クライアント上のライセンス ファイルを変更する必要があります。通常、このファイルは Windows 環境の場合、
$MATLAB\bin\win32\license.dat (64-bit 環境の場合は win64 となります)となり、非 Windows 環境の場合は $MATLAB/etc/license.dat になります ($MATLAB は、クライアント上で MATLAB がインストールされているフォルダ)。
ファイルの内容は、次のような形式に変更します:
※license.dat はテキスト ファイルのため、テキスト エディターで編集できます。
SERVER <hostname> <hostID> <port#>
USE_SERVER
上記 SERVER 行は、ライセンス サーバー上の結合されたライセンス ファイルの SERVER 行と一致する必要があります。
これらの設定を完了すると、ユーザーは両方のライセンスからライセンス情報を引き出せます。環境構築後にエラーが発生する場合、インストール サポートにご相談ください:
※サービス リクエストを作成される際には、結合したライセンス ファイル、オプション ファイル、エラー メッセージを併せてお送りください。
関連ソリューション
ネットワークライセンスにおいて、どのようにライセンスサーバーマシンの Host ID の変更を行いますか?

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