qfactor

DWT フィルター バンクの品質係数

構文

qf = qfactor(fb)

説明

qf = qfactor(fb) は、離散ウェーブレット変換 (DWT) フィルター バンク fb の品質係数を返します。

品質係数 qf は、下限と上限の帯域幅が 3 dB の幾何平均周波数を 3 dB の帯域幅で除算したものとして定義されます。直交ウェーブレットの場合、測定された品質係数は √2 の理論値に近似します。

例

DWT フィルター バンクの品質係数

Coiflet coif4 の品質係数を取得します。ウェーブレットが直交であるときに、品質係数が $$\sqrt{2}$$ の理論値に近似することを確認します。

wvOrth = 'coif4';
fb = dwtfilterbank('Wavelet',wvOrth);
orthogAnalysis = qfactor(fb);
abs(orthogAnalysis-sqrt(2))

ans = 
5.7311e-11

双直交ウェーブレット bior6.8 の品質係数と比較します。ウェーブレットが双直交であるときに、品質係数が $$\sqrt{2}$$ に近似しないことを確認します。

wvBior = 'bior6.8';
fb2 = dwtfilterbank('Wavelet',wvBior);
biorthogAnalysis = qfactor(fb2);
abs(biorthogAnalysis-sqrt(2))

ans = 
0.1339

既定では、fb フィルター バンクおよび fb2 フィルター バンクのフィルター タイプは既定の Analysis です。同じウェーブレットに対して、フィルター タイプ Synthesis の 2 つの新しいフィルター バンクを作成します。品質係数とフィルター タイプ Analysis のフィルター バンクを比較します。直交ウェーブレットを使用する場合の品質係数が等しいことを確認します。

fb3 = dwtfilterbank('Wavelet',wvOrth,'FilterType','Synthesis');
fb4 = dwtfilterbank('Wavelet',wvBior,'FilterType','Synthesis');
orthogSynthesis = qfactor(fb3);
abs(orthogSynthesis-sqrt(2))

ans = 
5.7311e-11

biorthogSynthesis = qfactor(fb4);
abs(biorthogSynthesis-sqrt(2))

ans = 
0.1141

入力引数

fb — 離散ウェーブレット変換フィルター バンク

dwtfilterbank オブジェクト

離散ウェーブレット変換 (DWT) フィルター バンク。dwtfilterbank オブジェクトとして指定します。

バージョン履歴

R2018a で導入

参考

dwtfilterbank