.dbc ファイルを読み込み、メッセージを作成する

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.dbc ファイルを読み込み、メッセージを作成する

Vector CAN データベースサポート

Vehicle Network Toolbox™ を使用すると、Vector CAN データベースを使用できます。データベース .dbc ファイルには、CAN メッセージと信号の定義が含まれています。データベースファイルに定義された情報を使用して、メッセージおよび信号情報を検索し、メッセージを作成できます。メッセージと信号の情報をエンジニアリング単位で表すこともできるため、生のデータバイトを操作する必要はありません。

CANデータベースをロードする

CAN データベースファイルを使用するには、データベースを MATLAB^® セッションにロードします。MATLAB コマンドプロンプトで、以下のように入力します。

db = canDatabase('filename.dbc')

ここで、db はデータベースハンドル用に選択した変数であり、filename.dbc は CAN データベースの実際のファイル名です。CAN データベースが現在の作業ディレクトリにない場合は、データベースへのパスを入力します。

db = canDatabase('path\filename.dbc')

ヒント

等号、アンパサンドなどの英数字以外の文字を含む CAN データベースファイル名は、Vehicle Network Toolbox と互換性がありません。データベース名にピリオドを使用できます。CAN データベースファイルを使用する前に、英数字以外の文字を含む名前に変更してください。

このコマンドは、データベースに保存されている情報を使用して CAN メッセージを作成および解釈するために使用できるデータベースオブジェクトを返します。詳細については、canDatabase 関数を参照してください。

CANメッセージを作成する

この例では、データベースを使用してメッセージを作成する方法を示します。このデータベースには EngineMsg という名前のメッセージがあります。この例を試すには、独自のデータベースの定義を使用してメッセージと信号を作成します。

CAN データベースオブジェクトを作成します。
```
d = canDatabase("C:\myVNTData\demoVNT_CANdbFiles.dbc");
```
データベース内のメッセージ名を使用して CAN メッセージを作成します。
```
message = canMessage(d,'EngineMsg');
```

構築されたCANメッセージ内のアクセス信号

サンプルデータベース message で作成したメッセージに対して定義された 2 つの信号にアクセスできます。一部の信号の値を変更することもできます。

メッセージに信号を表示するには、次のように入力します。

sig = message.Signals

sig = 

  struct with fields:

    VehicleSpeed: 0
       EngineRPM: 250

EngineRPM 信号の値を変更します。
```
message.Signals.EngineRPM = 300;
```

信号を再割り当てし、再度表示して変更を確認します。

sig = message.Signals

sig = 

  struct with fields:

    VehicleSpeed: 0
       EngineRPM: 300

CANチャネルにデータベースを追加する

データベースを CAN チャネルに追加するには、チャネルの Database プロパティを設定します。以下に例を示します。

canch = canChannel("MathWorks","Virtual 1",1);
d = canDatabase("C:\myVNTData\demoVNT_CANdbFiles.dbc");
canch.Database = d;
canch.Database.Name

ans =
    'demoVNT_CANdbFiles'

データベース情報の更新

データベースファイルに変更を加えると、次のようになります。

canDatabase 関数を使用して、データベースファイルを MATLAB セッションに再ロードします。
attachDatabase 関数を使用してデータベースをメッセージに再接続します。